黒岳の石室に着きました。
石室は昔の姿のままでした。
小屋へ続く道に、雨水が削った溝があるのも全てが昔のままです。
と思いながら近づいたのですが、貯水タンクを備えた青色の建物は30数年前には無かったように思え、記憶はかなり曖昧です。
そして何より驚いたのがトイレ。
小屋より立派なトイレが新設されていました。
しまった! 中を確認しませんでした。
石室の中に料金表が張られていました。
石室施設維持協力金2000円 テント場施設維持協力金500円だそうです。
今度来る時は石室に泊まって、植物三昧の山歩きを楽しみたいものです。
実は、今回黒岳に来た理由の一つに、ハイマツの観察があります。
北海道で山登りをしていた頃は、あまりにもありふれた木なので、チラ見しても、観察しようと思ったことなど一度もありませんでした。
そもそも、ハイマツが5枚の葉が一束となる五葉松だということさえ、つい最近まで知らなかったのです。
植物観察のホームグラウンドとしている小石川植物園に、一株のハイマツがありますが、平地に育つハイマツと高地に自生するハイマツの差などが観たくて、一番簡単で、かつ確実にハイマツが観察できる黒岳へ登ることにしたのです。
遠路はるばる東京からやって来たので、ミヤマハンノキやイソツツジなどもカメラに収めましたが、今度は腰を据え、北海道での植物観察を企画したいものです。
そうそう、イネ科植物も見分ける目を養いたい。
イネ科植物であるタケやササの種類も、今の私は見分けることができません。
北海道ではどこにでもあるクマザサも、クマザサだと思っていた植物が本当にクマザサなのかどうか、まずはそこからです。
それにしてもやっぱり、北海道のどこかに、ベース基地となる山小屋が欲しいのです。
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