テレビに殺されるオリンピック

競泳午前決勝を認める 国際水連が声明
 国際水連(FINA)は27日、国際オリンピック委員会(IOC)が2008年北京五輪の競泳決勝を通常の午後実施から午前実施にしたことを認める声明を発表した。

 「おうおう、良いコンディションで泳ぎたかったら、NBCと同じだけ金だしな!!」っていうこと?
 まぁオリンピックが記録会ではなく勝負の場だと思えば、午前決勝という同コンディションで戦うのだから、問題ないでしょう。でもこれで、「世界記録の一つもでねぇのかよっ!!」なんて怒り出すのが、アメリカのテレビ局だったりするわけです。
 速いスイマーが、最高の泳ぎを見せてくれる4年に1度の舞台なのですが…。この調子でいくと、他の競技も変なスケジュールになるんでしょうか。テレビのおかげでオリンピックを楽しめるといえ、競技が大事なのか、視聴率が大事なのか、スポンサーマネーが大事なのか…。困ったものです。
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オリンピック招致は恋愛と一緒?

五輪東京招致へ「心を伝えることが大切」(日刊スポーツ)
 来日中のジャック・ロゲ国際オリンピック委員会(IOC)会長は20日、(略)「東京がベストだということをIOC委員に納得させる必要があり、恋に落ちるときのように、強い思いを伝えなくてはいけない」と語った。

 IOC委員に思いを伝えるためには、自分が人気者で、金持ちで、優等生であることを上手にアピールしなくちゃならないんですね。でも相手は、もうアメリカ人(シカゴ君かな)と将来を共にする気持ちを固めているふしもある。リオ君のことを気にしている様子もある。東京君が口説き落とすためには、相当のアピールが必要そうです。
 まあ、そもそも東京君の本命は16年ちゃんより20年ちゃんっぽい雰囲気もあるし、今回のアタックは「恋の予行演習」というところですね。今は口説くことより、都民の支持を集め、金のかからない計画を完全に構築し、国のバックアップを得るところから始めなくちゃいけません。とても大変で、地道で、陽のあたらない活動だとは思いますが、皆が喜べるオリンピックの開催に向けて、スタッフの皆さん、頑張ってください。

 でも無駄遣いはしないでくださいね。
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競技の顔は誰に

五輪招致委員会:事務総長にミズノ会長の水野正人氏

IOC委員への訴求力抜群の国際スポーツ人。事務方の顔には申し分ない方ですね。

実務とともに重要なのは、日本のスポーツを象徴する人材に誰を立てるかということ。元競技者の顔に誰を置くのか、気になるところです。

ビジネスでいえば、有能なプロマネのもとに、ブランド力のあるプランナーを立てられるか、というところでしょうか。
……ちょっと違うな。

ロンドンはセバスチャン・コーを前面に立て、大いに訴求力を発揮しました。
日本で夏季オリンピックの実績者となると… ピンとくる人がいないなぁ。

柔道家では認知低いだろうし、女子マラソンの金メダリストは二人ともまだ現役。う~ん、荻原健司さんが前面に押し出される姿が目に浮かぶ。でも冬の人だし、政治的に過ぎる気がするなぁ
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ケイリン

 1回戦、敗者復活戦ともに完敗に終わった伏見。インタビューでは「力が劣っているとは思わない」と答えているようです。ということは、世界で勝つためには何が足らないのか、本人には見当がついているのかも知れません。

 今後、競輪と世界大会を両立していくのは非常に難しいことだとは思いますが、日本自転車界のレベルをアピールするためにも、ワールドカップ、世界選手権などで活躍を続けてもらいたいと思います。
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陸上チーム

 為末も決勝進出ならず。どうもトラック&フィールドでは日本チームに向かって風は吹いていないのかも知れません。

 それぞれの競技でレベルの差があるとは言え、競泳や柔道と比べると、どうもチームの流れが良くない方へと向いているような…。

 明日は沢野大地の棒高跳びがあります。メダルに届かなくても構わないので、彼自身が満足行くジャンプで、最終日の4×100リレーメンバーを盛り上げてもらいたいものです。
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サッカー:アルゼンチン-イタリア

 運動量とテクニック、そして労を惜しまぬメンタリティ。これらが結びつくと、こんなにも強さを発揮できるのか。

 そんな想いにかられるサッカーの準決勝でした。日本代表が歯のたたなかった相手、イタリアがこうも見事に打ちのめされるとは…。日本サッカー界が目指す世界は、まだまだ先がありそうですね。
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野球準決勝:残念無念

 オーストラリアに1点も取れずに惜敗。予選グループでも負けて、ここでも負けてなので、素直にオーストラリアの方が力が上だったと認めなければなりません。

 どこに敗因があったのか? 

 今日の試合に関しては、打線の不調につきるでしょう。福留、中村がブレーキとなってしまっては、なかなか打線につながりが生まれません。

 まだ3位決定戦がありますが、大会を振り返れば、問題点は二つ。監督経験者がベンチにいなかったことが最後の最後に響いたのが一つ。そしてもう一つは、1チーム2人制にしばられたために、バランスの悪い人選にならざるを得なかったこと。とくに後者の方が敗因としては、大きい気がします。

 4年後に北京でまだ野球が開催されるなら、リーグ戦を休んででも、きちんとした日本代表で次こそ金メダルを奪い獲りましょう。
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女子サッカー準決勝

 おそらく今の世界のトップを争う2チームの対決は、予想通りの大熱戦。細かなテクニックと経験値を誇るアメリカと男子顔負けのフィジカルを誇るドイツ、昨年の世界選手権ではドイツが勝利し、そのまま優勝に結びつけましたが、今回の凱歌はアメリカに。

 後半ロスタイムでの同点ゴールと、ドイツもチャンピオンチームとして不屈の闘志を見せてくれましたが、最後はアメリカの「オリンピック魂」ともいうべき、この大会にかける底力に屈しました。

 しかしこのアメリカと好勝負を演じ、もう片方の準決勝に残ったスウェーデン(ブラジルに1-0で敗れましたが…)に勝った日本。
 3年後の世界選手権、4年後のオリンピックでは、きっとさらなる活躍が見られることでしょう。
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体操種目別終了

 4年間の蓄積をたった一回の演技で表出しなければならない体操の種目別。メダル争いにおいては、わずかの失敗がたちまち命取りとなる。団体や個人の総合とは、また別の緊張があるのかも知れません。

 そんな中でメダルを獲得した各国の選手たち、そしてあん馬の鹿島、平行棒の冨田、鉄棒の米田は素晴らしい成果を手にしました。

 中野大輔のインタビューは、その緊張感に打ち勝って誰にも真似のできない演技をしたのに5位に終わった悔しさと憤りに満ちていました。「どうすれば勝てるのか、ますます分からなくなった」とは、本当の気持ちでしょう。
 他の誰にも分からないほどツライのだろうとは思いますが、何とかここは踏ん張ってもらいたい。平行棒の降り技にムーンサルトを持ってきて成功させた彼の演技は、メダルにはつながらなかったものの、多くの体操ファンの心はつかんだはず。次の機会に、もう一度、中野大輔にしかできない演技で、今度は本当に一番になってやりましょう。そのためにも、今は腐らないことが肝心です。
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女子レスリング

 女子レスリングは、大会前から期待された通りの全階級でのメダル獲得。注目を集め、他国からも研究される中でのこの成果。大いに誇ることができるでしょう。

 中でも注目したいのは、浜口京子。金メダルだけを目標にしてきた彼女にとって、準決勝での敗北は受け入れがたいものだったでしょう。しかし、3位決定戦のマットに上がる彼女の鋭い視線。そして試合開始後の機敏な動きは、トップアスリートの名に相応しい鋭さにあふれていました。

 試合終了後、彼女が浮かべた笑顔は、困難を克服して成果を上げた人物のみが手に出来る充実の笑み。これでまた一回り強くなって、これからのレスリング人生を歩んでいくことでしょう。
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女子レスリング:準決勝

 伊調千春、吉田沙保里、伊調馨の3選手の準決勝は見事な戦いぶりでした。伊調千春と伊調馨は相手にリードを許さぬ女王らしい試合。また吉田も二度にわたり3ポイントのビハインドに陥りながらも、落ち着いてすぐに追いつき逆転するあたり、相手の格の違いが現れた試合ぶりだったのではないでしょうか?

 そして残念だったのが、浜口京子。長い月日をかけて積み上げてきた実力、実績、プライドが、たった一陣の風に吹き飛ばされてしまいました。
 周囲が何を言っても、今は本人のショックは癒されないでしょう。スポーツは優勝劣敗の世界。彼女はあくまでも敗者として、次は3位決定戦のステージに臨まねばなりません。

 でも気持ちを切り替えて、3位決定戦で実力を発揮することもアスリートとしての資質の証明になるはず。悔しさを押し殺し、女子レスリングに浜口ありを3位決定戦で世界に見せつけてやりましょう。
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室伏銀メダル

 残念ながら優勝はできませんでしたが、シーズンベストを更新しての2位は良い結果だったのではないでしょうか。

 追い込まれての6投目にベストの記録を出すあたりはさすがの一言。オリンピックの陸上、とくにフィールド種目なんて、まるで日本人には縁のない世界かと思っていましたが、室伏が日本人の可能性を見せてくれました。

 世界のトップクラスに立ちながらも、技術改良に余念のない室伏。
 これからもまだまだ厳しい戦いが続くかも知れません。でも、次の北京を目指してさらなる技術向上、記録向上を応援していきたいと思います。
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落ち着きという武器

 体操の団体のときにも思ったのですが、ルーマニアのウルジカという選手の落ち着きは素晴らしいですね。種目別のあん馬で銅メダルを手にした鹿島も落ち着いていますが、ウルジカはどんな状況にも動じないように見えます。
 あん馬では最後に逆転されて銀メダルに終わってしまいましたが、体操のように自己との戦いが重要な競技においては、落ち着きはこれ以上ない武器になるような気がします。
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ソフトボール&テニス

 ソフトボールは最後まで調子がつかめないままでで、残念でした。昨日のテニスもそうでしたけれど、均衡した勝負はまるでつりあった上皿天秤のよう。ほんの少し、小さな重りを乗せただけで勝負の天秤は大きく傾いてしまいます。

 選手たちは、その小さな重りを手にするために日々、必死に練習をしているのですが、そこは勝負事。右に傾くか、左に傾くかは実力に加え、神様のきまぐれもあることでしょう。

 目標にしていた結果が得られなかったことについては、反省すべきは反省して、いずれの競技も次につなげてもらいたいものです。
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野口みずき

 背後から襲いくる気配はいかばかりだったのか? ヌデレバから、あるいは逆転の恐怖から、まさに逃げるという表現がぴったりの下り坂。

 おそらくもう足も動かないほどに苦しかったはず。それでも、最後の最後まで、もてる力をすべて使い果たさんほどに、前へと進む姿は美しい以外の何ものでもありません。

 野口みずき。素晴らしい金メダリストの誕生です。

 そして、土佐礼子、坂本直子。3人入賞は、日本女子初めての快挙ではないでしょうか? 選考うんぬんではもめましたが、最高の結果が出たアテネの女子マラソンでした。
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