思うだけじゃダメだけど~同い年の選手に刺激されたお話

スポーツ新聞(すっかり買わなくなりましたが)でよく用いられる語に「おじさん世代」というものがあります。最近だと「ハマのおじさん」、工藤公康選手を取り上げる文脈で頻繁に用いられる、いわば思考停止の一語。年齢について語るだけで、新聞サイドが記事をまとめた気になってしまう悪魔のフレーズです。
日頃からそんな意識をもっているので、スポーツ選手を世代で括ることは好きではないのですが、先日同い年の選手の健闘に強く心を打たれました。

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杉山だけじゃない

浅越が4回戦進出 全米テニス第6日 (共同通信) - goo ニュース

 オリンピックの3位決定戦で敗れたときには、随分と落ち込んでいる様子がテレビ画面から伝わってきていましたが、すっかり立ち直ってきているようですね。

 この先、勝ち進むことは難しいかも知れませんが、一つでも多く試合を経験して、これからの活躍につなげてもらいたいものです。
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チームのムード

 個人競技でもチーム全体が好ムードに包まれて、結果、各々が良い成績を残すということがよくあります。オリンピックなどでは、水泳チームでよく見られる現象かも知れません。
 杉山がウィンブルドンで健闘した女子テニス界が、今まさにそんな雰囲気だと言えるのではないでしょうか。

日本、ブルガリアを下す フェド杯入れ替え戦 (共同通信) - goo ニュース

 エース杉山愛がアテネオリンピックを控えて出場を自重したため、心配されましたが、見事ワールドグループ残留。日本のテニスのレベルを世界に誇示するためにも、本当に勝てて良かったと思います。
 この勢いで、アテネではより良い成績を。とくに杉山・浅越組のダブルスに大期待です。
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杉山、残念

 ウィンブルドンの女子シングル。杉山、残念でした。第2セット中盤までは、シャラポワの力に押されているように見えながら、完全に杉山が試合をコントロールして、ベスト4(!)も目の前だと思ったのに…。

 これがテニスの恐ろしさだと思うのですが、試合を大きくリードしていると思っても、実はほんの紙一重の差で追いつかれ、ひっくり返されてしまう。
 綱引きのように、杉山がリードしている分だけシャラポワが大きく劣勢に立たされていれば逃げ切ることもできたのでしょうが、ちょっと秤が片側に傾くだけで、ゲームを取られ、セットを取られ、あっと言う間にそれまでの攻勢分が帳消しになってしまいます。

 シャラポワのようなメンタリティが熟成していない選手にとっては、こうしたテニスの特性が時としてラッキーに働きます。何しろ、わずかなきっかけさえつかめば、すぐに追いつき逆転できるのですから。

 私たちの生活は、綱引き型が多いでしょうか? 失敗や力不足でビジネス上劣勢に立たされた際、一発逆転、起死回生といったきっかけはなかなか巡ってきません。それよりも、ジリジリと地道に汚名返上していくことの方が、結果的には近道だったり。

 私の短気な性格からすると、テニス型の方が生きやすいような気もするのですが…。

 そんなことはともかく、杉山の次の活躍(まだダブルス<今回はミックスも!>がありますし)を楽しみに待ちましょう。
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杉山愛ベスト8へ

 ヒデキ対カズオの直接対決!! って……。

 野球は一人でやるもんじゃないんだから、ヤンキースとメッツの試合でしょ。複数見たテレビのスポーツニュースは、すべてこの表現を用いていました。この国のスポーツ報道の浅はかさが知れる出来事、ガックシです。

 杉山愛が初めてウィンブルドンでベスト8進出を決めましたね。欧米の選手に比べパワーに勝るわけではない彼女がグラスコートで勝ち残っていることから、今シーズンの調子の良さをうかがうことができます。

 今日の試合のデータ今日の試合のデータを見ると、ウィナー、アンフォースドエラーともに杉山の方が多くなっています。テレビ中継で伊達公子さんが解説していましたが、これはいかに杉山が相手のギリギリを攻めているかという証。きわどい所を狙うからこそ、エラーも増えるというものです。

 そして今日の杉山が素晴らしかったのは、このギリギリの所を攻めたボールが返された後の対応ではなかったでしょうか?
 渾身の力をこめ、針の穴を通して相手コートに届けたボール。打った瞬間に手応えもあることでしょう。それを必死の粘りで返されても、彼女は慌てることなく、タナスガンのステップで重心を見極め、相手コートに打ち返していました。

 人間、ともすると会心のショット、会心の仕事の後には気が抜けてしまいがちなもの。「まさか返してくるなんて!」とミスが起きても不思議はありません。しかし、今、調子に乗っている杉山愛にはそんなことはありません。コートの上では一時も集中をきらさず、テニスに打ち込んでいる様子がテレビモニターからも伝わってきます。

 ぜひ、このまま勢いにのって一つでも多く勝ち進んでもらい、そして気の早い話ですが、フェド杯をキャンセルしてまで望むオリンピックでも良い試合を見せてもらいたいものです。そして、彼女の活躍が日本でのテニス人気向上につながれば、言うことありません。
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機を獲得する、機を逸する

 日常生活において、タイミングを読むというのは大変なこと。
「今は踏ん張りところ?」
「休みに休んで何が悪いんだ」
「あぁ、あの時、こう話しておけば…」
などなど、数え上げれば切りが有りません。

 時間の流れの中で勝負所を読む力がついていれば、人生がずいぶん楽になると思いませんか? 会社を辞めて独立するにも、結婚を決断するにも、新たなビジネスチャンスをものにするにも、タイミングを読む力があれば間違いは少なくなるし、大きな成果が手に入ります。
 近鉄だって、トップにその力があれば、合併なんてことにはならなかったかも…。

 スポーツの中にも、そんな勝負の分かれ目となるタイミングがたくさんあります。特に、その分かれ目がハッキリとするのがテニス。
「あのブレイクポイントをモノにしておけば、勝負は変わっていた」
そんなことがしょっちゅうです。

 今日のウィンブルドンにおける森上亜希子選手がそうでしたね。格上相手に善戦するものの、ファーストセットの最後の最後に踏ん張りきれなかった。
 試合後に振り返れば「あそこで…」と思うのですが、たとえプロと言えども試合中にはなかなかタイミングをつかみきれないもの。

 勝負の分かれ目を逸せず、きっちりそこで力を発揮するのが、スポーツでもビジネスでも一流となるということなんですね。
 
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