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ポルトガルの空の下で

ポルトガルの町や生活を写真とともに綴ります。また、日本恋しさに、子ども恋しさに思い出もエッセイに綴っています。

ポルトの海岸で部分日食観察

2017-08-27 09:22:00 | 日記
2017年8月27日 

日遅れですが、息子の日本帰国2日前、8月21日の日食観察を覚書として今日は書いておきます。

この日は午後7時45分から8時15分の間に日食観察ができるというので、息子と3人、晩御飯がてら海沿いのLeça(レサ)へでかけました。ポルトガル語では日食を「Eclipse(エクリプス)」といいます。

到着してみると、うは!人の列ができていました。


この日のためにポルトのプラネタリウムが一般市民に提供した「天体望遠鏡で日食をみよう」とのイヴェントの列です。




本格的な天体望遠鏡はすごい!



訳も分からず手探りで卓上天体望遠鏡を扱った昔を思い出し、ワクワクしながら望遠鏡をカメラに収めました。

一人10秒だなんて、観測した気もしません。わたしたちは列に加わらず、海に徐々に沈もうとする日を眺めることにしました。


真ん中で手を挙げているのは夕日を浴びた息子


海の上に光を落とし、大きく膨らんだ太陽が大西洋と接触しようとしています。


もう午後8時も過ぎ、やはり肉眼では見えないのかも知れないと思っていましたら、見よ!太陽が欠けている!


夫に肉眼で見ないほうがいいと言われるものの、とてもそんなわけには行きませぬ。ほんの一瞬、写真を撮る間だけ!


ほぼ海と接触した瞬間。↓残照を引きずりながら太陽はあっという間に大西洋に沈んだのでした。


望遠鏡で月が太陽と重なる姿そのものは見ることができませんでしたが、この美しさは望遠鏡とは違った芸術的な観察です。あまりの美しさにため息もでるというもの。

自然の営みはわたしたちに日々、感動を与えていることを忘れがちです。部分日食を眺めながら、この美しい一瞬が時間的に、宇宙では二度と繰り返されないのだと思うと、生命への果てしない愛おしさを感じます。どんな形であれ、一生懸命自分の人生を歩もうと思わずにはいられませんでした。