1976年初版 大塚勇三/訳 リチャード・ケネディ/挿絵
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
タイトルが眉村卓さんのSFみたいで借りてみた
子どもが一度は夢に見る「大人がいなくなった世界」はどんなものか?
大人も煩わしい子育てから1日でも自由になれたら?という希望が叶った結果は?
お菓子食べ放題とか、おもちゃ遊び放題、本読み放題などなど
子どもが思いつくいたずらはカワイイもの
子どもは大人を見て育つから
海賊団の首領も父から毎日殴られたりしなければ、これほど悪くならなかったかも
今は、電気、ガス、水道も大きな施設の中で大勢が関わっているから
子どもがスイッチぽんではムリだろうな
でも、日本なら、もっと秩序が保たれたのでは?という気がする
とても面白かったから、作者の他の作品もぜひ読んでみたい
学研ベストブックスシリーズの他の本も気になる
【内容抜粋メモ】
登場人物
ティンペティル町
マンフレート 父は本と文房具の店主 13歳 将来の夢は発明家 通称“教授”
トーマス 父は靴屋 13歳
ハインツ 12歳 とても小さくてひ弱いがトーマスを尊敬している
海賊団
オスカル 海賊団のリーダー
ウィリ 副官
校長先生 通称“ペンふき”
クリューガー 郵便配達員
●ネコのしっぽに物をしばるな
ティンペティル町のいたずら集団「海賊団」は、毎日やり放題で
誰も使っていない乗馬学校をアジトにしている
リーダーは14歳の“血まみれオスカル”で恐ろしく力が強い
父は肉屋の親方で、オスカルがいたずらするたびにさんざん殴る
オスカルの副官のウィリは、パン屋のボルナーさんとこのおすネコ、ペーターのしっぽに
目覚まし時計をしばったため、驚いたペーターは暴れ回る
クローク町長:もう、これでたくさんだ!
町長は大人たちを集めて、なにやら計画する
●でぶのパウルも朝飯なし
翌朝、マンフレートが起きると両親はいないし、水は出ないし、電気もつかない
山羊広場中の店がぜんぶ閉まっている
学校は休み 他の子の親もみんな消えてしまった
後に、郵便配達のクリューガーさんから聞いた話だと
いたずらばかりする子どもたちを困らせるために
朝から家を出て、夜には戻る計画だった
区裁判所判事ドレーネさん:
古来の青少年非行の歴史は、ムチによっては
子どもは教育できないことを明確に証明しております
厳しい経験を与えれば、親の大事さを悟るかもしれない
赤ちゃんは連れて行き、マッチやロウソクは持って出た
英雄森で道に迷い、町長と校長はじゃんけんで行く方向を決めた
小川を渡り、知らずに国境を越えてしまったために、外国兵に捕まり、尋問を受ける
密輸業者に間違われ、2晩も閉じこめられて
結局、遠足だと分かって釈放され、歩いて戻るハメになった
●さわぎがはじまった
オスカル:
ばんざい! これでおれたちは自由だぞ!
町ぜんたいがおれたちのものだ!
子どもたちは店の略奪をはじめる
おもちゃ、本、お菓子などを勝手に持ち出して、とんでもない騒ぎとなる
トーマスらが止めようとすると、「偽善者をぶちのめせ!」と襲ってくる
仕方なく、いったん町役場にカギをかけて、中に入る
トーマス:
親は僕らを怖がらせるために英雄森に出かけて、夕方には帰るつもりだ
明日には万事が元に戻るよ
●歯医者の娘マリアンネ 11歳
マリアンネは教授らを家に招き、ジャムつきパンとミルクをふるまう
チョコレートで歯痛がして泣いているカールに処置をして助けて味方に入れる
トーマス:あの連中を偵察して、報告するんだ
お酒を飲んだり、タバコを吸ったりして、具合悪くなった子もいる
女の子は洋服店でいろんな服を着て喜ぶ
さんざんやりたい放題やった後は、後悔している子も多い
親が汽車に乗って帰るのでは、と思い、ホームに行くと
駅長さんもいないし、汽車には乗ってないと分かる
明日の朝用のミルクが置いてあり、そのままにしておいたら酸っぱくなるから
馬車を借りて、ミルク店の冷蔵室に運ぼうとするが、馬のハンスは病気
ミルクを乗せた馬車をみんなで引っ張ると、手伝う子も来て、冷蔵室に運ぶ
雷雨の中、めちゃくちゃになった広場を片付ける
●人間は食べねばならない
ずぶぬれになった教授らは、金の角笛館に入る
物置から薪を持ってきて、暖炉に火をおこして服を乾かす
厨房にある食材を使って、鍋に雨水をためてスープをつくって食べる
後で支払うためにメモを残す
夜になり、いったん家に戻って寝る
●17人の救いの勇士
翌朝になっても親はいない
トーマス:
オスカルたちが起きる前に、ぜんぶの店を閉めるんだ
昨日の仲間を集めて、もっと仲間を増やす相談をしよう
ぼくらはこの騒ぎを自分らだけで片付けなきゃならない
店のカギを集めて隠し、仲間になるよう呼びかけるポスターをつくるため
印刷所に行き、文字を拾って組み、印刷機を手で回して刷り
町中に貼って歩く!
電気のない嵐の夜で怯えていた子どもたちは
ポスターを見て、山羊広場に集まってくる
悪ふざけをしないと約束させて、ミルクを1人1杯ずつ、パン、ビスケットも配る
●スイッチとポンプとタービンと
教授:
電気がないのなら、つくろうよ
発電所が動けば、水道も動くよ
発電所で働く大人と仲良くて、動かし方を習ったことがあり
本の知識を思い出しながら、電気と水が使えるようにすることに成功!
合言葉は「ティンペティルばんざい!」と決めて、交代制にする
トーマス:こんどは、仕事を組織化する番だ
大勢がまた無秩序に戻らないよう、それぞれに役目を与えようと決めるため
町役場を拠点として、トーマスが大統領、教授らを司令官に決め
親が戻るまでの非常時行動方針を発表する
・勝手に持ち出したおもちゃ、本などを戻すこと
・時間交代で金の角笛館で食事をとること
・夜の9時には就寝すること
・ペットにもエサをあげること
・昼間は学校で過ごし、上の子は小さい子の面倒をみる
・食料を管理する
・郵便局にある電話交換室を動くようにする
ウィリは石に脅し文句を書いた紙を包んで投げ込む
オスカル:裏切り者はただちに戻ってこい でないと恐怖裁判にかけられるぞ
・防衛隊を編成し、ハシバミの棒を持ってポイントとなる拠点を見張る
・海賊のたくらみを探って報告する
・親たちが隠れていそうな英雄森、隣り町コレルスハイムに自転車隊を派遣して報告
・親たちが帰ったら、教会の鐘を鳴らす
(人気のない役目もトーマスは「名誉ある役目」と言うと
英雄になりがたる子がみんな志願するのも、戦争や恐怖政治のシステムと似ているな/汗
オスカルらは乗馬学校にいることが分かる
●聖マタイの受難
スープにするジャガイモが尽きて郊外の農場のジャガイモ畑からとってくる
収穫したジャガイモは、ミルク運搬用の貨物自動車に乗せて、教授が運転する!
本を見ながら、エンジンをかけて、なんとか動いたが、制御できず
泉にクルマをぶつけた衝撃で、聖マタイ像が倒れて、鼻が欠ける
消防隊のクレーンで台に乗せようとする
ジャガイモを袋に詰めて、駅前広場まで来たら、ガス欠で止まる
教授は電車に乗せて走らせることを思いつく!
電車が走り出した頃、食べ物が尽きた海賊団が襲ってきて衝突
海賊団は電車を占領して、ジャガイモを投げつけてくる
教授は消防ホースを出して、海賊団に水をかけて電車を取り戻すが
海賊団にホースを取られてしまう
ハインツが電車の屋根に飛び乗り、手動ブレーキを外したため海賊団は大混乱
戦いはトーマスらの勝利に終わり、最後にオスカルとトーマスの一騎打ちとなり
見事、トーマスが勝ち、首領3人を警察の留置場に入れる
●裁判
翌朝、防衛隊はめちゃくちゃになった町の清掃作業に取り掛かる
改心した海賊団は防衛隊に入る
首領3人は大公判にかけられる
裁判長はトーマス、司令官たちは判事
教授が公訴状を読み上げる
食堂を仕切るエルナの案で、ウィリとハンネスはジャガイモの皮むきをさせ
オスカルには追放を宣告すると、泣いて拒否したため
同情した裁判官はオスカルもジャガイモの皮むきの罰にかえる
「親たちがくるぞ!!」
教会の鐘が鳴り、子どもたちは夢中で駆け出す
●小鳥がきたよ、みんなきた!
親が来たら、お祭りみたいに出迎えようと、最初から決めていたため
花束をさしだす役、楽隊が奏でて、コーラス隊が歌う
曲は♪小鳥がきたよ、みんなきた!
トーマス:
親愛なるティンペティルの両親のみなさん!
あなたがたが帰って、子どもは大変喜んでいます
今やぼくたちは悪ふざけばかりしているのでなく
もし事が起こればちゃんと働くこともできると証明しました!
親と子どもらは抱き合い、それぞれの家に帰っていった
■あとがき
スイッチひとつで電気がつき、蛇口をひねれば水が出る
それは本当に当たり前なのでしょうか?
本作の原題は『ティンペティル』、スイスで出版された時の作者は
物語の語り手マンフレート・ミヒャエルになっていた
ヘンリー・ウィンターフェルト
1901年 ドイツ育ち のちにアメリカ移住
『リリパット漂流記』
『星からきた少女』
『カイウスはばかだ』
『ポニーテールは王女さま』
原書の挿絵を使用した
※「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します
タイトルが眉村卓さんのSFみたいで借りてみた
子どもが一度は夢に見る「大人がいなくなった世界」はどんなものか?
大人も煩わしい子育てから1日でも自由になれたら?という希望が叶った結果は?
お菓子食べ放題とか、おもちゃ遊び放題、本読み放題などなど
子どもが思いつくいたずらはカワイイもの
子どもは大人を見て育つから
海賊団の首領も父から毎日殴られたりしなければ、これほど悪くならなかったかも
今は、電気、ガス、水道も大きな施設の中で大勢が関わっているから
子どもがスイッチぽんではムリだろうな
でも、日本なら、もっと秩序が保たれたのでは?という気がする
とても面白かったから、作者の他の作品もぜひ読んでみたい
学研ベストブックスシリーズの他の本も気になる
【内容抜粋メモ】
登場人物
ティンペティル町
マンフレート 父は本と文房具の店主 13歳 将来の夢は発明家 通称“教授”
トーマス 父は靴屋 13歳
ハインツ 12歳 とても小さくてひ弱いがトーマスを尊敬している
海賊団
オスカル 海賊団のリーダー
ウィリ 副官
校長先生 通称“ペンふき”
クリューガー 郵便配達員
●ネコのしっぽに物をしばるな
ティンペティル町のいたずら集団「海賊団」は、毎日やり放題で
誰も使っていない乗馬学校をアジトにしている
リーダーは14歳の“血まみれオスカル”で恐ろしく力が強い
父は肉屋の親方で、オスカルがいたずらするたびにさんざん殴る
オスカルの副官のウィリは、パン屋のボルナーさんとこのおすネコ、ペーターのしっぽに
目覚まし時計をしばったため、驚いたペーターは暴れ回る
クローク町長:もう、これでたくさんだ!
町長は大人たちを集めて、なにやら計画する
●でぶのパウルも朝飯なし
翌朝、マンフレートが起きると両親はいないし、水は出ないし、電気もつかない
山羊広場中の店がぜんぶ閉まっている
学校は休み 他の子の親もみんな消えてしまった
後に、郵便配達のクリューガーさんから聞いた話だと
いたずらばかりする子どもたちを困らせるために
朝から家を出て、夜には戻る計画だった
区裁判所判事ドレーネさん:
古来の青少年非行の歴史は、ムチによっては
子どもは教育できないことを明確に証明しております
厳しい経験を与えれば、親の大事さを悟るかもしれない
赤ちゃんは連れて行き、マッチやロウソクは持って出た
英雄森で道に迷い、町長と校長はじゃんけんで行く方向を決めた
小川を渡り、知らずに国境を越えてしまったために、外国兵に捕まり、尋問を受ける
密輸業者に間違われ、2晩も閉じこめられて
結局、遠足だと分かって釈放され、歩いて戻るハメになった
●さわぎがはじまった
オスカル:
ばんざい! これでおれたちは自由だぞ!
町ぜんたいがおれたちのものだ!
子どもたちは店の略奪をはじめる
おもちゃ、本、お菓子などを勝手に持ち出して、とんでもない騒ぎとなる
トーマスらが止めようとすると、「偽善者をぶちのめせ!」と襲ってくる
仕方なく、いったん町役場にカギをかけて、中に入る
トーマス:
親は僕らを怖がらせるために英雄森に出かけて、夕方には帰るつもりだ
明日には万事が元に戻るよ
●歯医者の娘マリアンネ 11歳
マリアンネは教授らを家に招き、ジャムつきパンとミルクをふるまう
チョコレートで歯痛がして泣いているカールに処置をして助けて味方に入れる
トーマス:あの連中を偵察して、報告するんだ
お酒を飲んだり、タバコを吸ったりして、具合悪くなった子もいる
女の子は洋服店でいろんな服を着て喜ぶ
さんざんやりたい放題やった後は、後悔している子も多い
親が汽車に乗って帰るのでは、と思い、ホームに行くと
駅長さんもいないし、汽車には乗ってないと分かる
明日の朝用のミルクが置いてあり、そのままにしておいたら酸っぱくなるから
馬車を借りて、ミルク店の冷蔵室に運ぼうとするが、馬のハンスは病気
ミルクを乗せた馬車をみんなで引っ張ると、手伝う子も来て、冷蔵室に運ぶ
雷雨の中、めちゃくちゃになった広場を片付ける
●人間は食べねばならない
ずぶぬれになった教授らは、金の角笛館に入る
物置から薪を持ってきて、暖炉に火をおこして服を乾かす
厨房にある食材を使って、鍋に雨水をためてスープをつくって食べる
後で支払うためにメモを残す
夜になり、いったん家に戻って寝る
●17人の救いの勇士
翌朝になっても親はいない
トーマス:
オスカルたちが起きる前に、ぜんぶの店を閉めるんだ
昨日の仲間を集めて、もっと仲間を増やす相談をしよう
ぼくらはこの騒ぎを自分らだけで片付けなきゃならない
店のカギを集めて隠し、仲間になるよう呼びかけるポスターをつくるため
印刷所に行き、文字を拾って組み、印刷機を手で回して刷り
町中に貼って歩く!
電気のない嵐の夜で怯えていた子どもたちは
ポスターを見て、山羊広場に集まってくる
悪ふざけをしないと約束させて、ミルクを1人1杯ずつ、パン、ビスケットも配る
●スイッチとポンプとタービンと
教授:
電気がないのなら、つくろうよ
発電所が動けば、水道も動くよ
発電所で働く大人と仲良くて、動かし方を習ったことがあり
本の知識を思い出しながら、電気と水が使えるようにすることに成功!
合言葉は「ティンペティルばんざい!」と決めて、交代制にする
トーマス:こんどは、仕事を組織化する番だ
大勢がまた無秩序に戻らないよう、それぞれに役目を与えようと決めるため
町役場を拠点として、トーマスが大統領、教授らを司令官に決め
親が戻るまでの非常時行動方針を発表する
・勝手に持ち出したおもちゃ、本などを戻すこと
・時間交代で金の角笛館で食事をとること
・夜の9時には就寝すること
・ペットにもエサをあげること
・昼間は学校で過ごし、上の子は小さい子の面倒をみる
・食料を管理する
・郵便局にある電話交換室を動くようにする
ウィリは石に脅し文句を書いた紙を包んで投げ込む
オスカル:裏切り者はただちに戻ってこい でないと恐怖裁判にかけられるぞ
・防衛隊を編成し、ハシバミの棒を持ってポイントとなる拠点を見張る
・海賊のたくらみを探って報告する
・親たちが隠れていそうな英雄森、隣り町コレルスハイムに自転車隊を派遣して報告
・親たちが帰ったら、教会の鐘を鳴らす
(人気のない役目もトーマスは「名誉ある役目」と言うと
英雄になりがたる子がみんな志願するのも、戦争や恐怖政治のシステムと似ているな/汗
オスカルらは乗馬学校にいることが分かる
●聖マタイの受難
スープにするジャガイモが尽きて郊外の農場のジャガイモ畑からとってくる
収穫したジャガイモは、ミルク運搬用の貨物自動車に乗せて、教授が運転する!
本を見ながら、エンジンをかけて、なんとか動いたが、制御できず
泉にクルマをぶつけた衝撃で、聖マタイ像が倒れて、鼻が欠ける
消防隊のクレーンで台に乗せようとする
ジャガイモを袋に詰めて、駅前広場まで来たら、ガス欠で止まる
教授は電車に乗せて走らせることを思いつく!
電車が走り出した頃、食べ物が尽きた海賊団が襲ってきて衝突
海賊団は電車を占領して、ジャガイモを投げつけてくる
教授は消防ホースを出して、海賊団に水をかけて電車を取り戻すが
海賊団にホースを取られてしまう
ハインツが電車の屋根に飛び乗り、手動ブレーキを外したため海賊団は大混乱
戦いはトーマスらの勝利に終わり、最後にオスカルとトーマスの一騎打ちとなり
見事、トーマスが勝ち、首領3人を警察の留置場に入れる
●裁判
翌朝、防衛隊はめちゃくちゃになった町の清掃作業に取り掛かる
改心した海賊団は防衛隊に入る
首領3人は大公判にかけられる
裁判長はトーマス、司令官たちは判事
教授が公訴状を読み上げる
食堂を仕切るエルナの案で、ウィリとハンネスはジャガイモの皮むきをさせ
オスカルには追放を宣告すると、泣いて拒否したため
同情した裁判官はオスカルもジャガイモの皮むきの罰にかえる
「親たちがくるぞ!!」
教会の鐘が鳴り、子どもたちは夢中で駆け出す
●小鳥がきたよ、みんなきた!
親が来たら、お祭りみたいに出迎えようと、最初から決めていたため
花束をさしだす役、楽隊が奏でて、コーラス隊が歌う
曲は♪小鳥がきたよ、みんなきた!
トーマス:
親愛なるティンペティルの両親のみなさん!
あなたがたが帰って、子どもは大変喜んでいます
今やぼくたちは悪ふざけばかりしているのでなく
もし事が起こればちゃんと働くこともできると証明しました!
親と子どもらは抱き合い、それぞれの家に帰っていった
■あとがき
スイッチひとつで電気がつき、蛇口をひねれば水が出る
それは本当に当たり前なのでしょうか?
本作の原題は『ティンペティル』、スイスで出版された時の作者は
物語の語り手マンフレート・ミヒャエルになっていた
ヘンリー・ウィンターフェルト
1901年 ドイツ育ち のちにアメリカ移住
『リリパット漂流記』
『星からきた少女』
『カイウスはばかだ』
『ポニーテールは王女さま』
原書の挿絵を使用した