読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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香能諒一著「絶対聖域 刑事花房京子」

2024-05-22 | 香納 諒一
花房京子シリーズ第3弾。
刑務所の一般開放日のイベント中に起こった元受刑者の首吊り死。花房京子は自殺の推定を疑い、完全犯罪の高い壁に挑む。
倒叙ミステリー。
全編刑務所を舞台にしていること、慰問女性歌手がステージに上がって美声を披露してくれるという特別な日に事件が起きていること。事件経緯と犯人そのものは、早い段階で知らされているのだが、殺意がどこにあるのか?なぜこの殺人者がこの被害者をターゲットに選んだのか?
謎というかたちで展開される。犯人の心理が興味深い。
結末は融通が利かない花房京子が疎ましく思えた小説でした。
2023年3月光文社刊


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