ポルトガルの空の下で

ポルトガルの町や生活を写真とともに綴ります。また、日本恋しさに、子ども恋しさに思い出もエッセイに綴っています。

人生はカラクリに満ちている(2)

2018-01-23 10:26:09 | 思い出のエッセイ
18年1月23日 

この後、わたしたちは時々電話でお互いの近況を語ってきたのだが、この9月、わたしが帰国した折に40年ぶりに再会することができた。みなさま、40年ですよ、40年!10年ひと昔で、20年がふた昔、
そのふた昔が二回繰り返す月日の流れですぞ。

ところがですね、このわたしのすることと来たら、まったくもって情けない。いやもう、毎度のことではあるが、我ながら今回はがっくりコウベも双肩に陥没、入る穴を探す気力も失うほどの大失敗をしでかしてきたのでありました。

会う約束の当日、「ああ一体、彼女はどんな風に変わってるだろうか」と胸膨らませて、西船橋で電車を乗り継ぎ、子供たちのアパートからかなり近いところに住んでいる彼女の家の駅へ向かった、電車を下りた、待ち合わせ場所の改札口へゆっくり足を運んだ。

改札口には・・・・誰もいない・・・・ひとっこ一人いない・・・・ふむ、ちょっと遅れてくるな?と合点し、ドキドキしながら改札口の内側でしばらく待った。が・・あれ?現れんぞ^^;

そこで当時は日本で使えるケータイを持ってないわたし、赤電話でまずは彼女のケータイへダイヤルを回すが、応答なし。次には自宅へ電話をしたが、ウンもスンもない。 おい!と少し胸騒ぎがした。もしかしたら、電話番号を間違って控えたのかもしれない。

会社で仕事をしているモイケル娘のケータイへ確認の電話を入れたのだが、こっちもウンもスンもない。何度電話しても出ない!(後で娘が帰宅して分かったことだが、この日に限ってモイケル娘、ケータイを家に忘れていったんだと~!出るわけがございんせんわい)

何度も何度も我が友モリのケータイに電話を入れ、やっと出た彼女に
「今、あなたの家の駅にいる」と言うと、
「え、駅ってどのえきぃ~?」
「だから、ほら、○○○駅よ」
「あ、あぁた・・・」
@@@@@@!!!

待ち合わせ場所はそこじゃなくて船橋駅じゃとーーー!

頭で鐘が鳴ります、ギンゴンゴ~~ン。もう慌てました!足がもつれるほどに走って来た道を電車で逆戻り!あぁあぁあぁ、これだもんなぁ、わたしって^^;これが40年ぶりの再会に起こることか!

ようやく我が友に40年ぶりに再会したのは約束の時間を過ぎること一時間とは、なんちゅう情けなさ。

行き交う人の多い船橋駅で、それでもわたしたちはすぐにお互いを見つけることができた。
わたしの中の彼女のイメージは、「背の高い大柄のモリ」だったのが、その記憶を訂正しなければならなかったのでした。

「あなたがアメリカへ渡ったと風の噂を聞き、カリフォルニアへ旅行に行った時もこの広いアメリカのどこかに、あなたがいるんだと思ったものよ。ホントにずっと探してた。こうして再び会えたなんて夢みたいだ」

声も話し方の癖も中学時代の名残があり、わたしたちはお互いの過ぎ越しを交歓しながら40年という時空をまるで取り戻しでもするかのように、ひたすらおしゃべりしたのでした。


あれから40年も経ってしまったのが嘘のように、あの頃の親友同士時代に戻れたわたしたちでした。もう行方がわからない、なんてことはないよね。こうして、お互いが無事今日まで生きてこれたことに、そして再び会えたことに、心から感謝して。

うん、人生は凄いカラクリに満ちているなぁ。

今日は普段にも増しての長い記事、最後までお付き合いいただきありがとうございました。みなさんにも、こんな素晴らしい人生のカラクリが分かるような出来事が訪れますように^^


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2 コメント

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Unknown (けいこ)
2018-01-24 00:29:03
こんにちは。

40年ぶりに親友に会えたなんて良かったですね!
それにしても偶然が偶然を呼んだような、不思議なカラクリですね。

私も連絡が途絶えてる高校時代の友達に会いたくなりました。
どうやってさがそうかな?と思案してます。
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けいこさん (sspacesis)
2018-01-24 07:08:46
そうなんです、本当に不思議なカラクリだと思います。

わたしはしたことがありませんが、FBを辿ってわたしを探して来た古い友達がいます。それもひとつの方法ですね。

高校時代の友だちと一人でもつながっていれば、同窓会などにも、場合によっては行けるかもしれませんよ^^
今春の帰国時には弘前へ行きますので、同窓生たちに会えるのを今から楽しみにしているのです。

お友だちにめぐり合えるといいですね。
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