10月17日の満月
朝日を浴びて福山城
10月の満月は今年の中で最も地球に近づき、最も大きく
最も明るく見える「スーパームーン」となります。天気
は曇り空で、雲がかかっていましたが、午後7時21分ごろ
雲の上にでて明るく輝いてくれました。
10月7日の週は、福山に仕事に出かけました。ここの
定宿は「ベッセルイン」で駅の北口から100歩もいかない
いいところで、またここの売りは、部屋が清潔で、朝食
にでる長芋のトロトロに鮪をのせて食べるのが最高です。
10月17日には西田敏行さんが亡くなられました。いつも
土曜日、「男はつらいよ」の後の「釣りバカ日誌」で
元気な姿拝見していました。丁度76才と年もお同じです。
最近70代のまだそれぞれの業界で活躍している人が
亡くなられることが多くなりました。彼もここ数年気が付けば
あまり見かけなかったように思います。最近「劇場版 ドクターX」
の会見で見かけましたが、車いすに座ったままでした。これまで
元気だっただけに以外でした。
私も満月を昨年の7月から追いかけてもう17回目になります。
60回まで見れると80才です。60回とするともう四分の一
は過ぎてしまいました。一月一月を大切に過ごすことを目標
にしていますが、なかなかだらだらと時間が過ぎていきます。
ところで突然ですが、「死ぬということ」(黒木登志夫著/中公新書)
に「出生率が死亡率を上回るようなことがない限り日本はいずれ
消滅するだろう。それは世界にとって重大な損失だ」とイーロン・
マスク氏がツイートしています。日本では2005年以降、死亡者が
出生数を上回り、このままでいくと日本人はあと1000年もたたない
うちに消えてしまう。日本は「絶滅危惧国」なのだ。日本語も
日本文化も滅びてしまう。
700年代に作られた「百人一首」も西暦3000年ごろにはなくなって
しまうかもしれませんが、ここでいつもの8首目の紹介です。
「花の色は、移りにけりな、いたづらに
我が身世にふる、ながめせしまに」
小野小町
解説は不要と思いますが念のため;
桜の花の色はすっかり色あせてしまったわ。何日も雨が
降っている間に。そして私の美しさもおとろえてしまったわ。
物思いにふけっているうちに。
この歌では年をとってかっての美貌を失った悲しみが表現
されています。色あせていく桜の様子に自分の老いが重ね
合わされているのです。
(以上暗唱百人一首/同志社女子大学教授吉海直人氏監修)