【THE BIG ISSUE VOL.347】
【内容抜粋メモ】
●2018年3月14日 マリエル・フランコ議員(38)が暗殺された
アフリカ系ブラジル人のリオデジャネイロ市議会議員
貧民街(ファヴェーラ)出身 1児の母、女性パートナーと暮らすレズビアン
不平等、暴力などに立ち向かう象徴的人物だった
フランコと運転手は、リオ中心部で車を停めようとした際
尾行してきた車に乗った襲撃者に銃弾数発を浴びて死亡
彼女の政治思想を厳しく批判した発言に対する報復とみられるが
充分な捜査は進んでいない
直近では、サウジアラビア人記者の暗殺事件が記憶に新しい
●1万人規模のデモが起きる
リオ市内で、暗殺に抗議するデモ
●政界に入ったきっかけは、軍警察の流れ弾で友人を亡くしたこと
麻薬密売、犯罪が多いリオでは、「治安維持」の名目で銃で武装した軍警察が取り締まっている
とくに貧民街ではその行為は過剰で、疑いをかけられただけで殺され、
関係ない人々も巻き込まれて亡くなるケースが多発
リオ市だけで300人以上が警察の捜査中に殺されていて
同市の殺人件数の1/5にあたる(2015)
フランコ生前インタビュー:
2005年、私の友人が撃たれました
あれは私だったかもしれないと思った
私たちはカベイロ(武装した警察車両)反対キャンペーンを行った
警察が装甲車で来て、発砲し射殺するなんて
何人の市民が死ねば、この戦争は終わるのでしょうか?
●政策決定には女性参加が重要
フランコ:
17歳 高校を卒業し、娘を妊娠したが
10代で公的支援もないまま、妊娠期間を過ごすことがいかに大変か思い知り
自分が政治に参加して、これまでと違う形を作らなければならないと感じた
夫は暴力的になり、別れた後、大学に入学
貧民街のNGOで働く
2006年 当時の州議員候補マルセイ・フレイソ(貧民街出身者)の選挙キャンペーンに参加し
彼の議員顧問に抜擢された
2016年 リオ市議会選に出馬し、見事当選
フランコ:
女性が政策決定の場に参加しやすくすることが重要
警察官、研究者もほとんど男性
ブラジルは男性上位社会
州の立法議会は政治ゲームばかりで
市民生活の議論はほとんどなかった
●市民会議に「託児スペース」を設置
フランコが開く定期的な市民会議の出席者は大多数が女性
そこには必ず「託児スペース」があった
フランコ:
私たちはこれを「育児の休息の場」と呼ぶ
今では、党が催すイベントで託児所の設置は党全体の方針となった
みなさんの意見を聞くだけでなく
人々が一団となり何かをする政治を目指している
モットーは「あなたがいるから私がいる」
1人が立ち上がることで、他の人を助けることになるという精神
●20近い施策を提案
フランコは、リオ市内で正常分娩のケアを提供する助産所の設置、バイクタクシーの規制などを行った
フランコ:
「同性愛者認知デー」を市の公式カレンダーに載せる法案は
2票差で否決された
保守主義者と原理主義者が強いから
より平等な社会をつくること
貧困層を減少させる経済の仕組みをつくること
この国ではホームレスや、水を買えない人々が死んでいる
女性はレイプされ、多額の税を徴収されても恩恵が受けられていない
汚職が蔓延し、政治に不信感が根強いブラジル
フランコは、政治と市民の橋渡しをすることに生涯をかけた
ブラジルは、革新的な指導者を失ったのだ
著 Beatriz Pedreira & Marcelo Bolzan, Ocas/INSP
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
【ブログ内関連記事】
「ボブとジェームズ、東京へ行く」@ビッグイシュー
「猫のボブが私をホームレスから一人の人間にしてくれた」@ビッグイシュー
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(A Street Cat Named Bob)』(2016 ネタバレ注意)
求む! オフィス・スペース!
「年間購読のお願い」@ビッグイシュー
売り切れていた316号もPDF版で購入可能にv
いろんなイベントもやっているんだな
【内容抜粋メモ】
●2018年3月14日 マリエル・フランコ議員(38)が暗殺された
アフリカ系ブラジル人のリオデジャネイロ市議会議員
貧民街(ファヴェーラ)出身 1児の母、女性パートナーと暮らすレズビアン
不平等、暴力などに立ち向かう象徴的人物だった
フランコと運転手は、リオ中心部で車を停めようとした際
尾行してきた車に乗った襲撃者に銃弾数発を浴びて死亡
彼女の政治思想を厳しく批判した発言に対する報復とみられるが
充分な捜査は進んでいない
直近では、サウジアラビア人記者の暗殺事件が記憶に新しい
●1万人規模のデモが起きる
リオ市内で、暗殺に抗議するデモ
●政界に入ったきっかけは、軍警察の流れ弾で友人を亡くしたこと
麻薬密売、犯罪が多いリオでは、「治安維持」の名目で銃で武装した軍警察が取り締まっている
とくに貧民街ではその行為は過剰で、疑いをかけられただけで殺され、
関係ない人々も巻き込まれて亡くなるケースが多発
リオ市だけで300人以上が警察の捜査中に殺されていて
同市の殺人件数の1/5にあたる(2015)
フランコ生前インタビュー:
2005年、私の友人が撃たれました
あれは私だったかもしれないと思った
私たちはカベイロ(武装した警察車両)反対キャンペーンを行った
警察が装甲車で来て、発砲し射殺するなんて
何人の市民が死ねば、この戦争は終わるのでしょうか?
●政策決定には女性参加が重要
フランコ:
17歳 高校を卒業し、娘を妊娠したが
10代で公的支援もないまま、妊娠期間を過ごすことがいかに大変か思い知り
自分が政治に参加して、これまでと違う形を作らなければならないと感じた
夫は暴力的になり、別れた後、大学に入学
貧民街のNGOで働く
2006年 当時の州議員候補マルセイ・フレイソ(貧民街出身者)の選挙キャンペーンに参加し
彼の議員顧問に抜擢された
2016年 リオ市議会選に出馬し、見事当選
フランコ:
女性が政策決定の場に参加しやすくすることが重要
警察官、研究者もほとんど男性
ブラジルは男性上位社会
州の立法議会は政治ゲームばかりで
市民生活の議論はほとんどなかった
●市民会議に「託児スペース」を設置
フランコが開く定期的な市民会議の出席者は大多数が女性
そこには必ず「託児スペース」があった
フランコ:
私たちはこれを「育児の休息の場」と呼ぶ
今では、党が催すイベントで託児所の設置は党全体の方針となった
みなさんの意見を聞くだけでなく
人々が一団となり何かをする政治を目指している
モットーは「あなたがいるから私がいる」
1人が立ち上がることで、他の人を助けることになるという精神
●20近い施策を提案
フランコは、リオ市内で正常分娩のケアを提供する助産所の設置、バイクタクシーの規制などを行った
フランコ:
「同性愛者認知デー」を市の公式カレンダーに載せる法案は
2票差で否決された
保守主義者と原理主義者が強いから
より平等な社会をつくること
貧困層を減少させる経済の仕組みをつくること
この国ではホームレスや、水を買えない人々が死んでいる
女性はレイプされ、多額の税を徴収されても恩恵が受けられていない
汚職が蔓延し、政治に不信感が根強いブラジル
フランコは、政治と市民の橋渡しをすることに生涯をかけた
ブラジルは、革新的な指導者を失ったのだ
著 Beatriz Pedreira & Marcelo Bolzan, Ocas/INSP
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
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いろんなイベントもやっているんだな