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ターゲット

2005年01月12日 00時16分37秒 | 観戦記
第83回全国高校サッカー選手権大会
<<決勝>>
2005年1月10日(月)
東京・国立競技場 14:10
8.7℃ 風速 南4m/s

決勝のみ
45分ハーフ
10分ハーフ(ハーフタイム無し)Vゴール方式の延長戦
PK戦

鹿児島実業高校(鹿児島県代表【4年連続21回目】)
0-0
0-0
(PK4-2)
市立船橋高校(千葉県代表【6年連続16回目】)
46037人

<<観戦記>>
5年前の決勝(78回大会:平成12年1/8(土)14時)では市立船橋が2-0で優勝を完封勝ち。

昨年度準々決勝(1/8,柏の葉公園総合競技場,12:10)では後半【10】FW山下(3年)のゴールで追い付かれたのち(1-1)PK戦(5-4)の鹿実が勝利。
今年夏のインターハイ3回戦(8/4(水)11:45益田運)では市船【14】FW森野(2年)のゴールを守りきり市船の勝利(1-0)
インターハイで出場権を掴んだ高円宮杯本戦1次ラウンドEグループで(9月26日13:15秋津)鹿実に先制をゆるすが後半43分【9】MF壽(3年)の同点弾でおいつくもロスタイム【6】MF上村(3年)に決められ敗れる。(2-3)その結果、予選リーグ突破の可能性は消滅した。

圧勝したのはすでに過去の話。今年に入っては1勝2敗今年度ノータイトルの市船。ここで勝たなければインターハイに続きシルバーコレクターになってしまう。勝つために強豪チームでは珍しくPK戦の特訓も重ねた。その結果この日このピッチにたてた。間違いはなかった。あとは鹿実をたおし優勝する事だけが、この一年市船が積み上げてきた努力の証明となるだろう。


市船スタメンを想定していた【4】DF森下(3年)が体調不良の為、ジェフジュニアユース出身の【2】DF上福元(3年)をスタメン起用を余儀なくされた。
市船は前半、風下側にピッチを移した。後半に風を利用したカウンターを仕掛けるつもりだ。
鹿実のキックオフから試合が始まる。
開始早々から鹿実は風に乗せたボールを前線に放り込み市船の中盤での繊細なパスワークを殺した。
市船は鹿実の素早いプレッシャーを受けボールを持たせてもらず、前線へのパスも繋ぐ事はできない。
鹿実【9】FW栫(2年)が右サイドや中央から突破を図り市船のラインを下げるが、市船【5】DF渡邊(3年)
、スタメン起用となった【2】DF上福元(3年)がパスコース、侵入経路を潰し鹿実のチャンスを消した

32分市船【9】MF壽(3年)が中央突破を仕掛けるがDFが身体でとめチャンスメイクさせず。
33分ゴールエリアに飛び込んだ鹿実【7】MF坪内(2年)のヘディングは弱くマリノスジュニアユース出身の【1】GK中林(3年)が落ち着いてキャッチ。
37分鹿実【7】MF坪内(2年)の正面からのシュートは決定的なチャンスと思われたがDFにあたりクリアされる。
ロスタイム1分も市船は精一杯、鹿実の猛攻から少ないチャンスを見つることしかできなかった。

後半11分に市船【5】DF渡邊(3年)がシュートを放つなど勢いを見せるも流れを掴みきれず。
13分今大会無得点の鹿実【9】FW栫(2年)を【15】MF大脇(3年)に代える。
19分市船は【15】MF小山(1年)に代えリトルスピードスター【19】FW白山(2年)を投入。前線でのDFラインの崩しからチャンスを掴む策に出る。
20分鹿実【11】MF渡邊(3年)ゴールエリア内で切り返し【1】GK中林(3年)との1対1から放ったシュートはゴールポストに弾かれる。
鹿実は流れを手放す事なく執拗に市船に仕掛ける。
32分市船【14】FW森野(2年)に代えスーパービッグサブ【11】FW本山(3年)を投入し、【10】FW榎本(3年)とのダブルタワーで鹿実DFラインを空中からの攻め落としに出る。
しかし市船は中盤でボールを回す事しか出来ず前線にいる【19】FW白山(2年)は守備にスピードを生かす事が多くなっている。
ロスタイム2分も鹿実は市船の守備を崩す事はできず両チーム無得点のまま延長戦へ。
延長戦に入る前に市船は【10】FW榎本(3年)に代えパスセンスが光るジェフジュニアユース舞浜出身【13】FW鴇田(2年)年を投入し中盤を厚くする。
延長戦前半、市船ロングスローをゴールエリアに送り混戦の中からチャンスを狙うもシュートを打てず。
市船は風上にたった前半、決めなければいけなかったが流れはつかめなかった。
後半5分鹿実エースの【10】FW山下(3年)を下げマリノスジュアユース菅田出身の【14】FW渕木(3年)
を投入。
ロスタイム3分鹿実【6】MF上村(3年)が最後のシュートを放ち勝負は因縁のPKへと持ち越された。

☆鹿実
1:○【5】DF岩下(3年)
2:○【7】MF坪内(3年)
3:○【6】MF上村(3年)
4:○【11】MF渡邊(3年)

★市船
準決勝星稜戦と同じメンバーで望んだ市船【3】DF谷津(3年)はGKが読み弾かれる。【7】MF薬袋(3年)は2戦続けてPKを外し自らチームに引導を渡した。今大会地区予選から合わせて6度目のPK戦となった市船。練習を重ね同じメンバーを起用し勝ち進んだ石渡監督の策は、逆に相手にとってはもっともやりやすい格好の餌食となってしまった。
1:○【6】MF鈴木(3年)
2:○【11】FW本山(3年)
3:×【3】DF谷津(3年)
4:×【7】MF薬袋(3年)
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