今朝、駿河湾で震度6弱の地震が発生し、駿府城の三の丸石垣が外堀に崩れ落ちた様子がニュースで流れていました。明石城では、平成7年の阪神淡路大震災で現存する二基の櫓が傾き、石垣が崩壊し、孕むなどの被害がありました。傾いた坤櫓は約50mも移動させ、櫓台の石垣を修復した後、元の位置に戻されました。手前の稲荷曲輪の石垣は、大きく孕み危険な状態でしたが、修復されました。
本丸の東南に位置する巽櫓も、坤櫓と同様全面にわたる白漆喰の壁の塗りなおし、本瓦の葺きなおしを行い、白亜の3層3階の隅櫓が甦りました。
三の丸北に広がる薬研堀に面する石垣は、布積みといわれる積み方で元通りに修復されています。これらの修復工事は着工後わずか2年足らずで完了される大工事であったと思います。