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読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

黒川博行著「桃 源」

2020-09-18 | か行
警察捜査小説シリーズ。沖縄の互助組織、模合。グループで毎月集まって金を出し合い、欲しい人間から順に落札するこの制度で集めた、仲間の金六百万円を持ち逃げした解体業者比嘉の行方を追うこととなった大阪府警泉尾署の刑事、沖縄出身の色男新垣遼太郎と映画オタクの刑事、上坂勤のイケメン&ブサイクの漫才コンビのような警察官が主人公。
どうやら比嘉は沖縄に向かったらしいという情報をつかんだ二人が辿り着いたのは、沖縄近海に沈む中国船から美術品を引き上げるという大掛かりなトレジャーハントへの出資詐欺だった。遺骨収集、景徳鎮、クルーザーチャーター。様々な情報と思惑が錯綜するなか、真実はどこに向かうのか。物見遊山気分で南西諸島を舞台とする那覇、宮古島、石垣島、奄美大島を珍道中巡り。上司の悪口ばかりで捜査もいい加減な刑事コンビかと思いきや!
 新垣はモテまくりだし、上坂さんは映画オタクだけど的確な判断で容疑者の足取りを追い詰めていく。食べ物の薀蓄や映画の薀蓄は食べてみたくなったり映画を見たくなったりしますが捜査そのものは特に山場もなくハラハラドキドキも意外性もなく残念。
2019年11月集英社刊

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