読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

藤斎詠一著「環境省武装機動部隊EDRA」

2024-01-19 | は行
2038年を舞台にした近未来ミステリーアクション小説。急激な温暖化で海面が10m上昇し、沿岸都市が水没。世界は、自然環境の保護が最大の正義とされ、守るためなら武力行使をいとわなくなっていた環境異変起きた日本。ある日、コンテナ船がジャックされた。要求に従わなければ爆弾が炸裂。船の燃料が流出し、深刻な環境汚染を起こすかもしれない。それ防ぐために特殊部隊が投入され、迅速に事態は終息したかに思われた。しかし、その影には巨大組織の陰謀が隠され、人類の脅威が迫っていたのだ。東京湾沿岸やその他の水没している地図が随所に有りみとれてしまった。自然破壊による「大異変」が発生し、急激な温暖化により海面が上昇、沿岸域は水没、世界は一変する。人口80億を支える土地、食糧、水、エネルギーをめぐって地域紛争が勃発、核戦争に発展、人口減少、核の冬による気温低下で異変に歯止めはかかるが…暑い夏・熱い海と海面上昇など兆候が起きている昨今けっして在り得ない世界ではない。ロシアという国がウクライナとの戦争で消滅し独立したシベリアのサハ共和国の永久凍土が溶け出して未知のウイルスが発生という設定も面白かったが主人公の一人シベリアの魔女こと「新島玲」の活躍にページが割かれていたが生活感の無さが弱い。メンバーのそれぞれの個性や紹介がすくないので感情移入しにくい。続編次回作に期待。
2023年6月実業之日本社刊



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