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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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福田和代著「サイバー・コマンドー」

2014-02-17 | は行
この物語が書かれたのが2013年だからこれは近未来SF小説なのだろう。
ネットワークを介したあらゆるテロに対処する、官民の精鋭を集めた組織が防衛省の中に“サイバー防衛隊”として設置される。
通称サイバー・コマンドー。民間からも若き天才ハッカーの明神海斗と、米セキュリティ企業出身の出原しのぶが抜擢され参加する。海斗たちが悪辣ロシア人ハッカー通称「マリーン」の捜査を進めていた時、全国で通信障害が多発し、もの作り日本を支える各地の工場では原因不明の稼働率低下が発覚する。
海斗は真相解明のため、急遽、浜松の自動車工場へ向かうが、駅のホームに降り立った直後、後続の新幹線が突如暴走し大破する事故が起きる。惨劇は鉄道だけではなかった。
信号、電話などらゆるライフラインが海斗の目の前で崩壊していった。サイバー攻撃が始まったのだ。
また同じ頃戦闘機の部分設計図がネット上のブラックマーケットで売られる事件が発覚。最初それは中国からと思われるサイバー攻撃と思われたのだが・・・・ヤヌスという人物による報復の呼びかけと、そのツールの配布が行われたりとネット上でも混乱状態に。
誰が?何の目的で?
サイバー攻撃・サイバーテロが、ここまでインフラを含め日常生活を破壊するのかとシュミレーションのようにリアルに描かれていたり、実際の戦争の勃発寸前まで描かれていて興味深かった。
2013年9月祥伝社刊

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