プロ野球 "REBORN"

 プロ野球、25・26日のスト回避へ 新規参入歩み寄り(朝日新聞)

 いよいよプロ野球改革への幕が開きます。12球団を維持することは選手の雇用を確保し、野球を縮小傾向に向かわせないための「最低限」の施策です。ここからが、日本プロ野球機構、あるいは日本の野球界がどのように変わるのか、あるいは変わらないのかが試される瀬戸際なのです。

 たとえば新規参入案件です。両者が仙台を本拠地候補に揚げ、ライブドア対楽天の構図を見せつつありますが、来シーズン、パシフィックリーグを6チームにするためには、どちらかが05年をあきらめ、06年シーズン以降の参入ということになります。ならば、どんな組織が、どのような経緯でどちらを選ぶのか? そして選ばれなかった側に対して、的確なアドバイスをもって次期以降の参入を促すことができるのか?
 こんなところからも、改革の姿勢はうかがえるはずです。

 そして始まるプロ野球改革。
 本当にプロ野球には2リーグ制が適当なのか。球団数はどのくらいが良いのか。前後期制、あるいは2部、3部への入れ替え制は必要か。コミッショナーの権限強化は。オーナー会議の役割確認は。そもそも協約の改訂は。アマチュア野球との連携、組織の一本化は。テレビ放送権の扱いは。キャラクターのMDは。
 決定しなければならないさまざまなテーマを定め、ゴールへ到達するためにはどのような組織で、どのくらいのスピードで改革を行わなければならないのか。これからの方が大仕事です。

 極端な例ですがJリーグで川淵チェアマン(当時)が、サッカーになじみの薄かった日本国民の目を楽しませるために、「延長Vゴール、PK制」を導入したように、野球ならば7回までで試合終了、延長はタイブレーク制にする、などルールまで踏み込んだ改革があっても良いかも知れません。

 プロ野球再生はようやくスタートを切りました。これからです。野球に携わるすべての人、経営者、職員、選手、ファン、スポンサーなどなどが、野球を愛し、より良い姿に変えていきましょう。
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チーム競技も活躍を

 パラリンピックのダイジェストがひっそりと NHK教育で放送されていますけれど、迫力にあふれた競技の様子は、やはり引きつけられます。

 ここまで日本選手は、水泳の成田や陸上の土田の活躍が目立つ一方、車いすバスケやウィルチェアラグビー、車いすテニスなどの球技は、やや苦戦傾向にあるようです。
 これは、国内の競技施設が障害者の利用に対して消極的なのが遠因となっているのでしょう。床が傷つくから車いすには使わせない体育館も多いらしく、なかなか障害者球技が育つ土壌が日本にはないようです。

 成田や土田、あるいは他の陸上、水泳の選手が活躍することは素晴らしいのですが、ともすると一般市民の感想は「すごい障害者がいるなぁ」で終わりがちです。パラリンピック競技をスポーツとして世間に認知させ、より良い競技環境を実現するためには、何とか球技、とくにチーム競技の健闘を望みたいものです。

 もちろん今、活躍している水泳、陸上選手たちの、変わらぬメダルラッシュも期待しています。
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トップリーグ開幕

 トップリーグが開幕しました。昨日のサントリー対ヤマハは、マクドナルドのプレーも冴えて、なかなか緊迫感のある好試合でした。神鋼対東芝府中も、後半ロスタイムでの決勝PGと、最後の最後まで目が離せない展開だったようですし、昇格組のトヨタはワールド相手に圧勝。これからのシーズン展開に、どこが主導権を握るのか、楽しみな限りです。

 でも、選手がいくらがんばっても、マネジメントサイドがしっかりしていなければ、彼らのパフォーマンスが最大の影響力を発揮して、多くの人々を魅了することは困難です。今のトップリーグは、若手社員が新規企画を発案しても、社長や役員が過去のヒット作品にしがみついて新製品の開発を怠るダメ企業のようなもの。
「昔はこれで売れたんだ。製品の魅力は不変、売れないのは客がバカなんだ」
と、トップがふんぞり返っているような状態です。たしかに商品(試合内容)は魅力があるのですが、それを伝える努力が皆無。外部コンサル(トップリーグをプロモートする広告代理店)の意見にも耳を貸していないとか。

 彼らの商品を買う(試合を観に行く)ことが、良いことなのか? 悪いことなのか?
 悩ましいばかりです。

 ・・・あ、でも、今年から商品の実売数(入場者実数)の発表を始めたようなので、これは評価してあげましょう。それで、役員が現状の危機に気づくと良いのですが。
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読売の反選手会社説

 読売新聞が2日連続して、プロ野球選手会のストライキ批判の社説を掲載しました。
 9月18日:「ファン裏切る“億万長者”のスト」
 9月19日:「何が選手たちの真の望みなのか」

 > プロ野球には、七十年の歴史がある。日常生活の中で、ちょっとした野球の話題が人と人をつなぐ話のきっかけとなっている。オープン戦、ペナントレース、日本シリーズ、ストーブリーグ、それぞれが四季の風物詩として暮らしに溶け込み、一つの文化を形作っている。
 > (中略) ストは、その一ページを空白にしてしまうのだ。

 ・・・今年メジャーリーグの開幕戦を主催して、パシフィックリーグの開幕という風物詩にフタをしようとしたのは、どこの新聞社なのか! (トップカテゴリの)球団数を削減し、最高レベルの野球を楽しむ機会を減らそうと必死なのは、どこの新聞社なのか!

 社説とはすなわち新聞社の意思表明。読売新聞は自ら、自身の姿を顧みることもできない三流新聞社だと表明したのです。
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パラリンピック

 パラリンピックが開幕しました。日本選手団は過去最高の成績だったソウル大会と同じ(この間のオリンピックとも同じ)16個の金メダルを目指すのだとか。
 文字通り、身体の限界まで鍛錬して臨む本番の地。思い残すことなく、全力を出し切って、ぜひ勝利の証を手にして帰国してもらいましょう。

 現地の雰囲気は、なごやんさんのブログたおやかなるアテネの空の下でで、感じ取ることができます。
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トップリーグ

 プロ野球の話題一色で染まるスポーツ界ですが、今日からラグビーのトップリーグが始まります。開幕初日からサンゴリアス対ジュビロ(←無理矢理、愛称で書いてみました)という、好カード。今年はNZのレオン・マクドナルド(ジュビロ)やケフ(クボタ)、南アフリカのスタンドオフ、ファンデルヴェストハイゼンなど、世界の第一線の選手が相次いで来日。スピードとパワーにあふれた彼らのプレーが、トップリーグの、そしてラグビーの魅力を高めてくれることは間違いありません。

 なのに、この話題にならない現状はなんと言うことでしょう…。トップリーグ事務局や日本ラグビー協会(や関東協会)は、ラグビーをどこに持っていきたいのか。一部にはラグビー協会の上層部には、改革の意思が感じられないという話も聞きます。
 これだけの魅力あるコンテンツを、ドブに捨てるような行為はしてほしくないのですが…。
 試合は観に行きたいのですが、協会に「観客が集まっている」と思われるのもしゃくですし。

 ラグビーファンには悩ましいシーズンとなりそうです。
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スト決定

 焦点の一つとなっている来シーズンからの新規参入案件について、経営陣の意見は、受け入れに向けて「最大限の努力を」という選手会サイドの要求は受け入れられないけれど、「誠意をもって」審査するとのこと。

 何だか言葉遊びのようなこの溝が埋まらないのは、古田も言っていましたが、そもそも経営者サイドの「誠意」が信用できないからです。ならば経営陣は具体的に誠意を伝えるための方策をもっと提示すべきだったのではないでしょうか?
 ただいたずらに「ちゃんと審査はする」と繰り返しても、独断で合併を押し通した彼らの言葉を、選手が、ファンが信じられるわけはありません。ならば、どうしたら信じてもらえるのか? たとえば審査機構に選手会の人間を招き入れる、あるいは審査過程をすべて公開にして、ライブドアあるいは楽天への要望、そしてその回答を日の下に明らかにする。このぐらいのアイデアがなければ、彼らの口だけの「誠意」など信じられるはずはありません。

 今回の騒動の根っこがどこにあったのか? それが分かっていない経営者の間の抜けた強弁が、解決を遠ざけているようにしか思えません。
 明日、明後日のストはやむを得ないでしょう。選手会には、まだまだ戦いつづけながら、妥結点を見いだすための具体的提案を積極的に行ってもらいたいものです。
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選手会白旗とこれから

決め手はパ6復活の希望 予想以上のスト予告効果 (共同通信) - goo ニュース

 いつまでもバファローズ消滅を嘆くことは現実的ではない、ということでしょうか。
 死に行く患者のことはあきらめねばならないのでしょうか。

 「6球団になる可能性があるからストはしない」という決定は、極めて常識的なのかも知れません。ただ、それはファンの方を向いているのかどうかは疑問です。
 「土日に野球場へ行くのを楽しみにしている人から、それを奪っていいのか」なんて、なりたての傀儡オーナーが叫んでましたが、じゃあ「バファローズの応援の楽しみ」は奪っていいのか? 近鉄幹部にその責任を問わなくて良いのか?

 私にはナゾです。

 とまれ、選手会側もある種の白旗を掲げた以上、今後は、プロ野球界の何が問題で、それをどのように解決していかなければならないのか。
 これを現実的、具体的に、情報公開を伴って行われるように、私たちファンは働きかけていかねばならないのでしょう。
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日本代表のゆるい空気

 停電にも負けず、間違いレッドにも負けず、足下のすべるグランドにも、湿度90%にも負けずに、日本代表がインド代表に4ー0で完勝しました。
 しかし見ていて、何か物足りない。どうも選手たちが「なんとなく」試合をして、「なんとなく」勝っている。緊張感が欠如しているように、見えて仕方ありませんでした。

 もちろん、その直前にグループリーグ突破を欠けたU-16の必死な姿を見ていたから、ギャップを感じた部分もあったのかも知れません。でも、相対的な問題ではなく、明らかにフル代表は「ゆるい空気」に包まれていた。選手の表情や仕草、プレーぶりから、そう思えて仕方がないのです。

 思えば、トルシエ監督時代の日本代表はいつも緊張感に包まれていました。それを生んでいたのは、監督と選手のあつれきです。「あの、くそフランス人」と選手が思っていたかどうかは知りませんが、選手たちはトルシエの挑発的な態度に対抗心を燃やし、その情熱がどんな弱小の相手にも激しいプレーを発揮させていました。
 それ以前、岡田・加茂時代より前は日本代表にとって弱小の相手などありませんでした。どの国とも真剣勝負で戦わなければ、試合をものにできない。そんな緊張感がチームを支配していたように思われます。

 現代のジーコ監督のチームは、明らかにアジアでは格上の存在として君臨しています。日本代表相手に臆することなく向かってくる相手は、韓国ぐらいではないでしょうか。それ以外の国は、自らが格下であることを認めることから、戦術を組み立ててくる相手ばかりです。
戦う前から「格上」として臨まなければならない試合は、えてして緊張感を維持しづらいものです。それは天皇杯でJリーグクラブが学生やアマチュアクラブ相手に苦戦することに似ているかも知れません。「勝てるでしょ」「勝って当たり前だし」といった気持ちが、選手のタガを緩めてしまい、実力通り(今日のように)リードを奪えば、残りの試合時間は相手のいないマラソン選手のジョギングのようなものでしょう。いくら油断したって抜かれることはありません。

さらに今の日本代表には、選手相手にムキになるフランス人監督もいませんので、チームの緊張感はさらに下落する一方です。今のように勝てているうちは良いけれど、もしジーコ監督が勝てなくなったら、いや勝てなくなる前に危険信号を感じたら、どうするのか?

私は、選手に競争意識を植えつけることしか、解決策はないように考えます。今のように、戦前からスタメンは確定し、よほどのことがない限りレギュラーが入れ替わらない状況では緊張感も生まれません。控え選手や代表手前の選手が、バンバンとレギュラーの座を奪っていく。そうすることで初めて、これまでの日本代表にあったような緊張感が生まれ、「ゆるい空気」は一掃されるのではないでしょうか?

ジーコは良い監督だと思います。トルシエのような高圧的な監督は、もう結構です。だからこそ、負ける前に競争原理を代表に持ち込んでいただきたいのです。
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プロ野球:破滅への道

セ6、パ5の2リーグ制 もう1組の合併破たん=差替 (共同通信) - goo ニュース

 「5球団になると赤字が膨らむ」
 以前ロッテの重光オーナー代行が語っていましたが、それが現実のものとなりそうです。赤字で苦しいと、内情を明かさぬままに、台所の窮状を訴えるパシフィック各球団は、来期、さらに赤字を積み重ねるつもりでしょうか?

 この5球団制、そもそも近鉄とオリックスが合併を言い出した際にどの程度シミュレートされていたのか? 『球団譲渡』という選択肢を、一方的に破棄した経営者の皆様が、試合数が減り、保有選手数が増える中で、いかに運営を成り立たせていくのか見物です。

 と言うものの、最後の最後まで堤氏が「もう一つの合併」にこだわった所を見ると、彼らには来期のビジョンなどないと見るのが正解でしょう。ならば、球団削減を延期して、12球団を維持する方が正解だと思うのが一般の神経。

 近鉄球団を、ナベツネが知っているというどこかの会社に譲渡する。機構サイドから近鉄とオリックスに支援金を貸し付ける、ライブドアが設立すると吠えている新球団の加盟を認可する。いくつか方法はあるはず。
 もっとも3番目の方法はバファローズと現ブルーウェーブがなくなるという意味では、あまり歓迎ではないのですが、それでも球団が減るよりはずっといい。

 悪巧みをしたものの、それが思惑からはずれているのならば、道を引き返すこともビジネスの常道だと思うのですが、このままならば、パシフィックリーグとプロ野球は確実に破滅への道を突き進むことになってしまいます。
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報道が足を引っ張る?

 報道ステーションの古館伊知郎さんは、「プロ野球が変わるためには、ストしかありませんね」と語りました。

 うん、たしかにそうなんですよ。読売一極集中体制を変えていくためには、ここでストライキによって選手会の力をアピールすることは大切です。
 でも…。ストを巡る今の状況は、

「12球団体制を【変えない】ためにストを主張する『選手会』」
 と
「11球団、あるいは10球団体制に【変える】策を講じる『経営者』」

の構図なんですよね。それを冒頭のコメントのように、さらっとまとめてしまっちゃぁ、伝わるものも伝わらないのでは…? と思うわけです。もうちょっとクドく説明すると、

 選手会の主張は「12球団体制を一時的に(もう1年)維持することで、時間を作り、今後のより良いプロ野球を考えていきましょう」ということです。
 一方の経営者サイドは「もう1年、体制を維持する体力なんか残ってません。みんなで(できれば自リーグだけ)巨人戦の恩恵に預かって生きていきましょう。その先のことは、また今度…」ということです。つまり、

 選手会は、「変えずに→変える」
 経営者は、「変えて→変えない」

が、基本スタンス。でもニュース23を見ていると、一般視聴者に
「1リーグ制に賛成ですか、反対ですか?」のアンケート。

 んがぁっ、違うんだってばぁ!

と、テレビに向かって叫びたくもなります。今、論ずるべきは合併の差し止めが可能か否かの一点だけです。「1リーグor2リーグ」「交流試合の可否」「ドラフト制度」「エクスパンション」、どれもこれも、それは先の話です。

 こうしてテーマがあやふやになればなるほど、世論のコンセンサスは形成されづらく、合併を既成事実化したい経営者側に有利な状況が育まれている気がします。
 そういう意味で、次から次ぎへ、いろいろな話をリークしてきた読売を始めとする経営者サイドは、やはり強者だなと感じます。一方の選手会側はピュアに過ぎたのでしょうか。

 もう赤白のバファローズのユニフォームを見ることはできないのでしょうか? ナベツネのインタビューでは球団を持ちたい会社はいくつかあるとのこと。彼は、「もう遅いから」の一言で、斡旋はしないと説明していましたが、なぜ遅いのか?
 今からでも、身売りの可能性を検討していただきたいものです。
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杉山だけじゃない

浅越が4回戦進出 全米テニス第6日 (共同通信) - goo ニュース

 オリンピックの3位決定戦で敗れたときには、随分と落ち込んでいる様子がテレビ画面から伝わってきていましたが、すっかり立ち直ってきているようですね。

 この先、勝ち進むことは難しいかも知れませんが、一つでも多く試合を経験して、これからの活躍につなげてもらいたいものです。
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東京大都市マラソン

「東京大都市マラソン」東京都と日本陸連が構想 (読売新聞) - goo ニュース

 ロンドンやニューヨークでは、シティマラソンへの参加希望者が多く、参加すること自体、ちょっとした名誉なことになっているとか。

 そして素晴らしいことに、チャリティ団体、たとえば盲導犬育成や点字翻訳などを行っている団体への寄付つきで参加費を支払えば、優先参加できるようなシステムもあるそうです。
 援助してもらった団体は、記念のTシャツを配ったり、フェアウェルパーティーを開いたり、支援者に感謝の念を表すことも忘れないと言います。

 市民ランナーにとって、野口みずきや土佐礼子、高橋尚子、あるいは諏訪利成や油谷繁、などオリンピックで活躍した名ランナーとともに走れるのは、うれしい話。
「野口と同じレースを走ったんだ」なんて、ちょっと人に自慢したくなるのではないでしょうか?

 ニュース記事を読むと、コース設定も従来の東京国際マラソンのように味気ないコースではなく、観ても楽しい魅力的なコースになりそうで、実現の日が待たれるばかりです。

 スポーツの楽しみは、このようにトップアスリートと一般愛好家が同じルールの下で、全力をつくせる所にもあります。最近、将棋でA級プロがアマチュアに敗戦したというニュースもありました。

 相撲や野球といった日本を代表する競技でも、プロとアマチュアが覇権をかけて戦える日がくると良いのですが…。


 とにもかくにも、楽しみな東京大都市マラソンのニュースでした。
 …「大都市」ってのは、どうなんだろう?

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