読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

横山秀夫著「影踏み」

2008-11-17 | 横山秀夫
十五年前のあの日、男は法を捨てた・・・。
母親と共に道連れで火事に消えた双子の弟啓二。残された兄修一。
三つの魂が絡み合う哀切のハード・サスペンスです。
寝静まった民家に忍び込む窃盗プロの「ノビカベ」こと真壁修一が
主人公の謎説き連作短編小説。
火災で亡くした双子の弟の影が消せない修一は出所した後図書館で2年前の自分
の捕まって収監された事件の記事を読み漁りその夜は、自分の彼女の保母の久子
のアパ-トに転がり込む・・・。心理描写が冴える哀愁の物語。
県警や泥棒仲間やヤクザが絡み、双子の兄弟が持つ特性に注目した著者の
異色のミステリー小説です。
2003年 祥伝社 刊

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