メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

祖父江慎さん 私の分岐点 vol.358@ビッグイシュー

2020-11-11 19:26:49 | 日記
【THE BIG ISSUE VOL.393】

「オフグリッドな暮らし」@ビッグイシュー



【内容抜粋メモ】

祖父江慎
有限会社コズフィッシュ代表
日本のブックデザイン最前線で
小説、漫画、絵本、写真集など幅広いジャンルを手がけている


慎:
ずっと本のデザインをしていますが
僕は文章を読むことにはなかなか慣れなかったんです

小学校の頃、同じクラスに本が大好きな木村君という子がいて
休み時間に一人でずっと本を読んでいる

なんだか読んでみたい気持ちになり
2人で図書室に行って本を借りた

でも僕は文字を読むのが苦手で
なかなか先に進まない

木村君に「面白かった?」と聞かれても
「あまり面白くない」

1行目は空で言えるのに
目は文字の形を追うばかりで内容がついてこない

だったら自分用の特別な本を作ればいいのかもと思って
文庫本を切ってポケットに入る
小さな本に改造したりもしていた

勉強の時は教科書などを読まなくてはならない

僕のノートは文字を置き換えた
自分だけにしかわからない記号や図解だらけでした
先生から「わかりやすい」と褒められた時は驚きました


高校に入って受験勉強で細かいことを気にしないようにしたら
なぜか急に読めるようになった

やっと木村君と同じように本と仲良くなれたんです
毎日書店に行って立ち読みしたけど
やっぱり本を開いて最初に目に飛び込んでくるのは
漢字や記号のリズムと書体

そんなふうに苦手だった本や活字が
今の仕事になっているんだからなんだか不思議です

普通にできなかったことが
今の自分に繋がってるのかもしれませんね




私も本を読むのが遅い

それに、街に溢れる広告類を見ると
書体やデザインばかり見て
毎日見ても何の宣伝をしていたかは覚えていないことが多い

“漢字や記号のリズムと書体”って分かる気がした
たくさんのデザイン化された漢字や記号は
意味をなさなくても見ているだけでも楽しい











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