国境の長いトンネルを抜けると電車は緑に包まれました。
山の斜面にスキー場が広がり、その裾野にリゾートマンションが聳えます。
バブルの頃は数千万円もしたマンションも、今は100万程で手に入るらしく、老後は緑あふれる土地で、リゾートマンションをセカンドハウスに、山菜取りや渓流釣りをしながらのんびり暮らすのも悪くないかもしれません。
それにしても群馬県側とは打って変わり、車窓に緑の田が広がり、山々の尾根が柔らかな曲線を描きます。
群馬県側は、赤城山や妙義山に限らず、山容がごつごつした印象ですが、新潟県側の山は、日本列島が成立した頃からの豪雪に削られ、「雪国」のヒロイン駒子のイメージと重なる、嫋やかな姿を見せています。
レモンイエローと淡いピンクのラインに彩られた電車は、9時ちょうどに越後湯沢駅のホームに停車しました。
隣のホームには、魚沼丘陵を抜けて六日町から十日町へ、更に東頸城丘陵を横切り上越市へと走る、ほくほく線が発車の時を待っていました。
私の乗る電車は越後湯沢を出たあと、六日町盆地を北上してゆきます。
車窓の両側に田園風景が広がります。
この辺の田に稔るのが有名な魚沼産のコシヒカリです。
越後三山の頂きが雲に覆われていました。
上越国際スキー場前駅にお洒落な建物を見かけましたが、夏は扉を閉ざしている様です。
ほくほく線が分かれる六日町駅に停車しました。
新潟市に住んでいた頃、週に一度は仕事でこの町に通っていました。
この町での業績が寄与して、全国表彰された嬉しい記憶が蘇りました。
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