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旭川発 稚内行き普通列車の旅

2019-09-30 16:02:38 | 「青春18きっぷ」花の旅 北海道

 

 黒岳に登った次の日の朝、私は人影のない旭川駅のコンコースを歩いていました。

 


 

 今日は、旭川発6時3分の稚内行き普通列車に乗って稚内を訪ね、夕方の普通列車で旭川へ戻る予定なのです。

 

 旭川到着予定時間は夜中の23時39分。

 

 どんな青春18きっぷの旅になるのでしょうか。

 

 

 ジーゼルカーは目覚めたばかりの旭川の街を眼下に、心地良い走行音を響かせながら、宗谷本線を北上します。

 


 

 旭川駅の次の旭川四条駅を出ると、列車は川を渡りました。

 

 石狩川支流の牛朱別川(ウシュベツ川)です。

 

 川は幾本もの橋を潜り、直線的に石狩川へ流れ込んでゆきます。

 

 しかし、この川は昭和の初期まで、市街地にある常磐公園の南側を流れていました。

 

 その為、蛇行して流路が定まらない川は何度も氾濫を繰り返しました。

 

 そこで、昭和5年から7年にかけて、川が最短距離で石狩川に合流するように流路を変える工事が行われたのです。

 

 実は、こんなことを知っているのも、昭和50年から56年にかけて、私はこの街の住人だったのです。

 

 そして、そんな私でも、普通列車に乗って旭川から稚内まで旅した経験は一度もありません。

 

 あの頃から40年ほどの歳月を経て今、時間の束縛から解き放たれ、北の大地を北へと向かう列車に揺られています。

 


 

 牛朱別川を渡ってほどなく、列車は新旭川駅に停車しました。

 

 新旭川駅は過去に何度か見ているはずですが、車窓から見えた新旭川駅の駅舎の見事さに初めて気付きました。

 

 この記事を書くに当たって調べてみると、新旭川駅の開業は約百年前の大正11年(1922年)で、駅前から新師団道路が石狩川を挟んで、師団司令部へ通じていたそうです。

 

 開設当初は軍関係者の乗降を想定した駅舎だったようです。

 

 次に旭川へ来ることがあれば、新旭川駅を外から眺めてみたいと思います。

 

 そうそう、ちょっと余談ですが、下の写真に、窓際に置いた紙パックのカフェオレが写っています。

 

 この日の朝食は、駅前のコンビニで買ったカレーパンとカフェオレだったことを思い出しました。

 

 いかにも普通列車の旅っぽいとおもいませんか。

 

 

 新旭川駅を出ると、網走へ向かう石北本線が東へ分かれて行きます。

 

 宗谷本線は北上を続けました。

 

 旭川を出て4つ目の永山駅を過ぎる頃、列車は田畑が広がる景色の中を走っていました。

 

 遠くに、木立よりわずかに高い丘が見えますが、あの丘は突哨山(とっしょうさん)です。

 


 

 突哨山は標高239mの丘陵で、語源はアイヌ語のトゥ・ッソ(突き出る・ところ)の意とされます。

 

 この突哨山の林床は早春の頃、カタクリ、エゾエンゴサクなどが咲きほこり、特にカタクリの大群落は日本最大級の規模を誇ります。

 

 

突哨山のカタクリ大群落

 

 やがて列車は石狩川を渡りました。

 


 

 川はここから、広大な大地の水を集めながら百数十キロを流れ下り、石狩河口で壮大な景色を作りあげます。

 

石狩河口の景色

 

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