メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(1998.9~ part3)

2013-10-20 14:03:58 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『スワロウテイル』(1996)

監督:岩井俊二 出演:三上博士、CHARA、伊藤あゆみ ほか
近未来のようでいて、今のようでもある上海。英語、日本語が飛び交う街“円都”。
自慢できる話じゃないけど、日本を伝える海外向け映画としちゃサイコーの出来。
CHARAは存在自体がドラマだけど女優も楽勝。

大勢がなんらかでつながり合っているのに、本人らは気づかない。
唯一分かってる共通点は“金を稼いで夢を実現させること”。
体や魂を売ってまで叶えたい夢って何だろう? 生活すらできないなら仕方ないけど。

CHARAが歌う曲どこかで聴いた。サントラチェック要。山口智子がクールなガンマン!?なのが意表。
桃井かおりが普段うざったい記者を嬉々として演じてたり、キャスティングがイイ。
皆外国語で一生懸命練習したんだろーな。なかなか流暢。
血飛んだりエグイシーンも多いけど、今と似ててちょっとズレた次元を美しく描いた映像もイイ。


『わが青春のアルカディア』(1982)
企画・原作・構成:松本零士 監督:勝間田具治
今作で各メンバーの出会いは分かったけど、それぞれの生い立ちやその後、なぜトチローと別れたのか、
鉄郎と父との出会い(これは後に作ったにしても)、クイーンエメラルダスの物語もまだ。
かなり軍事色が強くてまるで戦争映画のノリ。セリフの妙な臭さもシリーズ中もっとも強い。

999につなげるとその後、地球はさらに機械化を進めて荒廃の一途をたどったワケだ。
ここではまだエメラルダスはトチローを愛しているそぶりはない。
どーゆう状況で美しいエメラルダスが彼を好きになったのか知りたいなぁ。
それにいつも気になるのは、宇宙に流されちゃった死体はどうなるの?
人が宇宙を自由に旅できるようになったら、いくら広いといってもやっぱり宇宙環境も汚しちゃう一方なんだろうなあ。


『ファザーファッカー』(1995)
監督:荒戸源次郎 出演:中村麻美、秋山道男、原田芳雄 ほか
自伝だとしたらかなりキツイ話だ。本人もキャストに入ってたがどれだろう?
こう見ると子どもが育つ環境ってほんと大切。基礎になる価値観が形成されるから、ここで定規が狂うと大変。
桃井かおりって日本映画界に欠かせない存在なんだ。この母も似た環境に育ったんだろう。
そうして繰り返されるなんて悲しいな。この母はあまりに女でありすぎたんだと思う。男女を知りすぎて諦めてる。

“おしおき”と称して強姦の日々。子どもは親と家が神だから他に逃げ道がないし、あっても逃げられない。
「ダメな子だからおしおきだ」って自分の罪を相手に転化する典型。
でも、どうして義理の娘の少女にこんな仕打ちができるものか!?
母に言っても「あんたが私の男寝取ってんのよ。母親らしくってもうわかんない。あんたら変態だもの!」と完全にさじを投げられる。
無意識の世界に逃げ込まなきゃ、これじゃとても正常じゃいられないよ。
こんな彼女が描くマンガってどんな世界なんだろう。原作小説のほうも気になる。
彼女はこうして小説として出すことで頭を整理して、過去をたちきると同時に義父と母に復讐したのではないだろうか?


『KYOKO』(1995)
監督:村上龍 出演:高岡早紀 ほか
戸田奈津子訳。エジリ・ミヤコの思い出に? 誰かな? 日本の少女がアメリカを旅するロードムーヴィ。
自然体の高岡と、映像が心地いい。初めての1人旅にしちゃ親切な人たちばかりで大成功。でも実際はどうかな?
『早春物語』の海外版って感じ。ダンサーといえばゲイ→ゲイといえばエイズっていう方程式で進む。
「日本人は電気製品を作るだけかと思った」っていうセリフはキツいけど半分当たってる。
どのみちラテンダンスは日本人に似合わないから(これも偏見か
ラルフが「こっちきて大変なことばかりだったけど、いいところでもあるんだ」とちゃんと愛国心あるセリフもイイ。
なんといわれようとみんな自分の生まれ育ったところは最高に思えるんだよね。


『パラサイト・イヴ』(1997)
原作:瀬名秀明 監督:落合正幸 出演:三上博史、葉月里緒奈、中嶋朋子 ほか
これが噂の葉月か。ロリータ系の魅力にひきつけられる気持ちも分かる。三上博史も邦画いろいろ出てるんだ。
でもなぜ邦画だと恐怖よりエグくなっちゃうのかな。内臓グチャグチャとか、液体ドロドロとか(T2のCG利用)不快なだけなんだよね。
葉月のオールヌードか!?と思いきや乳房のない肉じゅばんだった。
中嶋が壇上で急に声音変わって女王様になるシーンはすごみ出てた。

●ミトコンドリア
人の細胞の核に遺伝子があるが、ミトの中にもある。別な生物、つまり寄生虫(パラサイト)。
生、思考のエネルギーを生み出す。母からしか遺伝しないため、皆のルーツを極めたらアフリカ女性と分かった。
ミトコンドリアイヴと呼ばれる。
最初の祖先が黒人(有色人種)と聞いたら、キリスト教徒や白人優遇者は怒ったろうね。

●カタツムリ
寄生虫は殻を作って太らせてからつのになって鳥に食わせ、移動する。
本当にこんな操作が人にもあったら悲しいね。生物科学の勉強になった。


『幻魔大戦』(1983)
製作:角川春樹、石森章太郎 監督:りんたろう キャラクターデザイン:大友克洋
なんかここまでくるとついていけないなぁ。私が昔遊びで書いたSF短編みたい。ブッ飛んじゃってる。
話の90%が光バチバチビュービューの戦闘アクション。ゲーセンで対戦ゲームでもやってる気分。
ストーリーを話しちゃうと、ほんと善と悪の戦いってひと言で尽きちゃう。妙にシスコンなのが尾をひく。メーテルの声だもんね。
原田知世はアニメ声優のように自然に溶け込んでる。美輪明宏さんも『もののけ』が初挑戦じゃなかったんだ。
これで大友克洋ものも、松本零士ものも大体のところはおさえた。
これ以上の大作が今後作られるかどうか、りんたろうさんにもガンバっていただきたい。


『SMAP 010 "TEN" SMAP '96 Smap Original Video Summer Stadium Concert and London Story』
監督:梶かつ也
SMAPって結成いつだろう? いつのまにか人気者だったな。
ジャニもいろいろいるけど、これだけ1人1人マルチで活躍してるアイドルはいない。
個性の違いと、確固とした夢をもって集まったメンバーには、エゴの対立による分裂なんてのはないのかも。

ファン層が広いのが特徴。ライヴとなると圧倒的に若い女の子でみんなウチワもって振り付けもバッチリ。
司会、ドラマ、CM、映画、コメディもいけて、その上歌って踊れるんだからスゴイ。
この間の♪夜空ノ向コウ が初めてのミリオンセールで、確かに今作にも聴き覚えはあるけどタイトルが分からない曲も多い。
夏の大々的ツアーは毎年やってるのかな。

本当にエンターテイメントな世界。あまり小細工なしでダンスが見たい。
本作は総集編で、メンバーが楽器を弾いたりとかのいろんなシーンもあって、やっぱりライヴは生で見てくれって感じ。
これだけのファンの放射するエネルギー量はスゴイ。
このパワーを吸って、メンバーもあんなに元気なんだな。声もガラガラになってる。


『河童』(1994)
監督:石井竜也 出演:陣内孝則、舟越文佑 ほか

●河童=a water impi a gardian spirit

何から何まで石井ワールド。やっぱ芸術家の眼だね。1シーン1シーンが絵になる美しさにこだわってる。
監督2作目は人魚だそう。伝説の生物シリーズにしたいのか? 妖怪好き? いわき市がロケに使われてる。
石井さんの育った時代より前の話なのに、昭和初期の田舎の雰囲気が丁寧に出てる。
うちらの親の幼児期ってきっとこうだったんだね。懐かしさが漂う。
「河童は宇宙人だった!?」いわれてみれば信じられる気もする感じの話。
陣内が田舎の駐在さんをコミカルに好演。ジェームス小野田氏はどこに出てたんだ?


『ピンク・レディーのすべて』(1884)

♪セトリ
ペッパー警部、S.O.S、カルメン'77、渚のシンドバッド、ウォンテッド、サウスポー、モンスター、
透明人間、うたかた、星から来た二人、乾杯お嬢さん~B面メドレー、ピンクの林檎、パイプの怪人、
逃げろお嬢さん、レディーX、カメレオン・アーミー、Kiss in the dark、OH!、グッド・バイ・ソング、I was made for dancin'

こりゃ貴重だなあ なぜレンタル屋にあるのかも分からんくらい。キャンディーズバージョンとかも見てみたい。
ヒット曲はすべて同じ人の手で作られたんだ。スゴイ。160万枚セールス、収入300億円って!
B面メドレーってのもやってるけど、これだけA面が浸透している反面、妙に歌謡曲調で全然知らない。

後楽園球場に7万人呼んだのも前代未聞で、賞三冠王ってのも金字塔。この記録は'80代は塗り替えられていないそうな。'90はどうかな?
「もう二度と見られない」という2人で決意した解散は昭和56年。活動期間は実質たったの4年間。
後に再結成するなんて夢にも思っていなかったもんね。解散コンサートには3万人を動員。
後半はやっぱり知らない曲。でもファンはかなり気合入ってる。

バッジや自転車からなんでもグッズがあったんだよね。
私はKEIちゃんが好きだった。ダンスはMIEのほうがうまい感じだけど、髪が長いって単純な理由でw
かよわい細い線と、頼りなさげな感じがよかったのかも。それにしてもヴェガスでの反応がまったく入ってない。
派手な衣装にアクション、まさにヴェガス向きだと思うんだけど。

ブルタニカに野口英世ほか3人の日本人の中に入ってるなんて初耳。
D.ボウイも来日した時、ジョークで"We are Pink Lady"なんて言ってたしw

スター誕生でいきなり「1人でっていったらどうする?」って質問に
「2人で使いものにならないって言われたら仕方ないけど、2人でやりたいです」(MIE)
MIEのほうが1人でオーディションを受けたりして上昇志向が強かったのかも?

ラストコンサートはどしゃ降りの雨。ドラマティックではあるけど、水着のような格好で白い息吐いて、
痛々しいほど寒そうに震えてる


『1997 SMAP LIVE ス』
♪セトリ(タイトル不明だから歌詞から抜粋
SHAKE!、がんばっていこう?、どんないい時でも、シャンプー、メドレー、Let's dance together、Crazyman、ダイナマイト、Lady、
がんばりましょう、それじゃお疲れさま、Dance Dance Dance、世界中が幸せになれ、青いいなずま、カンシャしてもっとして

豪雨の後でも、すぐ髪サラサラで再登場。裏方が気になる。「ス」キャラがクッキーモンスターそっくり。
解散がささやかれてるスマップだけど、緊迫したスピーチの中でそんな言葉はなし。
横浜スタジアムで恒例の夏のコンサート最終日。巻末には普段のトークシーンや、マー坊、thank you吾郎君、
スマフィ(PUFFYのギャグ)、デニス・ロッドマンのシンゴ君等、スマスマのキャラも登場。
こーゆーのあるとただのライヴよりずっと生で見れて楽しい。

NYの下町風セットがまた凝ってて、花火出しまくり。
5人いれば誰か1人歌っている間に、他のメンバがメイク直したり、着替えタイムがあって便利。コンサート前後の様子もある。
スマップの曲って日常の目線で書かれた、正直で、元気がでるものばかり。
雨ん中でもやっぱ最後は半裸で水をかけあうんだw


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