緊急時の不動力

 阪神が4連勝、5割復帰。しかし、薮がわずか5球投げただけでケガによる降板。前半戦絶望の報道もあり心配ですが、今日のポイントは急遽、後を継いで登板したルーキー桟原でしょう。

 こちらの記事には「おっとりした性格で、動じることもなかった」とありますが、これが本当だとすれば頼もしい限り。ビジネスの現場でもそうだと思うのですが、緊急事態に際するとその場の空気に飲まれてしまう、そんな輩にはなかなか仕事は頼みづらいもの。

 自分のペースを乱すことなく、しかし任された仕事には期待以上の成果をもって応える若手。桟原のようなメンタリティは、スポーツ選手だけでなくビジネスパーソンにも向いているのかも。こういうのを大物感というのでしょうか?

 私自身も経験があるのですが、人は不安を抱えているとどうしても態度に出てしまいます。下調べが不十分なプレゼンでは妙に早口になるし、自信に乏しい仕事の打ち合わせでは、視線がさまよい落ち着きがなくなってしまいます。

 サッカーでもキーパーが退場で交代になったりすると、新しくゴールを守る立場で選手は、少しでも早くボールに触っておきたいと言いますし、駅伝でも代役出場のルーキーはオーバーペースでスタミナ切れを起こしたり…。

 このブログのブックマークに入れてあるメルマガ欧州映画紀行の先週号で“○○力”を考えてみようというコラムがありましたが、桟原の力は、さしずめ“不動力”というところでしょうか。
 私にも不動力が備わらないものでしょうか。
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