メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

連続ドラマW『沈黙法廷』(2017)

2018-06-23 13:12:46 | ドラマ
連続ドラマW『沈黙法廷』(2017)
原作:佐々木譲 『沈黙法廷』(新潮社刊)
監督:村上牧人、東田陽介

出演:
山本美紀・ナカガワアヤコ 永作博美
高見沢弘志 市原隼人

伊室真治 杉本哲太 赤羽南警察の警官
西村敦子 臼田あさ美 警官
鳥飼達也 大倉孝二 本庁刑事
新庄正男 金田明夫 管理官
国広富之 一課長

北島徹也 菅原大吉 埼玉県警大宮中央署 刑事

矢田部完 田中哲司 弁護士

高井陽介 甲本雅裕 テレビ局員
立花亮子 藤本泉 テレビ局員

馬場幸太郎 北村総一朗 絞殺死 赤羽
馬場昌樹 尾上寛之 息子
丸山香織 菜葉菜 丸山不動産

大津孝夫 焼死 大宮
熊倉典夫 溺死 埼玉県戸田市
ほか


永作博美さん主演のサスペンス&法廷もので観たかったが、これまたWOWOWで動画配信にはなし
『翳りゆく夏』と合わせて5枚で1000円のセット割引で借りた
哲さん出演ドラマを観るのも久々v 弁護士役として、かなり見応えのある役を演じている

「田中哲司さん出演作まとめ」に追加します

まず、まるで悪女のように見えるポスターから騙された
人々の「先入観」の力は強大なんだな
「常識」「一般論」「イメージ」「印象」もあてにならない 「真実」は常に1つだけ

法廷劇が面白いのは、追い詰められた人物が、最後の最後で真実を獲得するところにある

私たちが日常で、ネットやテレビなどを通して目や耳にするニュースの裏側はまったく見えない
その影響力は絶大なのに 無意識なんだ

今回、裁判員裁判の様子も詳しく描かれていて
日々、こんな風に人が裁かれているのかと勉強にもなった

インパクトの強い事件のほうに意識が向くけれども、
いつも思うのはヒトがヒトを裁く難しさ
そこにあるシステム、駆け引き、場の雰囲気でどうにでもなる怖さがある


あらすじ(ネタバレ注意

1話





高見沢弘志はナカガワアヤコに電話をかけるとつながらない
連絡をとりたいと職場に電話すると「そんな従業員はいない」と言われる
乗ろうとしていた船は出る
山本美紀は一人で屋上にいる




【1年後 東京 赤羽】



「ライフアプラ」の2人は「点検」と称していろいろ売りつけるつもりで前にも来た馬場宅に来る
誰もいない様子で、戸が開くので勝手にあがると
イスに座ったまま死んでいる初老男性・馬場幸太郎を発見



警察官・伊室真治、西村敦子(新人の部下)が駆けつける
イムロ:23年間勤務して、変死体を見たのは30ほど そのうち殺人は4件

遺体は首を絞められている 周りは花の写真 鑑識が入る

近所の女性:不動産をいくつか持ってる 一人暮らし 時々女性が来ていた 地味で30,40代

そこに息子・馬場昌樹が来て事情聴取する
20年前に両親は離婚 マサキは母と暮らし、母も亡くなり、父宅にはフラっと来るくらい



丸山不動産の丸山香織が来る(あら、『翳りゆく夏』にも出てた女優さんだ
馬場の不動産を一手に管理していて、今日、馬場と打ち合わせる約束をしていた

カオリ:300万ありました? 先週手付けで渡したんです 現金は出てこないと聞いて怒る
マサキ:あの女を信用しないでください 親父の財産をずっと狙ってた気がしていた



弁護士・矢田部完(哲さんもう出てきたv)は、依頼人の金が返ってないから詐欺事件にしてくれと何度も刑事に頼む
刑事:年寄りを騙して、弁護士費用をふんだくるつもりじゃないのか?



女子大生の事故死のニュースをチェックする高井陽介
タカイ:もっと視聴率の取れる事件を探してる もっとキャッチーなのはないですか?

赤羽の事件を見せても
「じいさん1人死んだだけじゃなくて、パッと見て“オッ!”ていうのがいいんです」


馬場のケータイ履歴に1件ずつ電話をかけるイムロとアツコ
死んだと聞いて驚く女性を訪ねる
家事代行をしている山本美紀は高級マンションに住んでいる



ミキ:
金曜も馬場の家に呼ばれて行った 午後4時頃 留守だったから帰った
キャンセルされるとお金にならないので、1時間待って電話しても出なかった
仕事は5年目くらい ネットの掲示板に書き込みして、連絡をもらったのは去年の春頃
馬場さんについて詳しいことは分かりません いつも寂しそうでした

まるで抜け殻みたいだと思うイムロ


ヒロシはアヤコを1年間も探し続けている



ネカフェで倒れた人に心臓マッサージをして
「救急車を呼んでください! あなたに言っています!」とヒロシに言うアヤコ
(「あなたに言ってます」て言うのがポイントなんだよね じゃないと誰も積極的に動かないから

名前を聞くとナカガワアヤコと言い、その後親しくなる



アヤコ:どこか遠くに行きたいな
ヒロシ:一緒に来て下さい 久里浜から千葉 オレの故郷です
アヤコ:船って怖い 一度乗ったら降ろしてもらえないもの


仕事仲間に写真を魅せると板橋だと言われる
「板橋 煙突」で画像を調べると画像がたくさん出てきて、早退させてもらい、早速調べに行くヒロシ
ヒロシは煙突の見える家を探し、アヤコを見かけるが電車が通って見失う
(ドラマあるある パソであんなに簡単に居場所が分かるって怖い


【捜査会議】



イムロと組む本庁の鳥飼達也は威圧的で強引
「この会議で新しい情報など出ないから現場を見に行きましょう」

現場を見て、ミキにイスに座らせ

トリガイ:
ベルトを後ろから首にかければ抵抗も出来ずに窒息死させられる
被害者は犯人にどうして気づかなかったのか 知人だった可能性がある 普通の服装だから犯行は昼間
最後に来たのはミキ 近所の人が一緒に仲がよさそうに出かけるところも見たと言う

パソコンの閲覧履歴を見たら、女性用のバッグの通販サイトを見ていた 70代が見るサイトじゃない
通帳から何度も数十万ずつおろされている

ミキに容疑がかかる ミキのスマホには馬場の誕生日の写メがある


イムロらがマンションに行くと、別の警察とかちあう
埼玉県警大宮中央署の刑事・北島徹也ら ミキに任意同行を求めるという



トリガイ:こちらに渡してもらいたい 警視庁の管轄です(そんな争いが起きるわけ?
北島:こっちが先です

そこにミキが帰ってくる
ヒロシは警察に連れていかれるアヤコを見る
連続殺事件のクロと話し、名前が違うことを知る

大宮が追っているのは、2014年に起きた大津孝夫(67)の不審死 原因不明の出火による焼死
なんの抵抗もなく警察署に入るミキ




第2話
トリガイ:もっと早く押えていればよかった 別件でもなんでもいいんだ!

ヤタベはカオリから事情を聞く



ヒロシは大宮警察に来てミキのことを聞くが教えてくれない



北島に事情聴取されるミキ
オオツは家事代行の依頼者

ミキ:
亡くなったのは新聞で見た 前日に伺ったばかりで驚いた
事件当日は午後1時、5時に行った 個人的なお金はもらってない
マンションの家賃は9万5000円

家事代行は1日1万円 年収は200~250万円ほどと見積もる北島
通帳からは600万円が行方不明
ミキ:貧乏は犯罪ですか?

上司:別件逮捕はダメだ! 今日中に本件で逮捕状を請求だ!

一方、トリガイは「手頃な詐欺の別件でいく 誰でも叩けば何か出るだろう」と強引

タカイも連続殺人と聞くと動き始める




ヤタベはヒロシとおでん屋で詳しい事情を聞き、ヒロシも事件について知る

ヒロシ:
アヤコさんが人殺しなんてするわけない!

去年、派遣を切られて、ネカフェに寝泊りしてた
そこにアヤコがいた あの年代の女性客は珍しくて気になった

翌日、老人客が倒れて、「時々ハラペコで気を失う人がたくさんいるから」と店員は救急車を呼ばない
アヤコは迷わず心臓マッサージして、ヒロシに救急車を呼んでと叫ぶ
老人は救急車で運ばれた その後、アヤコと話すヒロシ



アヤコ:
こういう所は、警察が来ると困る人がいるから救急車は呼ばないんです
ネカフェは3日目 仕事を探している

ヒロシ:どっちか先に仕事が決まったらお祝いしませんか? オレの連絡先だけ伝えます
スマホに番号を入れるヒロシ 名前を教え合う ひと目惚れだった

職探しは全滅したが、アヤコから電話が来て、お祝いに一緒に飲む
アヤコ:あなたならすぐ決まるわよ 真面目そうで好感が持てるもの

ヤタベ:
どうして救命処置が出来たのか 資格があるなら職に困るはずない
要するに彼女のことは何も知らないんだな

その後深い仲になったのか? 男女なんていやらしいもんだよ
欲望を満たして、孤独を埋めあう 恋だの愛だのは建前だ
こういう稼業なもんでね 自分でも嫌になる


翌朝、ヤタベの事務所で目が覚めるヒロシ
バイク加工の工場で働いている
オオツ事件でミキを逮捕したニュースが流れる

ヒロシ:弁護士ならなんとかならないの?
ヤタベ:この人金持ってなさそうだしな
ヒロシ:最低だな! といって出て行くヒロシ




タカイ:他に抜かれる前にいかないと 常に一歩前にアクションを起こすんです!

大宮の情報を待つという上司に
トリガイ:こっちでも大宮の件を調べよう 向こうに知られなきゃいいんですよ

手強くて有名なフジワラマリ弁護士と面会し、犯行を否認するミキ



マリ:
では、向こうの質問にはすべて黙秘してください
相手は少しの言葉尻をとらえて調書を書いてしまいます
やってないなら黙秘です

証拠はあがらない 上司:なにがなんでも起訴にもちこめ!


<ヒロシの回想>
ヒロシに職が決まった時は、アヤコが飲みに驕った
もう少し一緒にいたいとダメ元で家に誘う
アヤコ:私でいいの? 年上だし 後悔するよ

その日から恋人関係になり、同居
(やっぱ料理作らなきゃいけないんだ・・・で、美味しくなきゃダメだし






ヤタベに「アヤコさんを助けてやってくれ 金はオレが払う」と土下座するヒロシ
ヤタベは、大宮で当番弁護?をしているフジワラマリに電話するが
マリ:あなたみたいにいい加減な人には何も言いません




北島は目撃者にミキを確認させるが「夜だったからよく分からない・・・」




大津孝夫の娘に事情を聞くイムロら

「火災の後、通帳を見たらお金が出されていて、“女がいたんじゃないか”と知人に言われて
 警察に言ったほうがいいかと思って・・・」


ミキは釈放される イムロ:逮捕状執行だ

マリ:なぜこの事件に興味があるの?
ヤタベ:とんでもなく大きな事件になる気がする
マリ:名前売りたいわけ? でもどうかな 何を考えてるかサッパリ分からない




ミキと会うヤタベ 今度は赤羽のパトカーが来て、馬場の殺人容疑で逮捕される
ヤタベ:黙秘を続けてください あなたを弁護します



その様子を隠し撮るタカイ



今度は、埼玉県戸田市の熊倉典夫(75)が行方不明 家族が警察に来たとタカイに電話が入る
やはり時々ミキに家事代行を頼んでいた
タカイ:警察もマスコミもまだ気づいていないネタだ すぐ裏を取ってください!



第3話
トリガイは馬場の件で事情聴取する

ト:
あなたは彼とねんごろになっていた だから300万円も奪った
まとまった額の出金記録がある あなたが受け取ったのでは?

ミキ:お金はお借りしただけ 返却はまだ 男女関係はなかった

西村:冤罪で逮捕された人たちはどんな思いで生きてるんでしょう?
管理官・新庄正男:その話、イムロの前でするなよ

ミキが馬場宅に行く前日、ブティックで買い物をしたレシートが出て来る(こんなものまで調べられるのか!
買ったのはベルト これが凶器?
ミキ:粗悪品で捨てました さすがのトリガイも打つ手なし

ワイドショーでは、もうミキの事件が報道されている タカイの映像か?



ヤタベはミキと面会する

ミキ:なぜ私の弁護を?

ヤタベ:
社会正義です 料金はとらない 私の善意です あなたは殺害してないですよね?
送検されるまでは私以外に会えません 家族や恋人とかは?

ミキ:いません


事務所に戻るとヒロシが待っている
逮捕から72時間は弁護人以外とは誰とも面会できない
ヤタベ:何を考えてるかサッパリ分からない!



「来週から土日も出勤するから」と金を渡すと

ヤタベ:
これじゃ着手金にもならないw
彼女が釈放されたら、まとまった金額で払ってくれ
ミキが大金を借りていた このままだと難しい

一番怖いのは先入観だ
釈放されたらワイドショーや週刊誌が待ってましたとばかりに彼女を叩くだろう



タカイらは熊倉の娘に取材する



「ナカガワアヤコの名で家事代行をしていた あの女は父を誘惑していたんです
 遺言書の遺産を残す欄にあの女の名前が書いてあった(偽名のほうだからもらえないよね?
 父もこの女に殺されたんです

タカイは完全にミキを「毒婦」呼ばわり
(初めて聞く言葉 週刊誌ではよく使うのか? こういうキャッチーなあだ名をつけるのもマスコミならでは



タカイ:
警察が動いてくれないとなると、ミキは法廷で嘘八百、泣き落としも出来る
世間に伝えることが僕らの役目だ!


赤羽駅の防犯カメラにミキが映っている ゴミ箱にベルトを捨てた?
時刻は被害者宅に行った後 「これで落とせる」というトリガイを止めるイムラ

馬場の息子も涙ながらにテレビに出ている
成増のキャバクラで短期間働いていたことがあり、年配男性に人気だった
その後、看護師として勤務していた


中傷するたくさんの匿名の書き込みの中に「栃木の聖雲堂病院で見た」とあり宇都宮に向かうヒロシ

ミキを事情聴取するイムロ
事件当日のことを何度も聞く
イムロ:私はあなたのことをもっと知りたいんです 玄関の戸を開けたのは右手か左手かまで

馬場宅の写真を撮るヤタベ 現場に簡単に入れるの?


ヒロシは病院スタッフに聞くと、

看護師:
他にもいろいろあるのよ!
ミキさんが担当していた男性老人の容態が急変して亡くなって
遺族が見つけた遺書の遺産受取人がミキの名で、その後、スパっと辞めた したたかよねえ~!


他の看護師に聞くと

あれは事故です ミキさんは無口だけど有能だった 医療ミスをかぶったんです
 遺言書の件で妙な噂がたって、看護師免許も返してしまった
 離婚して子どももいたが、小さい頃に亡くしたそうです」


イムロ:借金までして今のマンションにしたのはなぜか?
ミキ:台所のコンロが2口あるから・・・

48時間でタイムアウト 自白は取れなかった
イムロ:オレたちはあの女のことをまだ何も分かっていない


ヒロシはタカイを選び、モザイクなし、実名で取材を受ける
付き合い始めたきっかけから熱く話す
ヒロシ:一番印象に残っているのは、手 荒れてるがそれがイイなと思った 真っ直ぐに生きてきた人なんだな


ミキに面会するヤタベ



ヤタベ:
同じ事を何度も聞くのは、少しでも違うと、
“証言がコロコロ変わる信用できない女”とかキャラクターを作りたいから
マスコミ、裁判官にも刷り込もうとしてる
あなたは馬場さんを殺していないんですよね?
なぜ家事代行の仕事を選んだ?

無言

ヤタベ:
起訴されれば法廷に立ち、強盗殺人で無期懲役、死刑もあり得る
私はあなたの味方です

速報でヒロシの映像が流れるが、
「純朴な若い男性をたぶらかすのもお手の物だったんですねえ」

切り口が全然違うとタカイを責めると「騙されてる人は気づかないんですよ」
3人目の熊倉の事件も流れて、刑事らは動揺する







(マスコミも週刊誌も、それを見たがる野次馬の需要があるから成り立ってるんだよね
 退屈な日常を紛らわせるための 一時的な刺激 他人の不幸は蜜の味

河から熊倉の服が発見される



第4話
東京拘置所って、これは本物?! 初めて見た マンションみたい/驚



ミキと面会するヤタベ

ヤタベ:
起訴されたから裁判が始まる まだ状況証拠だけ
熊倉が遺体で発見された なぜ偽名を使った? 栃木の病院では何があった?

ミキ:家事代行の同業者の名前をたまたま使った もう終わったことです

熊倉の遺体は死後相当経っていて死因は分からない

ヤタベ:それより本人の態度が問題だ 心を開いてもらえない


ヒロシはタカイの助手・立花亮子に呼ばれて謝罪される
リョウコ:傍聴に行ってみてはどうですか? そっと応援することは出来ます


裁判所「公判前整理手続き」(傍聴席ががら空きなのは、前の手続きだからか





裁判長カシマ、検察官オクノ(あ、朝ドラの落語家さん役の人だ!
ヤタベ:無罪を主張する オクノはニヤっと笑う

ヒロシ:明日からしばらく休みたい
主任:この忙しい時に いっそ辞めてもいい 代わりの者を雇うから!
ヒロシ:じゃ、辞めます



タカイは「無期懲役か死刑か ついに明かされる毒牙の真実!」と見出しをつける
リョウコ:判決が出るまでは“推定無罪”ですよね?
タカイ:そんなことで数字が取れますか? 裁判が始まれば注目度はグっと上がります


護送車内でも他の犯罪者から「死刑だね」と言われる
クルマを必死で追う大勢のマスコミ



傍聴席に入りたい人も大勢で入りきらない
抽選制なのか こうしたことも全然未知の世界
ヒロシは当選する 受験発表みたい



部屋に入る手前に事件のあらましが書かれている






【第一回公判】
(中に入れる人数はそれほど多くないんだな 親族は抽選なく入れるのか?





ヤタベは傍聴席にヒロシがいるのを見つける
ミキが手錠をはめられて入り、解錠される 皆起立して裁判員が入る

裁判が始まり、証言台に立つミキ

裁判長:
質問に答えることも、終始黙秘することも出来る
答えたことはすべて証拠となり、利益・不利益にもなり得る

控訴事実に対して述べることは?

ミキ:馬場さんを殺していません お金も盗っていません

検察官は「強盗殺人事件」と言い、革ベルトを買ったこと、ミキが貧困状況にあったことなど証拠に出す
弁護人は「ミキは犯人ではない 証拠は間接的でしかない」

(“貧困”も1つのキーワードでは?


【証人尋問】

1.イムロ(刑事も聞かれるのか/驚
近所の聞き込みのことを聞かれる
ヤタベ:10~20人は少ないのでは?

2.鑑識官
殺人方法について、小柄な女性でも力を込めれば可能
ヤタベ:革ベルトが凶器と決め付けている と異議を唱える
鑑識官:他にはカメラのストラップなども考えられます

3.丸山香織
馬場の不動産を管理していた
300万円については、土地を売りたいと言われ、買い手が見つかり、その手付金だった

ヤタベ:かなり強引に土地を買ったと聞いた この金が欲しい他の人物がいた可能性については?
カオリ:うちは信用第一ですから!

スケッチする男(森本レオ)はヒロシに気づき、一緒に食事する(こういう場所もあるのか



「話題の裁判の傍聴席を当てたのは強運がある
 最近の裁判は地味で、被告が事実を認めたところから始まる 正直、量刑の駆け引き
 反省してるからちょっとでもまけてくれとか、弁護士が頑張ってるからと評価する


(こういう裁判オタクがいるのか? 仕事か? よくテレビでもスケッチが出るし


ミキに面会するヤタベ
ヤタベ:検察は何も立証できていない 希望はある
ミキ:ありがとうございます 私のために と頭を下げて去る

刑務所?はワンルームくらいある こんな部屋で暮らす一般人もたくさんいるよな
病院で亡くなった老人、子供を亡くしたことを何度も思い出すミキ






【第二回公判】
また大勢が集まり、今度は外れるヒロシ

証人尋問4.馬場昌樹
月に2、3回父を訪ねていた 父は花の写真を撮るのが好きだった
事件前後は、明るくなって、身なりもよくなり
女でも出来たのではと思ったが干渉はしなかった

ヤタベ:検事から聞かれて、ああそういえばと感じたということですね? 警察誘導の確認


イムロは事件をもう一度調べることにする

イムロ:
昔、逮捕した窃盗犯の男が無罪を主張したが有罪になり服役した
その後、強盗で別の男が自白した
自分が逮捕した男は、出所後仕事を探したが雇い先はなく、心労と病気で倒れた
病院に見舞いに行ったが会ってもらえなかった

馬場がよく来ていた店のママに聞く
「紳士的だが、寂しげな感じだった
 お金がかかってしょうがないと言ってた 好きな女に貢いでる感じだった」


おでん屋で会うヒロシとヤタベ(美味しそうにお酒を一気飲みする哲さん あ、お茶かw



ヤタベ:
判決は裁判員の心象次第
問題はミキの被告人質問だ 裁判員にいい印象を与えるよう誠実に答えることが重要




検察が馬場とミキが手をつなぐ写真を見せる
(この部屋は裁判所内? 裁判中でもこうして会って話し合うのか



検事:それは観光地です 特別な関係を示すもの

ミキに聞くヤタベ



ヤタベ:情報の共有が必須 裁判員にウソつきだと思われたらおしまいだ
ミキ:これは一緒に泊りがけで箱根に行った時です
ヤタベ:話してくれませんか 私にはすべて


【第三回公判】

また外れたヒロシに傍聴券をあげる男

「あんた被告人の関係者だろ? テレビで見た
 今日は本人の答弁だ オレみたいな野次馬よりあんたが見るべきだよ」
(逆になぜこの人は毎回当たるの? やっぱり仕事?

ヤタベ:
写真のことを聞かれたら、昨日話したことをキチンと話しましょう
昨日の話を聞いて、あなたという人間がやっと分かった気がします

ヒロシが傍聴席にいるのを見て驚くミキ
ヤタベ:あのバカ・・・




【被告人質問】



検察:家事代行以外に60万円もらったのはどういう主旨ですか?
ミキ:借りただけだが、まだ返していない

間柄を問い、箱根の写真を持ち出し、モニターに映るとどよめく会場

検察:男女の仲だったのでは?
ミキ:答えたくありません

何を聞いても、涙を流してそう繰り返すミキ



最終話

ヤタベ:
あなたは理不尽な罪状を晴らさなければならない
馬場さんとの間にあったことを話していただけませんか?

ミキ:答えたくありません

ヤタベ:
黙秘権はあります
でも黙秘で守られることが、有罪より大事だなんてことがあるんですか?!

今日の公判は終わりにし、改めて被告人質問をしたいと裁判長に訴えるヤタベ
「被告人は精神が不安定です もう一度機会を」
次回続行となる


【面会室】

ヤタベ:
男女の間には人に話せないこともある しかしこれはすべて法廷で話そうと言いましたよね
あのバカのせいですか? 彼はあなたの無実を信じています 今どき珍しいバカです

あなたはとっくに彼を巻き込んでます 仕事まで辞めて、ずっと傍聴していた
逃げていては何も解決しない 高見沢も苦しめる 馬場さんも望んでいないはずです


【事務所】

ヤタベ:
1つだけ挽回する方法がある
君(ヒロシ)が証言台に立つことだ 君が知る本当の彼女を話す
裏目に出る可能性もあるが、それしかない気もする


イムロはカオルと会い300万のことを聞く
カオル:大金をせがまれて本当に悩んでいたのかも
イムロ:もしかしたら・・・ 罪状が全然足りてない!

リョウコ:まだ分からないのに「連続殺人」ておかしい 間違ったことは間違っている

タカイ:
出て行きなさい そんな人は要りません
ここはテレビ番組を作っているんです その信念に基づいて私はここにいるんです


【証人尋問】

誓いの文書を読んで証言台につくヒロシ
弁護人が質問して出会いから聞く

ヒロシ:
ネカフェでひと目惚れしました
彼女といると幸せだった 温かい手 なにもかも
たぶらかされてはいない 全部本物です 断言します

検察:ウソをつかれたことは一度もなかった?

ヒロシ:
名前が違っていた 人にはそれぞれ事情があるでしょ
言葉にウソがあっても、人を助けた時の目をあなたにも見せたい
彼女はいつでも真剣だった そうですよね? どうか諦めないで




【被告人質問】

ヤタベ:出会った時から順を追って話してください

ミキ:
私は仕事がなくてネカフェ暮らしで、ネットに家事代行しますと書くことしか生きる手立てがなかった
その時返事をくれたのが馬場さん

<当時の回想>
真面目に仕事をするミキに、馬場は代金を払い、お礼に寿司を一緒に食べようと誘うが断る
「待って!」と腕を掴まれ逃げるようにして帰る 寂しそうな馬場が見える
ミキ:これまでも同様のことがあったため一線を引いていました(セクハラか

また依頼の電話があり、謝る馬場 ミキも花の写真を褒める
馬場:ラベンダーの花言葉は沈黙 息子が小さい頃、花が好きだったが今はもう・・・

徐々にうちとけていろいろ話すようになった
馬場:日帰りで花の写真を撮りに行くからいっしょに行きませんか?

その時、高見沢さんと付き合っていて悩んだが、一緒に行くことにした
馬場さんは両親が亡くなった後、親身になってくれた祖父に似ていた

別れ際に馬場は急に具合が悪くなり、部屋をとる 「帰ってもいい」と言われるが同行する

馬場:
この歳になるとこんなに寂しいのかね 人生すべて失敗だったと思う 仕事も結婚も子育ても
でも君のお蔭で・・・ どうしてそんなによくしてくれるの?

好きだと告白されて、一緒に布団に入る

ミキ:私は恋人を裏切ってしまった もう会ってはいけないと思った 質問を終えるヤタベ



【論告求刑】(早いな もう刑を決めるの?驚

検察:強盗殺人の罪で無期懲役にすべき


【弁護人最終弁論】

ヤタベ:
犯行の直接的な証拠がない
ここにいる多くの人が「悪女」「毒婦」と思っている だがこれは偶然です
ミキさんは孤独な老人に寄り添っていただけ ではなぜ被告人席にいるのか?

警察と検察が大した証拠もないのに「見込み捜査」に特化し、
さらに埼玉警察との「競争意識」で強引に逮捕、起訴したからです

そこにマスコミが便乗し、メディアスクラムを組んで悪女の報道を繰り返し、イメージが一人歩きした
この裁判が状況証拠と偏見で有罪判決を下せば、また大きな「冤罪」が生まれます
みなさんが最後の砦です 周囲に惑わされず、常識に従って判断してください
有罪に少しでも疑問があるなら、無罪としなければならないのです


【被告人の最終陳述】

裁判長:最後になにか言っておきたいことはありますか?

ミキ:
私は馬場さんを殺していません

私はこれまでたくさんの人を不幸にしてきました
幼い頃両親を失い、若い時家族が出来たが、それもなくなった
大切な人たちはどうしていなくなるのかと思いながら生きてきた

病院で担当していた患者さんが亡くなった時「お前のせいだ!」と言われて、ああ、そうなのかもしれないと
だから反論もせず黙って逃げるように去りました

私と出会う人たちは次々亡くなった 熊倉さんや、大津さんも私のせいだと思っていました
生まれてはいけない人間なのではないかと

寂しくて、生きることが辛くてたまらない時にウソの名前を使いました
この名前で新しい自分に生まれ変われるかもしれない でもそんなことはありませんでした
そう名乗ることで本当の人生から逃げていた

でも高見沢さんはそんな私と「一緒にいたい」と言ってくれた
嬉しかった 生きてきてよかったと思った でもそれを裏切りました
この人も不幸にするのではと怖くなり、彼からも逃げたんです

私はこの手で馬場さんを抱きしめた でも、私の手は馬場さんを殺していません
もし私が罰を受けるとしたら、高見沢さんが示してくれた希望を捨てたことです

(ここまで泣きはらしても、毎日同じ仕事をしている裁判官、検察官、
 情報過多の日常に暮らす人々の心の底に届いたかどうかは疑問
 うがった見方をする人は、どこまでも世界を斜めに見るし、野次馬は野次馬
 人はすぐに変われない


【判決】

裁判長:無罪





(そりゃそーだ 決定的証拠がないんだから
 これがアメリカとかなら、弁護士・検察官の腕や金次第でどっちに転がるか分からないけれども

マスコミは争うように無罪を伝える 何も変わらない これも視聴率の1つ そしてすぐに忘れられる

イムロがマサキを警察に呼び、池袋にメイドカフェを出したことを突きつける(そっちかい!
馬場は開店準備のための金を何度か口座から引き出して渡していた


タカイ:検察は控訴する 裁判はまだ続く 「ミキは美談で裁判員を騙した」これでいきましょう!

リョウコ:
警察は馬場昌樹を父親殺害容疑で聴取しているそうです 本人が自供を始めました
それから、局長はタカイさんに今後のことを話したいと言っています
(タカイのような強引なやり方も、もう視聴者は飽きてきてるのかも



トリガイを「誤認逮捕」として群がるマスコミ
裁判所?に入ろうとしてつまづく哲さんの細かい演技ww

ミキ:海ってこんなに広いんだね ようやく笑顔が戻る





【特典】

インタビュー&メイキング

永作博美:



これまでやったことのない領域をもってきてくださり有り難かったが難しい本だと思った
ハッキリした意志のないシーンが多く、“謎めいた”に悩まされた
裁判が見どころ 最後の結論がどう出るか その前でどれほど惑わされるか


市原隼人さんは、インスタに載せる番宣用に現場を撮影していた



永作博美:
市原さんとの共演は初めて いつもジムの大きなバッグを持ってるw
優しい、じっくり取り組む人
ヒロシとアヤコのシーンは天国のようだったと思う

杉本哲太さんは、やんちゃな親戚のお兄ちゃんのイメージでいつもワクワクする


<哲さんメイキング>
(たとえ私生活で禁煙しても、喫煙シーンで吸わなきゃならないから止められないね





永作博美:
哲さんは相変わらず真面目だなと思います やっぱり数々のことをやっているからかなあ
1コ1コのことをすごく丁寧に役に向かわれているなと思う


<哲さんは随分前から法廷シーンの準備をしていた>
(また山登りとか散歩してセリフを叩き入れたのかな?

永作博美:
そうですよね 喋ることが多いからw 私が喋らないからw
いつも準備が早くてすごいなと思います



完成披露試写会
(哲さんも来たのか イイなあ!



司会:観終わったばかりのお客さまから拍手が鳴り止まないですね まずは自己紹介をお願いします

永作博美:感想が気になりますが、来て下さってありがとうございます



市原隼人:本日は足を運んでくださってありがとうございます よろしくお願いします



田中哲司:
僕は永作さん演じます山本美紀の弁護士を演らせていただきました(もう噛んでるw
今日も午前中撮影してまして、なんかいいシーンがいっぱい撮れてて、いい作品になるのではないかと確信してます
ぜひOAでご覧下さい



(WOWOWで流す前に映画館で試写会したのか?驚

司会:
今作は、原作の佐々木譲さん初の法廷小説のドラマ化した作品で、本のほうも非常に評判がよく
オファーを頂いた時のお気持ちを伺いたい

永作博美:
嬉しかった お話を頂いてから本を読んだら、とても難しかしい役だった
普通は原作を読むとヒントが生まれることが多いが
佐々木さんは余計なことを書かない作家さんなので
この役を出来るのかと不安になったことを覚えています

司会:あと4話観るとさらに分かっていくわけですね?
(え、みんなまだ1話しか観てない状態?

永作博美:
薄い紙が1枚ずつめくられていくように徐々に見えてくる珍しい作品だと思います

市原隼人:
多面性がある 観る人を試すような 僕自身本で拝見した時そんな気がした
ミキの笑顔、行動、言葉は善なのか悪なのか、観る方の人生観で変わると思う

改めて、自分はこういう目で世の中を見ていたんだなと思うきっかけになればと思う
観終わった後、生々しい、人間臭い感情の余韻を残す作品

セリフとセリフの間、沈黙に考えることがたくさんあるのが今作の醍醐味
早く現場に入ってそれを感じたくなりました
(撮影も途中なのか!驚 それでコメントするのは難しいねえ ネタバレもアウトだし


田中哲司:
僕はオファー頂いた時、台本がなかったので、小説から読んだんですが、泣いてしまいまして(泣き虫さんw
ただちょっとひっかかったのは僕の弁護士役がすごくカッコいい役で、出来るかな、これと思って
撮影に入ったらダメ~な感じの台本に変わってて、あ、コレなら僕でも出来るなと思って(会場からも笑いが起きるw



ちょっとホッとしましたね 1話ご覧になって分かると思いますが、ほんとダメな感じで
これからますます弁護士の腕を上げてきますんで、そこもちょっとご期待ください


司会:実際撮影されて、容疑者を演じられて、お芝居の上での苦労は?

永作博美:
セリフが少ない分、1つの言葉にすべて込められてしまうので怖くて怖くて
目線1つでもだいぶ意味が出てしまうので、ドキドキしてます


司会:そのミキを愛する役を演じられた市原さんはどうでした?

市原隼人:
ヒロシは、社会的にすごく弱い人間なんです
そんな人間が多くの壁にぶち当たりながら、いろんな扉を開けていくところに着目してほしい

司会:田中さんは法廷のシーンを撮影されて、弁護士の存在感がだんだん・・・

田中哲司:
今はちょっとボーとしてますけど、題名が『沈黙法廷』ということで
やっぱり沈黙してる法廷 (永作さんが)喋らないんですよw

司会:すごい長ゼリフがあると聞きましたが

田中:
それ、明日なんですよ だから今もこの辺(胸)がザワついてるんですけど
今もこんなことしてていいんだろうかと いや、こんなことじゃない!(爆



接見室でも喋ってくれないし、なんかもうたまんないですね その分、弁護士が喋るという
今回、ほんと自分は試練だなと思って、どこまで出来るんだろうと思って頑張ってやってます
明日、その集大成が見せられたらなと思って、今日帰ってから頑張ってやります



司会:撮影じゃない時は永作さんとは喋っていますものね?

田中:喋ってます 大丈夫です(やっぱ面白いww

司会:
このミキのように、みなさんも相手から違ったイメージを持たれてしまうことがあると思います
共演者に対して、最初と違ってこんなイメージがあるなと思った方がいらしたら・・・

田中:
永作さんは昔から知ってて、イメージ通りのステキな
集中力がほんとに高い女優さんで イメージ通りです

市原くんは、みなさんもそうだと思うんですけど、
体育会系のマッチョで硬派なイメージだけど、繊細な部分を持ってて!
撮影現場で写真を撮ってて、こないだ屋台のシーンでチラっと見せてもらったら
めちゃくちゃ繊細でキレイな写真を撮ってて、インスタで観れると思うんですけど、そんな一面あるだあと思って

照れまくる市原さん 「ぜひ観てください」




永作:
ある時、いつも哲さんは人の面倒をみてるなと思って
私が初めてお会いした時もある有名な監督の面倒をずっとみてて
「飲みに行くぞ」て言われると必ずついて行くとか
最近も大御所の先輩の面倒をみてますよねw
だからすごく面倒見のいい方だな 先輩思いというか








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