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2010 広州 蘭圃の蘭

2011-06-13 18:26:27 | 広州 花の旅

 広州蘭圃の静かな石畳を進んで行くと、老夫婦が豊かな緑の中で二人、新聞を読んでいました。静かで、平穏な世界を絵に描いたような情景です。

 私は空気を波立たせないよう、静かにその場を離れました。

 

 

 更に進むとレストランのような建物の前に出ました。

 見るからに居心地の良さそうな席が窓越しに望めました。

 

 

 ガイドブックを見直すと「園内には茶館がいくつもある」と書かれています。

 此処で飲茶を喫して、ゆっくりと午後を過ごしたら寿命も延びるだろうな、と思いました。

 

 

茶館が並ぶ場所のすぐ近くに、芝生の広場がありました。

 大樹が枝いっぱいに葉を繁らせ、人声はなく、時間も止まったかのような贅沢な空間が広がっていました。

 

 

 どうやら、この辺りで園内をほぼ半周したようです。しかし蘭はいったい何処にあるのでしょうか?

 今まで歩いてきた園の西側から東側へ進むと、

 

 

  屋根を設けた建物の中に沢山の鉢が並んでいました。

 

 

  あ~ そうだったのか。

 そ~だよな~。

 私は愚かにも、この場所に至るまで、蘭とはピンクやオレンジ色に花を咲かせる西洋蘭しか思い浮かべなかったのです。

 そして、そのような蘭の姿を無意識に探し求めていました。

 蘭とは、目の前の鉢に葉を繁らせるような、東洋蘭の存在を全く忘れていたのです。

 東洋蘭とは、例えば春蘭(シュンラン)や海老根(エビネ)などの種類を指し、分類学的には西洋蘭と同じ科ですが、その容貌やイメージは全く異なります。

 私は蘭に対する固定観念を持ったまま蘭圃に来て、しかも蘭以外の風景などに目を奪われ、園内の所々に置いてある東洋蘭には全く気づかなかったのです。

 

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2010 広州 蘭圃の情景

2011-06-13 18:15:00 | 広州 花の旅

 5月25日 いよいよ広州花の旅の最終日がやってきました。四連泊したホテルの部屋も今日が最後です。四泊で720元(9000円強)という料金で、コストパホーマンスに優れ、居住性も全く問題ありませんでした。

 

 

 ホテルをチェックアウトし、お馴染の点心レストランで飲茶モーニングを摂ることにしました。

 

 

 此処でも、顔馴染みの店員のお姉さんが笑顔で迎えてくれます。今朝は餃子を溶き卵で炒めたような一品。朝食としてはこれで十分です。ポットに溢れる花茶が美味しい。

 

 

 地下鉄の陳家祠駅から1号線と2号線を乗り継いで越秀公園駅に向かいました。目的地は広州蘭圃です。地下鉄の駅から2~3分も歩くと蘭圃の玄関口が見えてきました。

 

 

 入園料8元を払って門を潜ります。

 

 

 この場所は鉄道広州駅に近く、解放北路という交通量の多い通りに面しているのですが、一歩園内に入ると、緑に包み込まれるような錯覚を覚えるほどの静けさです。園内を奥に進んで行くと、池の上に迫り出して建つ瀟洒な建物がありました。

 

 

 水面空間を室内に取り込むかのよう設えたテラスに並べられた背の低い椅子は、過ぎ行く時を豊かに味わう術に長けた、成熟した文化の香りを見せてくれます。

 

 

 この建物のテラスの内側にはゆったりとした居間が二つ設けられていて、その間を仕切るガラスには、どのような技法なのか、緑色に植物が描かれています。

 

 

 外周りにも心安らぐ、目に優しい空間が配置されていました。

 

 

 予想外に出会えた、閑静な佇まいと、味わい深い情景に魅せられながら、池を廻り込み、裏の斜面の階段を上って行くと、そこにも周囲に水を配した東屋が姿をみせます。

 

 

 広州に来て、初日は下町と租界、二日目は植物園、三日目は香港、四日目はマカオと巡ってきましたが、振り返えれば、中国旅行の最終日となった今日、初めて、古来からの中国としての情景に出会えたことになります。

 

 

 不思議な、静かな情感が湧き上がってきました。

 

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2010 広州 陶陶居

2011-06-13 17:45:56 | 広州 花の旅

 マカオから早目に広州に帰ってきたのは、成り行き的な状況だったのですが、実は珠江に面した、あの蛇が蠢く海鮮料理の店が気になっていたことも理由の一つです。蛇を食するつもりは毛頭ありませんが、それ以外の様々な鮮魚が脳裏にちらつきました。

 しかし、マカオからのバスを降りて、バス停近くのその海鮮料理店を覗くと、既に、席は客で埋まっていました。そんな状況で、4~5人掛けのテーブルを一人で占拠する気にはなれません。気を使いながら食事をしても美味しくはありませんから。

 そうなんです、中国一人旅の最大の欠点は食事の場所に悩むことです。

 

 早々に海鮮料理を諦めて、次の場所を目指しました。

 

 

 まずは一度ホテルへ帰り、シャワーを浴びて身支度を整えます。

 ホテル最寄の陳家祠駅から二駅目の黄沙駅に行き、そこから徒歩で上下九路の陶陶居酒家に向かいました。

 この店はガイドブックに「大衆的な広東料理レストラン。ひとりでも気軽に入れるお店。かっては、魯迅などの文人が集ったことで有名。飲茶のほかに伝統的な料理も出す。」と紹介されています。

 

 

 地下鉄の黄沙駅を出てからちょっと迷いましたが、程なく目的の「陶陶居」に到着。

 

 玄関に待機していたチャイナドレスの小母チャンに、いつもの如く、指を一本立てて一人だということをアピール。小母チャンはニコッと笑顔を見せて、私を席に導き、テーブルにメニューを置きます。

 

 

 メニューを開く前に、まずは「ワンビァー、プリーズ」 小母チャン「ビヤー? OK」

 ビールが届く前にメニューを広げて、その中に記載してある省略漢字と英語を見比べて、無難なところから「beaf with wine」と、ちょっと遊び心で「roasted intesutin(腸のロースト)」を、更に日本で酒を飲むときに必ず頼む「漬物」の代わりに「胡瓜」の字が入った前菜を一つ注文しました。

 

 

 横浜の広東料理店で食した、家鴨の舌を炒めた料理が美味しかったのを思い出しました。

 家鴨の舌を食べたくなったので、チャイナドレスの小母チャンにメニューの中の家鴨の字を指差し、手で羽ばたきしながら「ダッグ、グヴェグヴェ」、舌を出して「タング、エー」、などと会話を試みますが全然通じません。

 メニューにそれらしい写真もないので、多分、この店には無いと諦めましたが、これ以降すっかり小母チャンとも打ち解けて、二本目のビールを頼む頃には小母チャンも何やら中国語で冗談を言い始めます。

 料理の味は、炒めたピーマンが程よい辛味で、胡瓜のオイル漬けも、淡白な歯応えがなかなかのものでした。

 

 

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2010 マカオから広州へ

2011-06-13 17:27:41 | 広州 花の旅

 珠海市に戻り、今朝バスを降りた場所とチケット売り場を探します。

 

 

 バスターミナルは珠海の入国審査場を出て階段を下りた広場の、その真下になります。広場奥の右手の狭い階段通路を降りるとチケット売り場を見つけることができました。

 

 

 15:40発の広州行きの切符を購入します。料金は来るときと同じ70元。バスは待合室すぐ横の玄関前から出発します。

 

 

 朝、珠海へ来るとき、バスは海岸沿いを走ったのですが、帰り道はどうやら違うようです。

 

 

 珠海市拱北のバスターミナルを出発したバスは、そのまま真直ぐ市内の南西を流れる前山水道を渡り、暫く走ってから右折して、進路を北へ取り、高速道路に入ります。「トヨタ」「カシオ」という看板を掲げた、工場らしき建物の姿が目に入りました。

 

 

 高速道路から見える景色は緑と水路が織り成す長閑な風景です。

 

 

100平方mはあると思われる池で家鴨が飼育されていました。

 

 

 バスは高速道路を淡々と走り続け、やがて陽が傾き始めた広州の、夕方の交通渋滞を掻き分け、

 

 

 目的地の「華廈大酒店」バスターミナルに18時35分、無事に到着致しました。

 

 

 後で知ったことですが「中国の長距離バスは、特に夜間走るバスは時々強盗に襲われることがあるらしい」という話は本当なのでしょうか、

 少なくとも今回のバス旅行で、そんな気配は微塵も感じなかったのですが。

 それとも矢張り、明るい内に帰って来て正解だったのでしょうか。

 

 オー! テリブル・ミステリアス・チャイナ。

 

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2010 マカオ 關閘

2011-06-13 17:06:28 | 広州 花の旅

 乗り合いの循環バスで島を一周して、30分前に出発したグランドリスボア横のバス停へと戻って来ました。

 

 

 この先、何をしたいのか全く当てがありません。中国に来て今日で四日目、さすがに足の疲労感も隠しきれません。

 で、取り合えずまだ足を踏み入れていない、北東方向へ歩き始めて、丁度私がバス停に着いた時、後方からバスがやって来たので乗ることにしました。

 

 

 バスはオフィス街を走り続け、街角を右折すると、急に人気のない通りに出ました。 

 ここら辺りが潮時とバスを降りて、元の通りへ戻ると、丁度そこへミニバスがやって着ました。

 

 

 行き先表示には「關閘」の文字が見えます。關閘といえば今朝マカオへ入国した時のイミグレーションがある場所です。私はこの偶然におとなしく従うことにしました。

 

 

 今から帰れば夕方6時頃には広州に着く筈です。明日は日本へ帰国する予定なので、これ以上無理はしないほうが無難というものです。

 

 

 乗り合いのミニバスは街中の細い路地を縫うように走り続けて關閘に到着しました。

 

 

 今朝マカオに入領した時と逆ルートで珠海市拱北へと戻ります。

 

 

 そうそう、マカオ出国審査場と中国入国審査場の間にはしっかりと免税店までありました。当たり前といえば当たり前ですが、「どちらも同じ中国なのに?」と不思議な思いも致しました。

 

 

 蛇足かもしれませんが、読者の方で、今度同じルートを利用する方は、マカオドルはマカオで両替したほうがはるかに便利ですよ。

 私は中国に入国してから手元の香港ドルを元に両替したのですが、中国側では入国審査場を出た、すぐ左手に中国銀行の窓口が一ヶ所あるだけで、時間と手間がかなり掛かりましたから。

 

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2010 マカオ 海を越える橋

2011-06-13 16:58:27 | 広州 花の旅

 マカオに行ってみるまで知らなかったのですが、マカオは大陸と陸続きのマカオ半島とタイパ島、コロアン島の三つの地区から構成されています。しかし、今では二つの島の間は埋め立てられて殆ど繋がっており、半島と島は三本の橋で結ばれているのです。地図を見ると海上の橋は結構な距離がありそうです。そこまで知ってしまったら、橋を渡らずにはおれないのが私の性分です。

 

 

 グランドリスボアの近くにバスターミナルがありました。その付近から海上に路が伸びています。バス停の案内ボードを頼りにそれと思しき番号の停留所で待つとワンマンバスがやって来ました。早速マカオパスでセンサーをピッと鳴らしてバスに乗り込み、これまた運転席すぐ横の一番前の席に陣取ると、バスは程なく出発しました。

 

 

 橋の中央部分は船の航行のためでしょうか、小高くなっています。

 バスがそこを登り、下ると、正面にタイパ島が近づいてきます。

 左手を見ると、遠くに友誼大橋が見えます。

 

 

 バスは島内の道をあっちに行ったり、こっちに戻ったり。

 

 乗ってから気づいたのですが、バスの行く先表示版に循環の文字が見えます。

 

 窓の外の景色を眺め、面白そうな場所があったらバスを降りようとしたのですが、

 

結局は降りる機会を失い、

 

 

 島を一周したバスで最初の場所まで戻って来てしまいました。

 

 

 正味約30分ほどのバス旅行でしたが、海の青さと南風が印象に残る旅となりました。

 

 

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2010 マカオ 牛乳プリン

2011-06-13 16:43:54 | 広州 花の旅

 そろそろ昼時。モンテの砦から東へ歩き、マカオの街の景色を楽しみながら、食事場所を探しましたが見当たりません。致し方なく、たまたま停留所に来たバスに行く先などは全く確認せず、乗り込みました。

 

 

 マカオパスがあるので移動には全く不自由は感じません。香港のオクトパス同様、今日一日中バスに乗り続けたとしてもデポジットした金額は無くならない筈です。車窓を眺めながら、適当に繁華街らしき場所で下車しました。

 

 

 バスを降りた場所で周囲を見回すと、見覚えのある建物が目に入りました。モンテの砦から見えたカジノ「グランドリスポア」です。一応中を覗いてみたのですが、左程の興味はありませんので、ホールを覗いただけで退出しました。もっとも、下調べが不十分で、予備知識や資金の準備もなく、手が出せないという理由もあります。

 

 

 グランドリスボアから、次にポルトガル統治時代のコロニアル様式の洋館で囲まれたセナド広場へと向かいました。広場はモザイクが敷き詰められ、マカオで最も美しい広場と言われています。

 

 

 セナド広場には黄枝記という美味い粥麺店があるとのガイドブック情報だったのですが、行ってみると残念、外にまで客が並んでおりますので、パスしました。

 「青年負い易く・・・」と言いますので、待つのは好きではありません。

 

 

 

 次に広場の周辺で見つけたのが義順鮮○(女に乃)公司。ここは牛乳プリンが有名だそうです。店内に席が空いていたので、店員に目で合図をして一隅に座りました。

 

 

 壁に写真で掲示してあったメニューも、正体は分からぬままに追加注文。これは硬めのパンに豚肉を焼いて挟んだ、謂わばハンバーグ、これも肉本来の味が口の中に広がり、素朴で美味でした。

 

 

 お腹も満足しました。

 観光客で賑わうセナド広場を後にした私の、次の目的は海を越える橋を渡ること。

 地図を頼りに、橋の方向へと歩を進めました。

 

 

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2010 マカオ 足の向くまま

2011-06-13 16:35:25 | 広州 花の旅

 

 面倒をかけたタクシーの運転手さんにサンキューを連発して、そのままセントポール大聖堂まで送ってもらいました。

 大聖堂はマカオのシンボル的存在です。

 

 

 大聖堂の前は石段の広場になっていて大勢の観光客が記念写真を撮っていました。

 

 

 私はその時々に現れる路地を、興味を引く風景だけを目標にして、気ままな散策をはじめました。

 

 

 大聖堂の広場を下り、左手に回り込んで行くと、趣のある石畳の坂が丘の上に向かって続いています。

 

 

 ヨーロッパの古い町並みのような光景が続き、坂を登りきった場所ではモンデの砦が街を見下ろして、大砲を並べていました。

 大砲が標的にしている奇抜な形の建物はカジノです。

 

 

 この場所は本当に眺めが良くて、マカオ市街が一望のもとに見下ろせます。

 

 

 高台なので、肌に心地よい風が良く通ります。

 

 

 モンデの砦を左手に回り込んで、市街地へと降りて行きました。

 

 

 

 昨日の香港とは明らかに趣の異なる、町並みが続いていました。

 

 

 

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2010 マカオ マカオパス

2011-06-13 16:22:24 | 広州 花の旅

 珠海市拱北のバスターミナルから徒歩でマカオの入国審査場へ向かいます。

 

 

 結構人が並んでいますが、思ったほどに時間も掛からずマカオの玄関、關閘に入ることができました。

 

 

 關閘で周辺を観察します。まずは、お金です。香港ドルが使えるとの情報はありましたが、元はどうでしょうか。

 

 

 近くにあるセブンイレブンを覗くと、元でも表示されてはいます。しかし、少し離れた場所の店では、元は使えない様子なので、両替場で300元を香港ドルに替えることにしました。昨日の香港訪問で200ドル程が残っていますから、合計500ドル程度。多分十分でしょう。

 

 

 更に観察すると、關閘の広場の下からバスが出てきます。どうやら、地下がバスセンターになっているようです。

 

 

 バスセンターに入り、様子を伺うと、乗客はバス乗車時にプラスチックカードを運転席のセンサーにピッとかざして乗り込んでいます。

 

 

 そうか、マカオにも交通用プリペイドカードがあるんだ!

 「よし、手に入れよう」。 

 しかし、どこを探しても、誰に聞いても要領を得ません。最後に両替場の入り口にいたガードマンに英語で、マカオパスは何処で売っているのかと聞くと、「ロイヤルスーパーマーケットだ」との返事が返ってきました。

 

 

 そこで早速、私はタクシーに乗り込み、運転手に英語が話せるかと聞き、ロイヤルスーパーマーケットに行きたいと伝えました。運転手は怪訝な顔です。私は「マカオパスを手に入れたい」のだと話しますと、何と運転手はセブンイレブンの前でタクシーを止めました。彼は自分が持っているマカオパスを示して、このカードならここで売ってると言います。

 私は店に入り、英語と筆談でマカオパスが欲しいと伝えました。しかし店員は首を横に振ります。

 拉致が開かないのでタクシーに戻り、運転手のマカオパスを借りて、再度店に戻り、これと同じものが欲しいと英語で伝えました。すると何を勘違いしたのか、店員は私が出した100ドルを運転手のカードにチャージしてしまったのです。

 

 

 それから後のことは、よく覚えていません。

 もう一度タクシーに戻り、状況を運転手に伝えると、彼はセブンイレブンに入り、興奮した顔で、暫く店員とやりあっていましたが・・・

 

 最終的な結論として、私はマカオパスを無事に手に入れることができたのです。

 

 ただし、これは推測ですが、マカオパスはもしかして、居住民専用なのかもしれません。

 

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2010 マカオ 南風

2011-06-13 16:10:47 | 広州 花の旅

 広州4日目の朝、ホテルの玄関を朝の5時半に出ました。

 今日は6:30発のマカオ行き高速バスに乗り、日帰りでマカオを往復してくる予定です。

 

 

 ガイドブックには記載されていませんが、バスは海珠公園に面した四つ星ホテル「華廈大酒店」の横から出ることを一昨日、偶然に見付けていたのです。

 料金は片道70元(900円強)、予定通りに出発したバスは朝日を受けて輝く広州ビル街を順調に走り続けます。

 

 

 実は、成田を飛び立つ時、私のスケジュールに、マカオ訪問の予定はありませんでした。

 広州から香港へは何とか列車で往復したいと考えていましたが、今回の旅で、マカオに行くのは、かなり難しいと思っていたのです。

 

 

 ところが、時間潰しに街を散策していた時に偶然、、このバス路線を見付けて、(2010 広州 マカオへの道)今日のマカオ行きが実現することになりました。

 陸続きのマカオへの入り口、珠海市拱北までは約3時間、二人掛けシートに各々一人ずつ程の乗客数で、リクライニングもゆったりとした、快適なバス旅です。

 珠海市に近づくとバスは海岸線を走り、南国の青い海が独特の表情を見せています。

 

 

 今回、マカオはスケジュール外だったので、下調べは十分でなく、珠海市近くの海岸に立つ、この像が何なのかはよく分かりません。

 

 

 つい忘れがちなのですが、考えてみればこの辺りは沖縄よりも更に南。

 ほぼ熱帯に属する海は、東京では見ない雰囲気を漂わせています。

 

 

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2010 香港 尖沙咀

2011-06-13 16:05:30 | 広州 花の旅

 再びトラムで金鐘に戻り、地下鉄に乗って尖沙咀(チムサアチョイ)駅へ、そこから地下道を歩いて海へ向かいます。

 日本の「そごう」チムサアチョイ店の地下から地上へ出て、星光大道へ進むと、プロムナードの中央に「映画の女神像」が出迎えてくれました。

 

 

 ビクトリア港をはさんだ対岸に、ビクトリアピークと摩天楼を望むことができました。

 

 

 客船がタグボートに誘導されて港を出て行きます。

 

 

 ビクトリア港には尖沙咀と香港島を結ぶ渡船があり、映画のシーンのようなデザインで目を楽しませてくれます。

 

 

 かってはヨーロッパと結ばれていた、九廣鉄道の旧九龍駅跡では、1915年に建造された煉瓦造りの鐘楼が、椰子の並木に包まれていました。

 

 

 対岸の香港島に明かりが点るまでねばりたかったのですが、そろそろタイムアップ。

 ぎりぎりまで景色を楽しんでから、広州行きの列車が出るホンハム駅へと向かいました。

 

 

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2010 香港 二階建てトラム

2011-06-12 13:31:06 | 広州 花の旅

 ビクトリアピークを下り、金鐘(アドミラルティー)でバスを降りて、二階建て路面電車(トラム)にも乗ってみました。 

 ポケットにオクトパス「香港のどこでもドア」がありますので、乗車時に料金を考えるような面倒はありません。

 目の前に来たピンクのトラムに、行く先も確認せずに乗り込みました。

 

 

 

 人が溢れる街を、のどかにトラムが走り続けます。

 下の写真をご覧頂いて、お気付きでしょうか。

 実は私、トラム運転席の真上、二階正面の位置をしっかりと確保したのです。

 

 

 

 しかし、なんですね、今思い出すと私は、電車の運転席の後ろで目を輝かせて線路を見てる子供と同じような姿だったのではと・・・・・。

 

  

 

 それにしても、このあたりの写真は全て縦位置です。

 トラムの線路の両脇は高層マンションが林立しています。

 しかも、気のせいでしょうか?傾いて見えるものもあり、大丈夫かなと心配になりました。

 

 

 やがて、トラムは終着駅らしい小路に入って行きます。

 

 

 カーブを曲がりきると、トラムの線路は人群れの中に隠れていました。

 

 

 トラムを降りて、喧騒の中を歩きました。

 色鮮やかな野菜やお魚、お惣菜などが豊富に並んでいます。

 

 

 そういえば、何だかちょっとお腹が空いてきました。

 お粥でも食べようかと、小さな食堂へ入りました。

 

 

 熱々フウフウのお粥を食べ終わり、時計を見ると16時半。

 そろそろ残り時間が気になり始めました。

 

 

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2010 香港 慕情

2011-06-12 13:00:36 | 広州 花の旅

 1955年、香港を舞台にした映画が上映されました。

 その映画の題は「慕情」。

 中国の内戦で、大陸から香港に逃れ来た英中混血の女医と、米国人新聞記者の恋物語です。

 

 その主題歌が love is a many splendored thing.

 

 

香港映画といえばブルース・リーが代表的なイメージかもしれませんが、筆者の年齢だと香港は絶対に「慕情」です。

 

但し、筆者もまだ幼かったので、恋物語の中味は良く覚えていませんが、大人になって酒を覚えたころ、酒場に設置されたカラオケの中には必ずこの映画の主題歌が入っていました。

 

 

 

 

そんな場所で英語で歌うのは気恥ずかしいので、その頃は歌うことはめったにありませんでした(今は恥じも忘れて歌っておりますが)が、酔えば、ラブロマンスのシーンとメロディーがよみがえります

その主題歌のおおよその内容は、

 

 

 

 愛は輝きにあふれる
 4月にバラが早春の花を咲かせるように
 愛は生きることそのもの
 人生の王者へと誘う金の冠
 
 風そよぐ朝霧の丘で、恋人達は口付けを交わし、
 二人の時間は止まる
 貴女の指が私の胸をなぞり、私は喜びを奏でる
 そう、真実の愛はそんな煌きに満ちあふれている

 

 

 

 

 残念ながら、この時期、香港に薔薇は咲いていませんでした。

 

 しかし、主題歌のように摩天楼は霧の中でした。

 

 私は「慕情」の主人公が見たであろう光景を十分に堪能し、二階建てバスで愛の丘を下ったのです。

 

 一人で。

 

 

 

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2010 香港 ビクトリアピーク

2011-06-12 12:50:38 | 広州 花の旅

 動植物公園で花の撮影を終えて、金鐘へ向かって坂を下りる途中に、香港のケーブルカー、ピークトラムの山麓駅があります。

 

 

 ピークトラムは香港で最も古い公共交通機関ですが、100年以上もの間、無事故運行を誇っているのだそうです。

 

 

 ピークトラム山頂駅までは約7分、 

 

 

 ぐんぐんと高度を稼ぐケーブルカーの窓から、ビクトリア湾を背景にした摩天楼を望むことができます。

 

 

 山頂駅でピークトラムを降りて、登って来た線路を振り返ると、数十メートル先で斜度を増した線路は、その先が見えません。

 

 

 

 

 山頂駅の周囲には、山小屋風カフェや獅子亭と名付けられた中国風の展望台などがありました。

 

 

 

 

 私はあえて、その先の山頂公園へは向かわず、ピークトラムの窓から見えた、右手尾根へ続く道に入りました。

 この道は山頂周遊ルートの下山路として使われるようで、逆向きに歩いて来る人が多い気がします。

 10分ほども歩いたでしょうか、思ったとおり、香港市街を一望するビューポイントを見つけました。

 残念ながら、霧がかかったように霞んで、視界は良くありませんでした。

 

 

 隣の峰には山頂付近まで進出した住宅を認めました。

 多分、運転手付きの車を所有するような人達の住居だと思われます。

 

 

 ビクトリアピークからは夜景を見るべきなのだそうです。

 ガイドブックには、夜景は宝石箱をひっくり返したように美しい」と記されています。

 

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2010 香港 動植物公園

2011-06-12 12:30:32 | 広州 花の旅

 尖沙咀(チムサアチョイ)駅の次の金鐘(アドミラルティー)駅で地下鉄を降りました。

 

 広州から来ると、駅構内の売店がお洒落に見えます。

 

 

 この駅で降りた私の目的は香港動植物公園です。

 

 

 駅を出て、周囲を見渡すと高層ビルが聳えていました。

 

 

 

 二階建てバスがビルの谷間を走りまわります。

 

 

 金鐘駅を出て、クィーンズウェイを渡ると、山へ登る坂が続いていました。

 

 

 香港公園沿いに坂を登って行きます。

 

 気温は27~28℃程もありそうです。

 

 交通量が多く、交差する道路を渡る度に歩道橋や迂回路を歩かされます。

 

 

 15分程歩いて、やっと動植物公園にたどり着きました。

 

 

 公園には小さな温室や、

 

 

 バードゲージ、

 

 

 植物の名札を付けた植え込み、

 

 

 こざっぱりとした売店などがあります。

 

 

 本来の花のシーズンは過ぎていたのでしょう、特に珍しい花に出会うことはありませんでしたが、私はここで、ジャスミン、蘭、ミッキーマウスの木などの花をフィルムに収めることができました。

 

 山裾の斜面に設けられた香港動植物公園は、緑に包まれた小さな都会のオアシスといった趣です。

 

 香港まで来て、わざわざ植物園を訪ねる観光客は多くないと思いますが、緑の木立の中で、冷たいトロピカルジュースを味わうのも、お洒落だと思いませんか。

 

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