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土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』(2017)(1~4回 全8回)

2017-10-29 14:03:50 | ドラマ
土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』(2017)(全8回)

原案:小松政夫『のぼせもんやけん』

出演:
【クレイジーキャッツ】
山本耕史 植木等 dr.
山内圭哉 ハナ肇 voc.,gt.
浜野謙太 谷啓 tr.
西村ヒロチョ 安田伸 テナー・サックス
パーマ大佐 石橋エータロー pf.
小畑貴裕 桜井センリ pf.
深水元基 犬塚弘 bass.

志尊淳 松崎雅臣(小松政夫)
富田靖子 松崎ハツエ 母

優香 植木登美子 妻
伊東四朗 植木徹誠 父

高橋和也 渡辺晋 社長
勝村政信 古澤憲吾 監督
藤本真澄プロデューサー

武田玲奈 鎌田みよ子
坂井真紀 ツル子ママ スナック「たぬき」
中島歩 久野征四郎


サントラまで出てるんだ
オリジナル・サウンドトラック&明るい昭和の音楽集

2014年頃に植木さんの無責任シリーズ映画にハマって、劇場で観る貴重な機会もあったり
去年、改めてクレイジーキャッツのCDをいろいろ聴いて、カラオケでも歌ったりして
今回のドラマ化はとても嬉しい企画

一番驚いたのは、植木さん役に山本耕史さんを起用したこと
ギャップが逆にハマったのかな 意外な幅が見られた

さすがに歌は吹き替えだろうと思ったら、ちゃんと山本さんが歌うってスゴイ
声質を歌だけでなく、普段の喋りも似せて、かなり本人に近い/驚
その他にも、当時の流行歌をそれぞれがなりきって歌うのも大きな見どころの1つ

1話30分と短く、原作が小松政夫さんだから師弟関係を主軸としながら
当時の活気に満ちたテレビ、音楽業界を垣間見ることが出来るのも楽しい


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「植木等の時代」の魅力に迫る!

プレミアムトーク 伊東四朗さん@あさイチ


あらすじ(ネタバレ注意


第1回 誕生 スーダラ節


小松さんがいきなり淀川さんのモノマネで登場
(私は淀川さんも大好き

 

【昭和36年 東京・目黒】
父親と話すシーンは最初の場面だったんだ



等:オレに歌を歌えっていう奴がいて、それが酷い歌詞なんだ
父:どんなやつだ

♪スーダラ節の節を歌ってみせると

父:
素晴らしいじゃねえか “分かっちゃいるけど、やめらない”
これは親鸞聖人の生き様に通じるものがある
これは大変な歌だぞ


等:34にもなって冗談じゃないよ
父:坊主にならなかった罪滅ぼしに歌ってこい
等:こんな歌がヒットするようじゃニッポンはおしまいだよ

『シャボン玉ホリデー』
いきなり♪スーダラ節 から

 

当時は白黒だったよね カラーで観られるって貴重
鼻の下のちょびヒゲ、下駄に腹巻、カンカン帽っていでたちも可笑しい

街頭テレビで楽しむ人々 真似する子どもたち



これはNHKホール?



 


【東宝・会議室】
藤本真澄プロデューサー:今度君で映画をつくることになった
社長・渡辺晋:お前の仕事だぞ、植木屋



話はまだないが、タイトルは決まってて『ニッポン無責任野郎』

無責任一代男(歌:山本耕史)
古澤憲吾監督がダメ出し 「もっと明るく軽薄に!」(勝村さんも面白い/爆



 

等:そんな馬鹿な踊りやる奴いるんですか

古澤:いない! いないからいいんだ!
(もう1作目からシリーズ全体がイメージ出来るようだ

劇場は大爆笑 絵の看板もイイね
こっそり観に来て大盛況なのに驚く



雑誌にもたくさん載る
「およびでない これまた失礼いたしました」のギャグも生まれる



 

多忙でクルマやセットで眠る日々

ウナ・セラ・ディ東京/ザ・ピーナッツ(歌:鈴木みな・まりあ)
(ほんとの双子が演じてるから、ソックリにシンクロしてる



等の顔が黄色いと言われる
スケジュールをパンパンに入れるマネージャーにつっこんでいたら過労で倒れてしまう



病室に一緒に泊まって見守る妻・登美子
「もうすぐで死ぬところだったのよ」



病室にまで来る記者
ハナ肇:もう2~3週間すれば治ります 酒の飲めない男が肝臓とはなw



渡辺:
売れない頃を思い出してごらんよ 贅沢な悩みだよ 今突っ走らないといつ突っ走るんだよ
今あの役を演れるのはあいつしかいない 10年後、30年後、あいつが死んだ後も・・・

トミコ:縁起でもない!

渡辺:あいつは大衆の心の中に生き続ける そういう男になるんだ

等:ここらが潮時かもな コツコツ骨折りながら生きてくのが人間だろ?

トミコ:
日本があなたを求めてると社長がおっしゃってたわ
家と子どもは私が責任持ちます
あなたも責任持って、無責任やってください
それと、運転手を募集してるみたいよ


経堂の理髪店で鎌田みよ子に髪を整えてもらう松崎雅臣(のちの小松政夫)



M:ここら辺にあの植木等が住んでるの知ってます?
みよ子:私、裕次郎が好きだからなあ

付き人になると言うと、叔父が大家をやってる安くていいアパートあると教える
ナンパしてると仏頂面の叔父・鎌田巌が出てくるw
叔父:部屋は空いてるが、姪っ子に空きはないからね



病室に来たMは、緊張して声が上ずってる 自宅に案内される
(いい家 室内もモダンだし トロフィーだらけ 何のトロフィー?

 

等:君はセールスマンをしてたんだって?

M:
横浜で2年間 あっちがやりたいのか、こっちがやりたいのか考えたら、こっちがやりたいんです!
どうにものぼせもんで! うちの地元の言葉でカーっと夢中になりやすい奴というか

等:オレも坊主をやるか散々悩んでこっちを選んだ 君と同じのぼせもんだよ

M:
博多の出で、母は元気だが、父は10代の頃に結核で亡くなった
きょうだいは姉が3人、兄が1人、弟、妹がいます(昔はほんときょうだい多いなあ

等:
オレのことを先生なんて呼んだらはったおすぞ
親父と呼べ 俺のことを親父と思えばいい

父が退院祝いに来る
Mの母・ハツエから等の大好物の干物がたくさん届く
手紙も入ってる “なにとぞよろしくお願い致します”





第2回 植木さんの親心
淀川さんは毎回出てきて説明してくれるのね
「すごいですね~ 怖いですね~」ww

【昭和39年】

母・ハツエから電話があり、東京に来ると言われ、「来なくてよか!」と怒るM

ハマケンの「ガチョーン」褒められてるw



仕事に復帰して、次は『日本一のホラ吹き男』
常に大声で叫んでる古澤
等:さすがの東京オリンピックもあの人には敵わねーや

ハナ:(張りぼての牛に)面白くないね、これ 

 

青島幸男(構成作家):
ホンモノの牛に“鳴いてみろ”て言うのはどうだ?
鳴かなきゃハナが“ハラホレヒレハレ~”て逃げればいい
(牛に入ってのはザ・ピーナッツってw

淀川さんがクレイジーキャッツのメンバを紹介

リーダーはハナ肇 voc.,gt.
植木等 dr.
谷啓 tr.
犬塚弘 bass.
安田伸 テナー・サックス
石橋エータロー pf.
桜井センリ pf.

 



ダブルピアノか ハマケンは生演奏?
本格的にジャズを演ればすごい腕なのに、コミックバンドになったのね


ふりむかないで/ザ・ピーナッツ(歌:鈴木みな・まりあ)
(ハーモニーもきれい このクオリティで全部生放送?



コントも披露  伊東ゆかり役でショコたんもいる
怖い客には「キチンと座りなさい」と震えて言う谷
ピストルでも出すかと思いきや切符でコケる



よぼよぼのおじいさん役で等が来る 席を譲れと男に迫る
奥村チヨが来て、「こちらどうぞ」と席を譲る等 老人に化けていただけだったw

 

自宅に帰るとサキサカの妻(萬田久子)がお見舞いに来ている
息子がテレビ制作に入社が決まったと聞き、どこか羨ましげなM それを見る等



等の父はもとは住職とともに貴金属の工芸などをつくる職人でもあった



等:付き人が心を開いてくれない
父:お前が息子と思えてるかどうかだ 求めるだけじゃ不公平ってもんだ


1ヶ月目の初めての給料をもらうM
部屋に母・ハツエが来て「等に挨拶に来た」と言う
(今と違って、博多ってそんなに遠いと思われてたんだね



M:日本で一番忙しい人やぞ! 寝る時間もなか人やぞ/怒
母:母ちゃん、帰る 悪かった 堪忍な マサボウ



明太子をお土産を置いて出て行き、とても後悔するM

トミコが理髪店に挨拶に来て、みよ子は明太子を渡す

等:
せっかくいらしたお母さんを追い返したんだ
まさか、自分の母親をオレたちに見せるのを恥ずかしいと思ったんじゃねえだろうな

そんな付き人はいらねえ!
親の心は言葉に出来ないものなんだよ わざわざ上京してきた母親のことを考えろ

オレの親父が住職だった頃、戦争反対と言って何度も投獄されたことがあって恥ずかしかった
「アカ」だなんだって後ろ指さされて


貧乏だったけど、おふくろは、毎日弁当作って、
親父のところに持ってけって警察まで届けさせたんだ

おふくろは全部分かってた
だから正々堂々と弁当届けさせたんだよ
お前も女手ひとつで育てられて、母親がどんだけ苦労したか見て来てるんだろ


等はハツエに電話して謝る
Mに代わると「あんな立派な人にお世話してもらうとね 安心したわ」
「ごめん」と泣く



等はMを夕食に誘うと「親父さん、すいませんでした」
(明太子美味しそう~



第3回 俺たち戦友

淀川さん(白髪の感じが似てるなあ

「みなさん、また、また、また、お会いしましたね~
 面白いことを思いつくのが上手く、クレイジーキャッツの脳みそと言われていた
 谷啓さんが辞めると言い出したんですね 怖いですね~
」w

昭和39年 東京オリンピック開会式のラジオを聞く谷啓

 

リハでなんとなくおかしい谷に怒るハナ

ハナ:
オレたちゃ芸人か? ジャズマンだ アンサンブルがすべてだよな!
30すぎてようやく芽が出た遅咲きだ 落ちる怖さ分かってるだろ!


楽屋で谷は等にバンドを辞めると言う
等:ハナの癇癪なんていつものことじゃねえか
谷:ハッキリ言えばマンネリだよ 僕らが飽きたら、見てるほうも飽きるし

等:
クレイジーキャッツはあんたのアイデアでもってるんだよ
オレはあんたが来たからクレイジーに来たんだ
あんたが辞めるなら、オレも辞めることになる


等ソロのレコーディング
作曲家・萩原哲晶(うじきつよし):ひとまず好きなようにお願いします
作詞・青島幸男とのコンビでクレイジーキャッツのたくさんの名曲を書いた

 

 

だまって俺について来い(歌:山本耕史)
(山本さん、信じられないくらい声質を似せてる/驚

青島:C調から一気にロマンチックに落として、最後は高笑い これぞ植木等!


ハナ:谷は最近おかしくないか? 金がねえのかな
等:ハナはこれでいいのかい? オレばっかり前に出てさ
ハナ:そういうこと二度と言うんじゃねーぞ!

真剣にタテをしている2人の間で「ガチョーン」



「谷さんがいなくなったら日本中が悲しむんです」と言おうとするM

谷:
僕たちは一体何をやってるんだろ
こんな薄暗い所でうじうじと絵空事ばかりで何になるのかねえ・・・

 

三宅選手が重量挙げで世界新記録の金メダルをとる
女子バレーボールも金メダル

谷さんの家もモダンで可愛い 赤ちゃんの他に3人も子どもがいる!



 




父:五輪のマークの意味は平等なんだ

等:
父さんのモットーは平等だったね オレに等ってつけたのもそこからきてる
名前の通りに生きるのも難しい オレにはムリムリ

父:
人間にはそれぞれその人間にしかやれない役割があるんだ
平等はみんなが役割を果して成り立つ


ホンダラ行進曲(歌:山本耕史)
(この曲はとくに荒唐無稽だよねw



犬塚:付き人も大変だろうが、一番大変なのは植木屋なんだから、それだけは忘れずに辛抱するんだぞ

ハナに捕まって話してしまうM



ハナ:
そんな大事な話をなんでリーダーのオレが知らないんだよ!
富士山はしっかりした裾野があるから頂上がある
オレは裾野でいい メンバーがみんな頂上に登ったらこりゃ倒れちまう
それがエーちゃん、桜井さんや、オレなんだよ

オレたちは単なる友だちや、仕事仲間じゃねえ 戦友だよ!
何も隠し事はなし その代わり死ぬ時は一緒だよ


(いつもリーダーにこだわってるんだね
 映画の中のガンコ親父なイメージと重なる

等:ハナがクレイジーキャッツを作らなかったら、俺はこんなに売れてない

ハナ:
植木屋がいなかったら、クレイジーはこんなに売れてない 全員がそう
谷と直接話してみるよ
でも、山のてっぺんから見える景色ってどんなもんかなあ!

ハナも主演映画のことで記者に囲まれる
記者:同じ時期に植木さんの主演映画も公開になりますが、勝ち目はありますか?(映画会社の戦略か?
ハナ:今の植木等に勝てる者など、日本にいるわけないだろ!



オリンピックは閉会 次はメキシコ
たむれ、たむれ~愛してたむれ~ 歌いだす谷

谷:僕は次のオリンピックに出ることにした 種目は「ガチョ~ン」

 



【紅白にも出場】

 

だまって俺について来い


【昭和40年1月】

スナック「たぬき」ってw ママはツル子
Mはみよ子のことを話してると、店でケンカしている男2人

 

淀川さん
「このニヒルな青年がMに光と影をもたらします
 では、またお会いしましょう さよなら、さよなら、さよなら

(淀川さん、また会いたいなあ!



第4回 スターの誇り

淀川さん
「クレイジーキャッツはもとはジャズマン
 でも植木さんはスーダラ節を歌う そこに彼の美学が隠されているんですね~」


【昭和40年7月】

海辺で銃に撃たれながら全力で走る映画撮影



古澤:もっと颯爽とした走りが見たいんです
M:植木さん、朝まで収録で寝てないんですよ!

古澤:
テレビなんて、あんな消えもんやってないで、映画に集中しなさい! 残るのは映画なんだから

テレビ番組のネタ作りもみんなで練る



ターザンが出る前に猿が出たら面白いと谷が言い、Mにやらせようとする
松崎が2人いて、まぎらわしいから
等:大きいほうが大松で、小さいほうが小松でいこう



奥村チヨに結婚を断られて会社でクビを吊ろうとする谷のコントに小松が猿で出て来る

 

チヨ助けて~!
等のターザンが来て「およびでないね」




ごめんネ・・・ジロー/奥村チヨ(鈴木愛理)



クルマの中でも♪ごめんネ・・・ジロー を歌う等
等:いい歌だな オレはディック・ミネみたいな渋い歌手になりたかったんだ

ゴマスリ行進曲(歌:山本耕史)
(実際はこっちかw


スタジオにこないだスナックでケンカしていた男が現れる
二枚目俳優・久野征四郎だと分かる

 




今度は銃の男に追われて、ビルの間に張ったロープを渡ってから高笑いを求められる等
何度も落ちて、やり直し、落下して足を傷める
松葉杖で帰り、トミコには階段を踏み外したとウソをつくが、Mは迫られて話す

 

 

(こんな無茶なアクションをCGもスタントもなしでやってたのか?!
 下には薄いマットだけ サーカスなんかやったことないのに無理だよ


自宅で必死に絵コンテを書いている古澤を訪ねるトミコ



トミコ:
馬から転げ落ちたり、ビルの屋上から屋上へ飛び移ったりですとかは
植木家の保障を考えてやっていただいてるんでしょうね?
私どもにとって植木は、俳優である前に夫であり、父親なんです
それを考えてもらわないと困ります


Mと久野でたぬきに行く時、みよ子も誘う
久野:見ていてスカっとするような役者になりたい

「あいつはいいよな オレたち本物のサラリーマンの気持ちなんて分かってねんだよ」


(あら、シソンヌ登場

M:
あん人がどげんいろんなこと我慢して生きとるか分かるとか!
人には見えん苦労があるんたい

またケンカになり、久野が代わりに殴られる




【公開ラジオ】



ハイそれまでョ(歌:山本耕史)

 

父:オレも義太夫になりたかったこともあったんだ 歌舞伎座で演ったこともあるぞ(芸達者な家系なんだね
M:もったいないなあ あんなに歌が上手いのに、こんな歌ばっかり歌わされて
父:好きなことだけやって生きてる人間なんて誰もいないだろ?

ハナが来て、植木の足が映画撮影のせいだと知らずにまた怒る
等:オレが降りたら、周りのスタッフの生活はどうなる?
ハナ:週末は収録と地方だよ その次の週は舞台もある お前一人の問題じゃないんだよ

父:みんな気を遣ってくれてんだ 少しは考えたらどうだ?
等:オレはやるよ やりたいことと、やらなきゃいけないことは違うんだよ



古澤:ムリしなくていいんだよ まだ足が万全じゃないんだから やはり代役を立てて・・・
等:いえ、やりましょう

また落ちてもやり続けて、とうとう渡って高笑い
古澤は「素晴らしい 無事でよかった!」と抱きつく

(なんか次に映画観る時、苦労を思って泣いちゃいそうだな お笑い映画なのに

等:植木等もラクじゃねえな でもだからこそ面白いんだよな


(自分で、自分を演じている感じなのかな


(つづく



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