杉山、残念

 ウィンブルドンの女子シングル。杉山、残念でした。第2セット中盤までは、シャラポワの力に押されているように見えながら、完全に杉山が試合をコントロールして、ベスト4(!)も目の前だと思ったのに…。

 これがテニスの恐ろしさだと思うのですが、試合を大きくリードしていると思っても、実はほんの紙一重の差で追いつかれ、ひっくり返されてしまう。
 綱引きのように、杉山がリードしている分だけシャラポワが大きく劣勢に立たされていれば逃げ切ることもできたのでしょうが、ちょっと秤が片側に傾くだけで、ゲームを取られ、セットを取られ、あっと言う間にそれまでの攻勢分が帳消しになってしまいます。

 シャラポワのようなメンタリティが熟成していない選手にとっては、こうしたテニスの特性が時としてラッキーに働きます。何しろ、わずかなきっかけさえつかめば、すぐに追いつき逆転できるのですから。

 私たちの生活は、綱引き型が多いでしょうか? 失敗や力不足でビジネス上劣勢に立たされた際、一発逆転、起死回生といったきっかけはなかなか巡ってきません。それよりも、ジリジリと地道に汚名返上していくことの方が、結果的には近道だったり。

 私の短気な性格からすると、テニス型の方が生きやすいような気もするのですが…。

 そんなことはともかく、杉山の次の活躍(まだダブルス<今回はミックスも!>がありますし)を楽しみに待ちましょう。
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