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残された8分間

2005年02月10日 23時08分44秒 | 観戦記
2006FIFAワールドカップドイツ アジア地区最終予選
2005年2月9日(水)19時31分キックオフ

会場:埼玉スタジアム2002
59399人

主審:アルガムディ
副審:アルショバキ、アルトライフィ

日本代表2-1朝鮮民主主義人民共和国代表

得点者
日:小笠原(4分)
朝:南成哲(61分)
日:大黒(91分)

前半4分に【8】MF小笠原がゴールエリア左手前20mからの直接フリーキックを決めた先制点。あわやこのまま日本のペースで試合が進むのかと思った前半だったがその後30分を過ぎるまでシュートを放つことも出来なかった。
逆に前半29分に早くも動いた北朝鮮ベンチ。大会前「北朝鮮のマラドーナ」とも呼ばれていた【9】FWキム・ヨンスが投入され前線に厚みをつける。43分には不安があったDFの【20】パク・ヨンチョルに代え【16】ナム・ソンチョルを投入。細かなパスを繋いだ戦術で徐々にペースを掴み計6本のシュートを放ち前半を終えた。
後半に入り、北朝鮮は引くことをやめ、攻めることで日本の攻撃を消し、ゴールへのチャンスを増やした。日本はキリンチャレンジで何度もトライした【21】MF加地、【14】MFサントスの両サイドからのかけ上がりで北朝鮮を崩しにかかるも、強靱な身体を入れてくる守備にボールを奪われ続ける。早々に1人を失ったシリア、レベルが格段に下のカザフスタンとの試合の無意味さが完全に露呈された。
後半16分に前半に代わって入った【16】DFナム・ソンチョルのゴールエリア左からシュートが強烈にゴールに突き刺さった瞬間、それまで寒さを感じさせなかった観衆に悪寒を走らせた。ボランチの遠藤、福西が戻りきれず、オフサイドトラップも仕掛けられない程、DFラインが下げられた結果だった。焦りがプレーに表れ攻め込まれ続ける日本。後半に入り相手が戦術を代えるのはわかりきっていたはずのジーコ。しかしいつもどおり、動いたのは試合が振り出しにもどされてからだった。64分、66分と2枚のカードを切り出したジーコ。スピードとポジションが殺されていた【28】FW玉田ではなく終始、中盤から前線で身体を入れチームを組み立てていた【11】FW鈴木を代えての投入に疑問と不安がよぎる。たとえどんなに優れた選手が後半の途中から入ってもなかなか試合の流れを掴むことは難しい。コンディションの悪くないこの二人は先発ないしは後半開始前に投入すべきだったはず。しかし、【20】FW高原のゴールエリア内での競り合い、【10】MF中村がトリッキーなプレーでDFラインを崩し日本に勢いをつるけが、時間は無情にも流れ、ボールを持つ北朝鮮の動きが自然とスローに見えてくる。【28】FW玉田に代え【31】FW大黒が投入されたのは79分、後に発表されたロスタイムを含め8分間で彼は時の人となった。キーパーのパンチングを【15】MF福西が【31】FW大黒の足下に落としたボールを振り抜いた時、会場は揺れた。
2分後、必死に時間をかけボールをもち、日本のゴールへ猛攻をしかけ続けた北朝鮮のイレブンは地に崩れた。

試合前のウォーミングアップ、彼等は日本代表よりも先に出たにもかかわらず、ゆっくりとしたランニング、柔軟を中心に行い日本にくらべほとんどボールを蹴ってはいなかった。
試合中の 【1】GKシム・スンチョルのプレーは端から観てもとても優れているとは言い難いプレーを連発していた。
それでも結果は1点差。アルガムディ(主審)の采配は納得のいくものでなかったかもしれないという思いはさておき、これがアジア最終予選の厳しさなのだと改めて知った。
今後このような胃がいたくなるような試合をあと最大5試合も観なければいけないと思うと気が重くなる。

日本代表との対決が夢と語っていた【8】MFリ・ハンジュ(シュート3本)、【17】MFアン・ヨンハ(シュート1本)。在日という人生を送ってきた彼等二人が闘い続けていく今後のサッカー人生にとって、とても素晴らしい時間だったのではないだろうか。代表そして、Jでの華麗な活躍を祈りたい。
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