暴君と庶民

 今日の参議院厚労委での与党の強行採決は、ちょっと強引でしたねぇ。何だか、何のための委員会なのか。いくらルールの範囲内とは言えども、やっていいことと悪いことがあるはずで、あれは明らかに「やっちゃ悪いこと」。

 もっとも与党の先生方は自分の行いを信じているだろうから、悪いことをしている意識が無いのかもしれない。
 「国民の生活をよくするために、多少強引な手法をとって、何が悪い」
ぐらいに、思っているんでしょうね。

 で、思い出したのがナベツネ率いる巨人軍、とその仲間たち(セントラルリーグ各球団)の横暴。FA、逆指名と好きな制度を導入し、交流試合はいっさい拒絶。年俸高騰についていけずに、経営難に陥る球団がでてくれば、コミッショナーでもないのに、退陣を要求

 日本中から「何様?」といぶかしがられても、本人は「もっとも客が入っている巨人軍が活躍することが日本野球のため」と考えているから「悪いこと」をしている気にならない。

 小泉=ナベツネ、と言うわけではありませんが、暴君が絶対権力を手にするとき、私たちは猛烈な無力感を覚えるわけで、今日のニュースも、そんな虚しさ漂うニュースでした。
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