メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

「オリバー・ストーンが語る」@ビッグイシュー

2020-11-05 12:59:07 | 
【THE BIG ISSUE VOL.393】

「オフグリッドな暮らし」@ビッグイシュー




【内容抜粋メモ】

オリバー・ストーンが語る
『プラトーン』『7月4日に生まれて』 で
アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した一方で
アメリカの原爆投下正当化論に異議を唱える人物としても知られる

2013年の来日時には、沖縄、広島、長崎に訪問して話題となった


ベトナム戦争従軍経験から描いた暴力のリアリティ

オリバー:
トランプはあまり寝てない
健康にも無頓着だし、疲れが溜まっていると思いませんか?

ジョージ ・W・ ブッシュ大統領を描いた映画『ブッシュ』(2009)を撮った監督
新作は『トランプ』かもしれない

オリバー:
あの男を描き切るには一筋縄ではいかないでしょうね
まるで台風製造マシーンです

1967年から約1年間従軍していたベトナム戦争の経験
私が書く脚本は本物の戦場体験からくるものです

1970年〜1990年代のテレビや映画で描かれる暴力シーンは
どれも偽物で腹立たしくてたまらなかった


40歳になるまでの自叙伝『Chasing the Light』
今年7月自叙伝を書き上げた
自分を見つめ周囲の出来事を理解するために記していた日記を基にしている

父ルイスは軍の高官だったが、後に株式ブローカーへと転身

オリバーが16歳の時に両親が離婚
オリバー:台風で全てが飛ばされて孤児になったようでした

イェール大学に入ったものの卒業できず
18歳で世界放浪の旅に出て、20歳の時に軍に入隊


1984年に初めての子どもを抱いた感動も記されている

オリバー:
動物の赤ちゃんも、赤ん坊は純粋で美しい
まだ世界のことを知らないですから

この国には分断と疎外感が渦巻いている
戦地では、特に黒人兵たちは
これがでたらめな戦争だと分かっていました


オリバーは米国例外主義者になった
アメリカが例外的に素晴らしい国だと思っている人たちを指す言葉だが
オリバーは例外的に酷い国だと考えている

オリバー:
トランプは"法と秩序"が大好きで
その口ぶりに共感するアメリカ人も多い
より強い軍隊、より強大な力、もっと警察を投入しろ、もっと暴力を、とね

ジョージ・フロイドが白人警官に殺された事件にも思いを巡らせているが
これは黒人監督が撮ったほうが良いと感じている


オリバーにとって戦後アメリカは狂気の歴史だった

オリバー:
果たして本当に敵などいたのかと自らに問わなければなりません

ロシアはヨーロッパにとっての脅威ではなかったのに
アメリカがそう見えるように仕向けた
同様に中国を脅威に仕立て上げてきたのもアメリカです

2度の世界大戦でロシアはイギリス・フランス諸国と同じ連合軍だった
ナチス・ドイツの軍事力を破壊したのは
ソ連軍の功績だとイギリスのチャーチルすら認めていた


アメリカを大きく変えたのは
他国に軍事物資を供給するため
1941年に成立した「武器貸与法」

1930年代の世界恐慌で25%だった失業率は
工業生産が急増して雇用が生まれ
驚異的な好景気を生み出した

国の活況を続けるには
軍需経済に金を注がなければならないのです







国家予算の50%が軍需ビジネス
トルーマン大統領は「世界の警察官アメリカ」というビジョンを打ち立てて
軍備化の大義を作り、大戦で膨大な利益を得た財界出身者で側近を固めた

その一人チャールズ・ウィルソンは
「アメリカには永続的な戦争経済が必要だ」と発言したほど

特にアイゼンハワーが大統領を務めた時代
「平和のための原子力」を掲げ
核兵器を1000から2万2000以上に増やした

1950年代の軍事予算は、国家予算の50%を占めた

オリバー:
次の選挙で誰が大統領になろうと、これは変えられない
誰にもコントロールすることができなくなってしまったのです


アメリカが「脅威の敵」を作り出し、誇張した背景には
この国特有の歴史があると言う見方がある

迫害や貧困から逃れて新大陸にやってきた子孫の多くは
今も侵略の恐怖に苛まれているからだと

学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史 上(1492-1901年)(あすなろ書房)


映画という形に残すことで
「人間は歴史に学ぶことができるはずだ」と言うオリバー

怒りを心に刻みながら前に進むことは
彼なりの生き方なのだ



浜矩子の新ストリートエコノミクス 第117回
4人の男が共有する6つの言葉がある

ドナルド・トランプ アメリカ大統領
ボリス・ジョンソン イギリス首相
ジャイール・ボルソナーロ ブラジル大統領
アレクサンドル・ルカシェンコ ベラルーシ大統領


この4人に共通するキーワードが
マッチョ、マスク、独裁、軽薄、薄情、コロナ

彼らはマスクを「軟弱な者がする代物」だと馬鹿にする

ルカシェンコ大統領は名実ともに独裁者だ
25年にわたり権力をほしいままにしてきた

「コロナは春と共に奇跡のように消えてなくなる」とトランプ大統領は言っていた
ボルソナーロ大統領は「単なる風邪だ」
「サウナとウォッカが効く」とルカシェンコ大統領はアドバイスした

彼らは他者の痛みがわからない
コロナで家族を奪われた人々の嘆きに思いを馳せることができない

そして彼らは全員コロナに感染した

日本にも似た人がいる

(相変わらず辛口でズバっと切るな












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