メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

SF名作シリーズ8 『姿なき宇宙人』 クレメント作 偕成社

2021-04-29 12:01:51 | 
1967年 定価290円

野田開作/訳
池田龍雄/装幀
依光隆/挿絵


「ジュヴェナイル」カテゴリーに追加します



これぞSF冒険活劇といったストーリーで
ぐいぐい引き込まれて1冊2時間ほどで読み切ってしまった

リアルで迫力あるハードカバーの表紙絵で
文字が大きめ、挿絵も多く、文章も分かりやすい
まさにジュヴェナイルといった1冊





ただ、SFなのに「男の子なんだから・・・」みたいな
あちこちに書かれている道徳が古くて
それは作者と当時の観念が出ちゃってるのが惜しい

少女が1人も出て来ないし、冒険は男の子のものみたいな
夏休みに少年グループが成長する姿は『スタンド・バイ・ミー』っぽい

これも府中市図書館で、あちこちテーピングされているが
一体どれだけジュヴェナイルの蔵書があるのか
ますます行ってみたくなる

ネットで見たら、想像以上に立派な建物
ここで1日過ごしたいなあ








【内容抜粋メモ】





■墜落した宇宙船
南太平洋の小さな島近くに2つの宇宙船が現れる
宇宙船は地球に近づき過ぎて引力に吸い寄せられて墜落
海に落ちたのは操縦席部分だけだったため誰も気付かなかった

先に落ちた宇宙船には凶悪犯、後のほうには犯人を追跡する探偵が乗っていた
操縦席は墜落のショックでぺしゃんこになってしまった

1kgほどの重さで、目も鼻も手足もない
ただドロリとした卵の白身のような身体

小さな隙間があればどこにでもすり抜けられる流体
酸素を吸って生きる動物の体内に寄生して生きている

宇宙船内ではペリットという動物に寄生していたが
墜落のショックで死んでしまった


■サメにのりうつる
探偵は細い触手で海を調べ、酸素を含んでいることを知り
地上には空気と動物もいると推測する

触手の先に目を作り、海底を観察し、どうやって地上に行くか考える
操縦席をつつく大ザメの口から体内に入る





体中に流れ込み、酸素を吸収しても寄生されたほうは気づかない
サメの目に接続して海中を見ることもできる

寄生するといっても、自分の住処は大事にし、静かにする心構えの探偵



■クラゲにばけて
魚は海水にとけた酸素を取り込むので、探偵にとっては少なすぎる
サメも酸欠となり岸でバタバタしていると
カモメの群れにあっという間に食べられてしまう

探偵はクラゲに化けて海に漂う


■ねらわれた少年

この世界は食ったり食われたりしているらしい
 やっかいな世界にきたものだ
 だが、故郷の星に帰れなくても、犯人を追わねばならぬ」とつぶやく探偵

砂浜には二本足の生物が元気よく走り回っている
足元には四つ足の動物もじゃれている

「愉快な連中だな 二本足たちは言葉を喋る高等動物だ
 この世界で一番知恵と力があるらしいな」





ロバートは15歳
この島で技師をしているキンネアド氏の一人息子

教育にうるさい母の提案でアメリカの学校で勉強していて
夏休みの最後の日を友だちと海で過ごしていた

目の前のクラゲに気づいて見事なクロールで泳ぎ去る

ロバートの母が持ってきたサンドイッチをたいらげ
疲れて眠ってしまう少年たち

「今やらなくちゃ、二度とチャンスはないぞ」

探偵は砂に潜って隠れながら近づく
臭いも音もないため犬も気づかない

人間の皮膚には無数の毛穴や汗の穴があるため
そこからロバートの体内に潜り込んだ探偵は
大いに満足して宿主に決める


■探偵の人間勉強
ロバートの頭から足までゼリー探偵がくっついても気づかない
ロバートが見えないものも探偵が先に見て
怪我や病気を防ぐこともできる

犯人もそう遠くまで逃げたはずはない
探偵はロバートの両親、友だちを注意深く観察する

犯人が誰の中に入ったか探るが
見た目からは分からないため難しい
いつかロバートに打ち明けて協力を求めなければならない


ロバートがアメリカに戻るために飛行機に乗ると
この世界が意外に広いと気づき
犯人探しがより難しくなることに気づいて
うらめしそうに下界を眺める探偵


■学校生活
ロバートは明るく、健康、勇気もあり、仲間からも好かれているため
探偵もすっかり好きになり、他の二本足に乗り移ろうとは思わなかった

寄宿舎は夏休みから帰った少年であふれ
ものすごいお喋りに度肝を抜かれる探偵
まず言葉を覚えようと思う

学校の授業で文字も覚え、2か月後にはすっかり自在に話せるようになる
次はどうやってロバートに自分の存在を知らせるかだ


■ひとりで動くゆび
少しずつ不思議なことをして知らせようと思う

クラス対抗のフットボール試合が行われ
これまで一度も勝ったことのないA組が圧勝し奇跡だと思われる





この勝利はロバート一人の手柄だった
後ろの敵が見えるようで、かすり傷ひとつないロバートを褒めちぎる学生たち

その夜、ロバートは両親に自分の活躍を両親に手紙で伝えるため
タイプライターに向かう

そこで探偵はロバートの指を痙攣させて
驚いたロバートは椅子から飛び上がった弾みでベッドの角に背中を打つ






■ふしぎのれんぞく
同室の学生が校医を呼んでくると言うが
苦しさがピタリと止まりフシギがるロバート

僕の体が僕でないみたいだ フットボールで大活躍したこともおかしい」

探偵はもう一度実験して、自分の名が勝手に口から出て
ロバートは恐怖で医務室に向かう途中
足を踏み外し、金具で手首をザックリ切ってしまう

探偵は慌てて傷口を自分の細胞でふさいだため
血が出ないのを不思議がる看護婦


■なぞの手紙
消毒のアルコールを塗ると
ゼリーの体を火あぶりにされたような痛みが走り
ひっこんだため、とたんに血が流れ、痛みが戻る

校医が傷口を縫って、よく眠れるクスリを渡したため
ロバートはやっと眠ることができた

探偵はこれ以上怪我をさせてはならないと体を抜け出し
体をホタルのように光らせてシャーペンの芯で手紙を書く

「私のことを説明したいが暇がない
 驚かせたのはお詫びする
 私は君の体内にいて、しばらくは姿を見せたくない
 ぜひ一度、私と話し合いをしてくれ」


■ふたりきりの会話
翌日は日曜日で、2人は食堂の当番だったが
友だちはロバートに寝ていろと言って部屋を出る

ロバートは靴に入っているメモを見つけて読み驚くが
「手紙は読んだよ」と囁くと
目に「ありがとう」と文字が映る

「私はいわゆる宇宙人で、人間のような名前はない」

探偵はこれまでのことを詳細に説明する






■むすびついた心
学校の裏の草原でロバートは夢中でつづきを聞く

ロバート:
僕の島には160人ほどの人が住んでいる

僕は君が大好きだ
僕の中に宇宙人がいるなんて素晴らしい
それに正義のために働くのは宇宙人も地球人も同じだ
できるだけお手伝いするよ

でも、冬休みがないから来年の6月まで島へは帰れない
どうしたら校長先生が僕をすぐ島へ帰すかが難しい



■校長先生のしんぱい
それからロバートはぼんやりする日が多くなった
成績は落ちるばかり

心配した校長先生がロバートを呼び

校長先生:
君は心の病気にかかったんだ
しばらくは島へ帰りたまえ

ロバートは心の病気にされたことがとてもイヤだった
そんな病気はだらしのない奴のかかるものだ(すごい偏見/汗

探偵:勉強が遅れても、私が手伝えばすぐ取り返せる


■きけんな凶悪犯人

探偵:
犯人は大勢の偉い人を殺し、国の政治を乱したため
捕まえ次第殺すよう命令されている


見ただけでは分からないが、見つけ出す方法はいくつかある
私は怪しいと思う人間に乗り移って戦うつもりだ

ロバート:犯人も宿主に自分のことを知らせただろうか?

探偵:
犯人が人間を騙している場合と
脅して言うことを聞かせる場合とが考えられる

ロバートは、自分の中の宇宙人がうまく騙していることもあり得ると考える


■めんみつな作戦計画
油を運ぶ発動機船が来て、船長はテロアおじさん
ロバートの遊び仲間チャーリーの父





テロア:
チャーリーが島を出て、よそで働きたいなんてぬかすから
親不孝より俺の跡継ぎをしろって怒鳴ってぶん殴ってやった(DVだよ/汗

実際によその船に乗って出かけようとした
子分のノーマンも一緒だった

ロバートは2人を怪しむ
作戦を立てるため、船室を借りて島の地図を描いてみせる


■あやしい人びと
船着き場で父が迎える
父はがっしりした体で、優しそうな笑顔
校長先生はロバートがフットボールで大手柄をしたから
特別休暇を与えると電報をしていた





父のジープを借りて探偵に島を案内するロバート
父は虫から油をとる工場の技師
(虫から油?! そっちのほうがSFみたいじゃん!↓↓↓





ロバート:
地球ではガスやガソリンが少なくなったから
虫から油をとる方法を学者が発明して
この島の重要な産業になった

この道が本道で両側に人家がある
ちょっと入るとジャングルになる

畑で日焼けしたチャーリーが働いていて
ロバートの突然の帰省を大歓迎する

3歳上のがき大将だがロバートを尊敬している

ロバートはわざと長い握手をして探偵にチャンスを与えるが

探偵:
急に入れば奴はチャーリーを殺すだろう
まずは奴の隠れ家を探ることだ
じっくりやろう


■六人のなかま




チャーリーは仲間を連れてロバートの家に来る
ケネディ、ノーマン、マルム、コルビーは早速海へ行く
あの日、砂浜で昼寝したのもこの6人だ

ロバート:
僕がいない間に変わったことはなかったかい?
最近、あのサンゴ礁の所に行った?

6人のたまり場のあるサンゴ礁付近に犯人の宇宙船が墜落したのだ

コルビーがボートの底を壊してしまい誰も行っていない
すごい嵐があって、仲間の作った“いけす”もふさがってしまったと聞く


■バイキンの勉強
いきなり強烈な太陽にやかれて、ロバートの皮膚は真っ赤にただれ
母に言われて島で1人の医者シーバー先生の所に行く





ロバート:
赤痢やコレラは顕微鏡で見ないと分からないような
バイキンで起きるんですよね?

シーバー:
バイキンの勉強がしたいならいい本がある
しまった、ノーマンに貸したんだ
医者の勉強がしたいと言って、チャーリーと家出をしかけたんだ

ロバートはノーマンも疑う

シーバーは月に一度、島の生徒や工場の健康診断をするから
打ち明けて調べてもらう手もあると探偵に話す


翌日は島を見渡せる山に行き、ボートを直す板を探す
早くボートを直して、犯人の宇宙船が落ちた辺りを探るため

途中に犬の白骨を発見する
ノーマンの愛犬のチップだとすぐ分かる

骨から入って調べるが、よく分からないと言う探偵


■ノーマンのなやみ
翌日、みんなにチップの死骸を見つけたと話す
ショックのみんなは海辺に墓をたてると決める

ロバートはノーマンを疑って問い詰めると
珍しい毒ヒトデを缶に入れてたらチップが噛みついて刺され
鳴きながら駆け出して帰らなかったと話す

ロバート:君は本当に医学の勉強がしたいのか?

ノーマン:家出したのは大きな町の病院に行きたかったからなんだ


■からだの中の悪魔

ノーマン:
時々、体の具合が変で、まるで悪魔がすみついたみたいだ
バイキンが人にうつれば、島から追放されるだろう

チャーリー:お前の体に変なものがついたって仲間さ

ノーマンの背中を叩いた弾みでしりもちをつき
手を切って血が流れたのを見て疑うのを止めるロバート

シーバー:
この島にマラリア病が出た
マルムもかかったからすぐ血液検査をしたんだ

ノーマン:僕の血も調べてください

シーバーが検査するとマラリアの原因となるプラスモジュームがいて
すぐ注射したため発病せずに済む


■はれた疑い

ロバート:
今日は騒ぎたて過ぎた これからはもっとさり気なくやるよ
マラリアの病原虫って気味の悪いものだね 探偵は・・・

探偵:
自分以外は不格好に見えるものだ
私から見れば人間ほど薄気味悪く不格好なものはない
私たちは熱にとても弱いからマラリアと住みつくことは出来ない

ノーマンは寄生されていないことも分かる


朝早く、父のジープに乗り、チャーリーに会いに行くロバート
午前中は勉強しなさいと母が小言を言い
逃げるようにジープを走らせる父

いつもは慎重な父が乱暴に運転したことを不思議に思うロバート





チャーリーの父は息子がボートを直す道具を持ち出したことで
また家出するのかと誤解して鼻血が出るほど殴る/汗
これでチャーリーの中にも犯人がいないと分かる

探偵:血が出過ぎると人間の体内の酸素量が少なるなるからすぐ止めることになる


■サンゴ礁の事件
2人はボートを直して、仲間とサンゴ礁に向かうと
すっかり様子が変わっていた

いけすには水族館のようにいろんな魚や貝、ヒトデなどを集めていたが
それもなくなり、また作り直すことにする

ケネディ:
ここの底に変なものがある
金属の飛行機みたいだ

探偵:あれは宇宙船の操縦席のカバーだ!


■ケネディの災難
ロバートは10mもの深さの底に潜るが
破片はサンゴの間に挟まり取れない

潜りの上手なケネディが行き
4分も経ち、異常を感じたチャーリーが潜り
サンゴに挟まっていたケネディを引き上げる





サンゴ礁には必ず穴があり、いけすにするには底に金網を張る
ロバートの父に倉庫の金網が欲しいと頼みに行く少年たち

ケネディもシロだと分かり
船着き場か工場関係者が怪しいと推理する探偵


■ころんだパパ
虫から油をとるためたっぷり太らせる養殖場
搾り取る工場、油を貯めるタンク、積み込む波止場が並ぶ

父は倉庫から金網を5m切って渡す
岸壁の作業場でみんなよく道具を落とすため必要なんだと話し

作業場の1つを案内してくれた時、父はいきなり転び
少年らは将棋倒しのように海に落ちそうになるが
運動神経がいいため、出っ張りにしがみついて助かる

父が目の前のゴミをはらうように手ではたくのを見て
探偵はなにかに気づく



■ゆううつな一日
探偵は犯人の隠れ家に見当をつけて大変憂鬱になった

ロバートは仲間といけす作りに精を出し
コルビーは毒ヒトデを掴んで両手が紫色のグローブのように腫れ上がり
またシーバーの世話になる

これで仲間は全員シロになる

探偵の様子がおかしいことを怪しみ
宇宙探偵の証拠を見せてくれと迫る


■意外なかくれ家

探偵:
犯人は自分が巣食う人間の神経を麻痺させて殺すこともできる
私は君を知り、地球人がとても好きになった
不幸にしたくないんだ

ロバート:
ただちに犯人をやっつけるべきだ
僕が眠ったら、体から抜け出して小箱に入り
僕はそれを犯人の所に置くからやっつければいい

探偵:
犯人はこともあろうに、君のパパに潜んでいるようだ

崖から最初に転んだのはパパだ
犯人が転ばせたのだ
みんなに怪我をさせて調べようとした

パパは犯人を知っていても騙されているか
なにも知らずにいるかだ

昨夜、君の体から抜けて、パパの寝室の毛布の隙間で張り込みをした
パパの皮膚から奴の一部が出ていたのを見た





ロバート:
小説も同じだけど、犯人は意外に身近にいるものなんだな
パパと僕は敵同士になったわけだ

探偵:
奴にとっては住み心地がいいに違いない
いつまでも出ていかないだろう

ロバート:
ゼリーの宇宙人の考え方ではなく
地球のやり方で懲らしめる意外に手はないな
いい手を考えついた
僕に任せてくれ


■地球のやりかた




ロバートは船着き場に向かい、実験として体を痺れさせてみてくれと頼む
途端に目の前が真っ暗になり、のけぞったが
1分ほどで元通りになった

探偵:あと5分も締め付けたら君は死んでしまうよ

ロバート:
いざという時、犯人がパパを痺れさせた場合
何分くらい持ちこたえられるか知りたかった
僕は奴が嫌がることをしてやるつもりだ
不意打ちを食らわせて
パパの体を痺れさせる暇もなく逃げ出すだろう



■父をねらう目
誰にも会わないように気を配り工場の作業場に来ると父がいる
父がジープで去った間に素早くめまぐるしく動き回る

5ガロンの空き缶を山積みにして
背より高いピラミッド型にし
揮発油の缶を端に置き、1つは口を開けて辺り一面にまき散らした

そこに父がジープで帰ってきた

ロバートは揮発油の一か所にマッチを投げて
わざと大きな声で「パパ!」と悲鳴を上げた

突然燃え出した倉庫に驚いたが
一刻も早く愛する息子を火から救い出そうと
猛然とジープごと突っ込む

人間の父親が子どもを助けるために
命がけの危険をおかすのを見て、探偵は感動する


ジープが炎に突っ込みそうになった時
父はハンドルから両手を離し、気を失ってしまう

熱せられた缶がいくつか爆発してピラミッドが崩れて
ジープにも燃え移り、熱に弱い犯人が逃げ出した






■蒸発した宇宙犯人
父のシャツの背中にどろりとしたゼリーのようなものがにじみ出し
明らかに苦しみ回っている

ロバートはジープに飛び乗り、バックで安全な場所まで後退させた
その瞬間、揮発油の缶が破裂した

探偵:
奴が蒸発する!
君は犯人をやっつけたんだ!

ロバート:
パパが目を覚ましかけている
君のことを知られてはまずい
君は当分、僕の体の中で暮らし続けなくちゃならない
このまま秘密の付き合いを続けようよ

だって君は宇宙に帰れっこない
どこへも行く所がないだろ

そのうち人間が自由に宇宙に行けるようになったら
送り返してやるよ

探偵:
消防隊が駆けつけてきた
ちょっと火遊びして失敗したと正直に謝れば許してもらえるよ


その後、ロバートを不思議な少年だと怪しむ者はなかった
宇宙探偵とロバートの友情は2人だけの楽しい秘密として
固く美しく結ばれつづけた




<解説 野田開作>
ハル・クレメントは、アメリカのマサチューセッツ州出身
ハーバード大学で天文学を専攻、ボストン大学で教育学を学んだ
第二次世界大戦ではB24のパイロットとして活躍


本書の原題は『二十億の針』
20億人もの人間のたった1人の体内に潜り込むという
奇抜な着想はクレメントのお得意のもの

彼が作る「宇宙生物」はお化けのような姿ではなく
得体の知れないブキミなものばかり

そして必ず地球人と交際して仲良くなる
けっして地球人と戦ったり、脅かしたりしない
(それは好感が持てる 他の作品も気になる

読者をハラハラさせる筋立ての巧みさで
推理小説の要素が含まれている

他の長編には『重力の使命』『火の輪』などがある




「宇宙には何か生物がいるにちがいない」







19世紀頃から天文学者で研究されたが
分析技術が進んでいなかったため結果が得られなかった

1950年代、再び「宇宙人存在説」が取り上げられ
今でも続いている


「我々と同じ高等生物がいて、電波信号を送っているかもしれない」

1961年 アメリカの国立天文台で電波交信が試みられたが
3か月ほどで中止された






火星、木星、金星の雲にも下等な生物がいそうですが
太陽系には高等生物はいそうもないのです

しかし銀河宇宙には500億の惑星があり
その外には別の小宇宙があり
そこにも無数の恒星、惑星、宇宙生物がいることでしょう









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