スピンターン~くり返しの人生を~あなたと~

~昭和23年団塊世代の独り言~

4/21コロナ封じの強権発動に注意

2020年04月21日 | 日記

2020.4.21毎日新聞「経済観測」田中直毅投稿

私の尊敬する小説家及び経済評論家の田中直毅さんが本日の
毎日新聞に、「コロナ禍と強権発動」というタイトルで投稿
されていました。先日のパンデミックが変える世界の学者
の説に通じるものがあり、紹介します。
「今回のコロナはこれまで専制主義的手法をためらわなかった
政治指導者がコロナへの対応の厳格化を口実に反体制派の
一層の封じ込めを図る。この機に民主主義国家を専制主義への
反転させたハンガリーのオルドバン首相は、、300万枚の
マスクを送付する一党独裁の中国の方が、EU本部よりも役立つ
と茶化している。一方同じハンガリーし出身の投資家ジョージ
・ソロスは言論の抑圧に対して社会的な戦闘を続けている。
開かれた社会がもたらすウイルス禍を手掛かりとして、さらなる
言論への介入を計ろうとする勢力は表と裏の双方で国際的連携の
兆しもある。」

ひるがえって日本はじわじわとコロナ感染者が増えてきており
緊急事態宣言、マスクの手配、休業者への補償などで後手後手の
安倍内閣の体たらくをみていると、長い間の安倍一強による忖度
内閣で、必要な時にリーダーが不在であることが致命的である。
それでも強権を発動するよりましか?民主主義を維持して強権を
託する次の内閣に石破さんの登場が期待される。

架空の話として、このコロナ感染の難局を、強力なリーダーシップ
の丹羽宇一郎さんを総理大臣として、「団塊の世代」の堺屋太一さんや
、「合理的利己主義」のジャック・アタリ氏を専門家として迎えれば、
乗り切れるのでは?

パンデミックが変える世界

2020年04月12日 | 日記

イアン ブレマー(アメリカ 政治学者)

ユバル ノア ハラリ(イスラエル 歴史学者)

ジャック アタリ(フランス 経済学者)

NHKのEテレビの特集「パンデミックが変える世界」から3人の学者の主張を
紹介する。
イアン ブレマー(アメリカ 政治学者);
2020年のコロナウイルスによる感染拡大は歴史的転換点になる。2008年のリーマンショック時は、
アメリカを指導者として、世界中がG20などにより、一丸となって金融市場のリスク回避に取組んだ。
いま経済大国のアメリカと二位の中国は分断している。アメリカはリーダーシップを放棄して自国第一
主義になっている。製造業のサプライチェーン、サービス産業やテクノロジー等のグローバリゼーション
が分裂し世界経済は大きなリスクに直面している。そのアメリカはそもそも格差社会で今後も格差が
どんどん広がる。コロナウイルスの感染拡大への取組には、経済的に余裕のあるアメリカや欧州や日本は
なんとかやっていけるが、インドなどでは街中の社会的距離などをとる余裕もなく、コロナウイルスの
感染が拡大し、ロックダウンがはじまり、重大局面を迎える。この新たなコロナウイルスという重大な
地球の規模の脅威に対して、世界はこのままでは指導者がいないまま破滅に向けて漂流し始める。
個人的には、アパートに一人でいることはコロナウイルス感染防止には有効だが、例えば犬を飼って
世話をすることで人間性を失ってはいけない。
地球はこの歴史的危機の解決に人間性のある指導者を求めている。

ユバル ノア ハラリ(イスラエル 歴史学者);
今回のパンデミックは民主主義への挑戦で、今後2~3か月で世界を根本的に変える壮大な社会的・
政治的実験をおこなうことになる。このような緊急事態には政府はこれまでにないほどの権力を手に
入れることができる。全体主義的な体制が台頭する危険がある。ハンガリーのオルバン首相はこの機に
独裁的な権限を手に入れた。民主主義は平時には崩壊しない。崩壊するのは決まって緊急事態の時だ。
またイスラエルではネタニヤフ首相が国会を閉会しようとしたが失敗したが、このような動きは、
「ウイルスの流行と闘う」という口実を使った政治的クーデターだ。大きな権力を手に入れた政府には
市民の監視が必要だ。独裁国家にあっては監視が一方通行であり政府が市民を監視して政府の決定は
市民から隠す。民主主義に大切なのは政府が間違いを犯したときに市民がそれを正すこと。
そして政府が間違いを正そうとしない時には政府を抑制する力を持つ別の権力が存在することだ。
そのためにも民主主義国家では、政府の監視だけでなく、市民の監視が不可欠だ。
それと今回のような緊急事態では、科学と研究機関への信頼が重要だ。幸いにもほとんどの国の人々、
政治家さえ科学が最も信頼できるよりどころだと感じている。このような緊急事態では人々は、
信ずべき情報を慎重に吟味し科学に基づいた情報を信頼しその情報に従って行動すべきである。
次に重要なのは、この瞬間に極めて重要な政治決定が行われており、その決定に参加し、政治家たち
の行動を監視することがとても重要だ。
今回のパンデミックが人類にもたらす結果がどのようになるかは私たち次第だ。もし自国優先の
孤立主義や独裁者を選び科学を信じず、陰謀論を信じるようになれば、その結果は歴史的な大惨事となり、
多数の人がなくなり経済は危機に瀕し政治は大混乱になる。一方でグローバルな連帯や民主的で責任ある
態度を選び科学を信じる道を選択すれば、たとえ死者や苦しむ人が出たとしても、あとになって振り返れば
人類にとって悪くない時期だったと思えるはずだ。人類はウイルスだけでなく自分たちの内面に潜む悪魔を
打ち破ったのだ。憎悪や幻想を克服した時期として、真実を信頼した時期として、以前よりずっと強く
団結した種(しゅ)になれた時期として位置づけられるはずである。

ジャック アタリ(フランス 経済学者)
アタリは、2009年には市場のグローバル化や自由な経済により今後10年で破滅的なパンデミックが発生する
可能性があると予告していた。今回発生したコロナウイルスをコントロールできなければ、市場と民主主義
という2つのメカニズムが崩壊してしまう。経済への影響は、1929年の大恐慌や2008年の金融危機より大きく、
世界経済の損失はGDP20%に及ぶだろう。1918年にヨーロッパで起こったスペイン風邪では第一波のあとの
第二波でより多くの犠牲者がでた。今回のコロナ後の最悪のシナリオは、世界的な恐慌、失業、インフレ、
ポピュリスト政府の誕生、そして長期不況による暗黒時代の到来である。さらに新しいテクノロジーをつかって
国民の管理を強める独裁主義が増加する。例えばハンガリーではパンデミックを口実に独裁主義が実現した。
緊急事態が民主主義に与えるインパクトは、「安全」か「自由」を選択する場合、「安全」を選んでしまう。
このためには強い政府が必要だが、この場合でも強い政府と民主主義とは両立するものだ。そのいい例が
第二次大戦時のイギリスだ。
 今回のパンデミックの中で、差別や分断が以前より目立っており、利己主義による経済的な孤立主義が
高まっている。この孤立主義に陥らないためには、バランスの取れた連携が必要であり、人間の本質に
立ち返り「他人のために生きる」という「利他主義」への転換が必要だ。「協力は競争よりも価値があり
人類は一つである」ことを理解すべきである。このパンデミックへの対応としての「利他主義」とは、
自らが感染の脅威にさらされないためには、他人の感染を確実にふさぐこと(利他)が必要であり、
このように利他的であることは、ひいては自分の利益となる「合理的利己主義」のことである。例えば
日本の場合、世界の国々が栄えていれば市場が拡大し長期的にみれば日本の国益(貿易黒字)につながる。
他者の利益のために全てを犠牲にすることではなく他者を守ることこそが我が身を守ることであり
「利他主義」は最も合理的で自己中心的な行動である。
 人類は今回のパンデミックはおそらく克服できるが、今後も繰り返し発生するパンデミックに対応する
には、人類の生命への脅威をなくすため、今後の経済活動を、生きていくために必要な「食料、医療、
教育、文化、情報、研究、イノベーション、デジタル」を含む「命の産業」に重点を置く、全く新しい
方向に設定しなおす必要がある。人類が今回のパンデミックが終了してもまた再び元の生活の戻らないこと
を願っている。以上3人のインタビューを通じて、通底していたのは、今、人類は未来を左右する重要な選択
を迫られているということだと確信した(司会者NHKワールドTVキャスター道傳愛子)。

3人の考えをまとめると、
このパンデミックの解決に、合理的な利己主義である「利他主義」に基づき、グローバルな連帯や民主的で
責任ある態度を選び科学を信じる道を選択すれば、たとえ死者や苦しむ人が出たとしても、あとになって振り
返れば人類にとって悪くない時期だったと思えるはずだ。人類はウイルスだけでなく自分たちの内面に潜む
悪魔を打ち破ったのだ。憎悪や幻想を克服した時期として、真実を信頼した時期として、以前よりずっと強く
団結した種(しゅ)になれた時期として位置づけられるはずである。





ユニクロの最低の経営者

2020年04月10日 | 日記

ユニクロのロゴ

今朝の毎日新聞にはユニクロの記事が
でていた。「ユニクロ4割減益」という見出しで
2020年3月の売上高は大幅減となりそれでも
前年比38.5%減の1000億円であり、柳井正
会長兼社長は東京都内で記者会見し、新型
コロナウイルスの感染拡大について、
「戦後最大の人類の危機だ。この試練を
乗り越えたい」と語ったと報じられている。

平時にもっともらしい経営理念をのべている
経営者の地金が、今回のような異常事態に
対して暴露される。

結局彼の頭の中には、いかに次の息子に
会社を引き継ぐかが真ん中にあり、事業を
存続させている顧客であり、利害関係者である
消費者である私たちのニーズをまったく理解
していても、行動を起こさない経営者である
ことが露呈している。

どう思います。皆さん

4/7のフルムーン

2020年04月08日 | 日記

4月7日のフルムーン

昨日は1年で最大の満月だった。友人の小林さんは
プロ並みの実力のある写真家で、アメリカまで行って
写真を撮るほどの人で、お願いして昨日のフルムーン
を撮っていただいた。

この地球と月の年に一度の宇宙の出来事の時に
月から見る地球はどのように映っているだろうか?
いつものように暗黒の宇宙に真っ青なきれいな
地球が見えているだろう。

今地球はコロナウイルスで初めての大混乱の中に
ある。地球の中の小さな日本では、昨日あいかわらず
経済重視の安倍首相の後手後手の緊急事態宣言が
発出された。発令でないところが日本らしい。
日本の行政のリーダーがこれだけ後手後手でも
日本が一定のバランスをとっているのはやはり
日本人一人一人が他人のことを思いながら生きて
いるからなのだろう。
30万円を条件付きで給付する政府方針がだされたが
一体その金はだれのものだ。国民のものを国民の
戻すのに、えらそうにふるまうのは大きな勘違いだ。

またこれだけマスク不足のおり、小売りで2019年度
1600億円利益をあげた「ユニクロ」はなぜ沈黙して
いるのだろう?電機メーカーのシャープがマスクを
つくるなか、柳井会長の沈黙はいまや犯罪だ。日ごろの
リーダーシップはどこに行ったのか腹立たしい。

お月様にいるうさぎさんは2か月後どんな地球を
見るのだろうか?その時は自由に夜空を友人と散歩して
またフルムーンを見上げたい。