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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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川上途行著「ナースコール! 戦う蓮田市リハビリ病院の涙と夜明け」

2018-10-21 | か行

現役医師が描くリハビリ病院ストーリー。前作「ナースコール!こちら蓮田市リハビリステーション病院」の続編。医師と療法士と看護師と患者、チーム医療の中で成長していく人間模様。爽やな医療小説

5年目に入り中堅看護師の立場になった南玲子。チーム体制が整ってきた病院に、プロ意識が高く技術もある若い女性療法士の大迫まひろが入職し、さまざまな摩擦がおこり始めた。良いチームとは何かについて悩む玲子や深沢朱理・黒木さおりたちは、それぞれの葛藤をへて医師小塚太一共々また一歩前進するのだった。リハビリに対する思い、考え方を通じて、個人個人の生き方が表現されていて、リハビリの世界や仕事に考えさせられました。

「変化を恐れないこと。組織というのは、ある意味では決まりごととか、決まった人間関係で成り立っているし、それが最適化された形なんだけど、ずっと同じ形ではやっていけない。取り巻く環境だって変化していくし、各個人だって変化していく・・・今が良い形で、ずっと信じてきた形でも、明日のために変われるマインドがある組織は強いよ。しなやかで、どんな風が吹いても、それを受けて大きな力にかえられる。」(p151

「相手の人生に踏み込むこということは、自分の人間性を見せるということです。(p167

「現在はますます、戦う人を戦わない人が揶揄する時代です。賢い人はそれに気づいて、避け始めています。それでも、・・・・何かのために舞台に上がろうとする人が好きですし、そういう人が減ってしまうことは本当に恐ろしいことだと思っています。」(p195

 20189月ポプラ社刊


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