■『どんぐり』 オノ・ヨーコ／著 河出書房新社
・『grapefruit juice by YOKO ONO』（講談社）
・オノ・ヨーコ＆ショーン・レノン＠ファミリーヒストリー（2017.8.18OA）
昔読んだ『グレープフルーツ』の続き 挿画も見たことがある
この点描画はヨーコさんの作品だろうか
詩と繋がっているような、繋がっていないような
ヨーコさんはちょっとしたユーモアがある
読んでニコッとつい笑ってしまうものもあるし
ドキッとするような哲学もある
所々、まだ理解ができない部分もある
手にすっぽり収まるくらいのちょうどいい大きさで
ページを開くごとに元気がもらえる
友人に贈りたくなる本
【内容抜粋メモ】
＜序文＞
『グレープフルーツ』（1964）は、はじめは全然売れなくて、みかん箱いっぱいに入れて
ロンドンの芸術家仲間にあげたが、今では持っていないアーティストがいないくらいになった
それから４０年以上経った今書いた、英語版の本書ははじめからたいへん評判が良いようです
今の社会に生きていくためにと思って書いた、
82年生きた経験から生まれた
インストラクションの本です
お互いに、難しい社会に生きなければならないようになりました
日本の皆さんにも、この本でなにかパワーをあげられたらと祈っています
ヨーコ
「はじめに」
本書は『グレープフルーツ』の続きのような形で
数年前にウェブイベントのために書いたものです
思考回路を刺激するために、点画を加えました
私は種を蒔いているだけです
さあ、楽しんでください
最初の「自分の作品」から参加型で書き込むスペースがある
私も心の中で考えてみた
住所（過去、現在、未来）：いっぱいあって書けない
年齢：今の自分は[４歳くらい]だ
好きなこと：自由
場所：家
時間：自分が心地よいと思っている時ならいつでも
天気：晴れ
色：暖色系（黄色、オレンジ、渋めの赤
音：癒し系
匂い：グレープフルーツ
味：チョコレート
自分から見た自分の世界とは
・中の世界：迷路
・外の世界：脅威と自然の混合
後悔していること：自分の人生を自分で決断していないこと
誇りに思うこと：内面を自由に保つこと
愛着のあるもの
・生命のあるもの：虫以外全部
・生命のないもの：悪意のないもの全部
願い事：自分もふくめ、みんなが自由で幸せなこと
＊
以下は各テーマごとにまとめられている
＜空の作品＞
第二次世界大戦の終わりにかけて、私はまるでおばけの子どものように空腹だった
ただ横になり、空を見ているほうが楽になった
空が好きになったのはその頃だと思う
自分を取り囲む世界がバラバラになっている時も
空はいつでもそこにいてくれた唯一の存在
光や稲妻のような速さで移りゆく人生の中で、あの時私は自分に言った
空がそこにあるかぎり、決して人生をあきらめたりしないと
初めて空が美しいと気づいた時のことを教えてください
空の作品 Ⅲ
春
雲の姿を想像する
ゆっくりと
空を
行ったり来たり
友だちにポストカードを送る
空の作品 Ⅹ
空は私たちの頭上にだけにあるのではなく
ずっと大地まで広がっている
地面から足を踏み出すたび
私たちは空を歩いている
そのことを思いながら街を歩く
今日どのくらい空を歩いたかを数える
＜地球の作品＞
地球の作品 ＩＶ
最近、地平線を見たことがある？
自分が座っている場所から 地平線を測る
長さとその理由を教えてください
例：地平線は短い
二つの建物の間にあるから
その長さが自分の心にどのように働きかけているか考える
地球の作品 ＶＩ
いつか、タイムワープを使って、過去の任意の時間に
私たちの惑星で起きたことを記録することができる
地球の歴史上すべての真実が、その時白日の下にさらされる
私は信じている
人類の歴史は、少なくとも、私たちのＤＮＡの記憶遺伝子に
正確に詳細にわたって記録されていると
だから振り返ってはならない
前を向くことによってのみ
過去が目の前に現れるのだから
地球の作品 VIII
20億の宇宙を想像する
それぞれの宇宙の惑星にいる自分を思い描く
それぞれの自分が何をし、何を思っているかを想像する
その時、それぞれの惑星で
それらの行動が、それぞれの自分と相関しているかを考える
それらの行動が、どんなふうに無限の宇宙のバランスに
影響しているかを考える
地球の作品 ＩＸ
地球は友だちのようなもの
いじめたり無視したりしてきた
許しを請う
地球に どれほど大切に思っているかを伝える
地球に どれほど美しいかを伝える
地球に 愛していると伝える
＜街の作品＞
街の作品 Ⅰ
落ち着く場所を探す
その場所をきれいにする
離れている時その場所のことを考える
街の作品 ＶＩ
街が緑に塗り替えられてゆくところを想像する
植物やつる草、木々や野原で
街の作品 Ｘ
想像する 月に１日
自転車
と徒歩だけが
街の交通機関として認められる日を
２日にする
１週間にする
１か月にする
＜縁の作品＞
縁の作品 Ⅰ
自分の名前を石に向かって囁く
それを友だちに渡す
自分の代わりとして
縁の作品 III
夕方 日が暮れる前に
自分の住んでいるところから なるべく離れたところへ行く
家が見えなくならない程度に
しばらく家を眺める
そこで起こったすべてのことを考える
家の中を歩き回った距離を考える
ある日、引っ越すかもしれない
ある日、そこで亡くなくなるかもしれない
今夜は自分に優しくなる
縁の作品 Ｖ
人との繋がりを感じるのはどういう時が一番多いですか？
その感覚は：
好奇心
興味
許しの心
憧れ
競争心
羨望
恐怖
コントロール
乖離感
拒絶
まわりの人のリストを作り、結果を見る
その繋がりに納得するか自分に問う
「みんなが好き／嫌い」と単純化しないこと
＜見る作品＞
見る作品 Ⅰ
樹齢100年の木が呼吸するのを見る
心の中でその木に感謝する
どのように成長し、根を張るかを教えてくれたことに
見る作品 ⅠＶ
長いあいだひとりの人と暮らす
何が広がるか見る
２年間
１０年間
２０年間
心の中に穏やかな愛情を持って
恨みと憎しみを持って
違いを観察する
＜部屋の作品＞
部屋は自分の心の延長
どちらのほうが落ち着くか考える
相補的なバランスか、対称的なバランスか
部屋の作品 Ⅱ
別々の部屋で眠る
お互いにささやき合う
別々の都市で眠る
別々の国で眠る
別々の惑星で眠る
お互いにささやき合う
部屋の作品 Ｖ
自分の声がこだまするだけの電話を置く
電話をかけて、文句や愚痴を言う
自分の人生や周りの人について
＜浄めの作品＞
浄めの作品 ＶＩ
これまでに出会った静かな勇気ある人々へ
感謝の手紙を送る
両親、先生、店員、道路掃除人、アーティストなど
それを続ける
世界がどうなるかを見る
＜音の作品＞
音の作品 Ｖ
春
友だちの笑い声を録音する
雨の日のためにとっておく
音の作品 ＶＩ
夏
幼い息子の泣き声を録音する
彼にそのテープを聞かせる
大人になって辛い思いをしている時に
＜ダンスの作品＞
ダンスの作品 III
パンツを脱ぐ
戦う前に
＜生命の作品＞
かつて白虎隊の一員として、飯盛山の戦いで生き残った老剣士の話を、子どもの頃に聞きました
「私が生き残ったのは、若すぎていい剣術家になれなかったからです
名の知れた古参剣士が敵に囲まれて、必至で戦っている姿を木の陰から見たことがあります
彼は身体をうまく移動させ、まるで優雅に踊っているように見えました
突然、彼はまったく別の体勢をとり、敵の輪から抜け出し、気づくと敵は遥か後方にいたのです
着物はボロボロに切り裂かれていましたが、身体には小さな切り傷しかなく
彼は身体を刀の下にもっていく方法を教えてくれました」
この話は、後に私が取り囲まれて、瞬時の決断と行動を余儀なくされた時に役立ちました
生命の作品 Ｖ
自分の姿を想像する
母親の子宮の中で
胎児になっている
しばらくその状態でいる
外の世界に出たいかを自分に問う
これまでに起こったこと
自分自身が周りに与えた影響を
踏まえて
＜願い事の作品＞
願い事の作品 Ⅱ
物を修理する
修理作業をする時に
自分の魂の中も修理する
人生や世界の「ひび」について考える
物を修理しながらそれが癒えるよう願う
願い事の作品 ＩＶ
木に約束をする
他の木に伝えてもらう
＜アンケート＞
＜クイズ＞
＜啓示＞
怒りを感じるあなたに祝福を
気が立ち上がるしるしだから
自分の家族に向けず、敵のために無駄にせず
その気を万能なものに変える
すると繁栄がもたらされることでしょう
悲しむあなたに祝福を
傷つきやすさのしるしだから
家族と共有せず、自分に向けず
その希望を同情の気持ちに変える
すると愛がもたらされることでしょう
欲を持つあなたに祝福を
大きな度量のしるしだから
家族へ向けず、世界へ向けず
その気を与えることに変える
欲しいと思うのと同じだけ与える
満足を得られることでしょう
嫉妬を感じるあなたに祝福を
共感のしるしだから
家族へ向けず、友へ向けず
その気を崇拝の心に変える
すると崇拝する対象が
あなたの人生の一部となるでしょう
恐れを感じるあなたに祝福を
知恵のしるしだから
恐怖の中にとらわれず
その気を柔軟なものに変える
すると自由になれるでしょう
自分が恐れているものから
方向性を模索するあなたに祝福を
向上心のしるしだから
その気を感受性に変えると
方向性が自然と見えてくることでしょう
悪意を感じた時には祝福を
悪意は気の扱いの誤りで、自分の支えを食い物にする
そうさせなければ、自然に壊れていくでしょう
光を当てると、消えていくでしょう
愛を感じられない時には祝福を
それでも人生に心を開く
するとやがて見つかるでしょう
心の中の愛が
祝福を 祝福を 祝福を
あるがままの自分に祝福を
あなたは恵みの海で、愛の海なのです
毎日、幸せの数を数えてください
それは自分を守ってくれるものだから
あなたとあなたが望まないことの間に立って
不幸の数を数えてください
それは壁になっているから
自分と自分が望むことの間に立つ
世界には、あなたが必要とするものは何でもあるのです
そして、あなたには力がある
望むものを引き寄せる力が
健康を望みましょう
喜びを望みましょう
忘れないで
あなたが愛されていることを
愛しています
Y.O.
Happy Orbit!
＜訳者について 越膳こずえ＞
翻訳、通訳全般 メディアコーディネートを専門とする
『ポー・コミュニケーションズ』主宰
専門分野はアート、カルチャー、ファッション、音楽、ビジネスなど多岐に渡る
主な翻訳書には『ボブ・マーリーとともに』『ビートルズ売り出し中』がある
北海道札幌市生まれ ロンドン在住
ヨーコさんはこれを英語で書いたのか
それを味わい深い日本語に訳しているところも素晴らしい
・『grapefruit juice by YOKO ONO』（講談社）
・オノ・ヨーコ＆ショーン・レノン＠ファミリーヒストリー（2017.8.18OA）
昔読んだ『グレープフルーツ』の続き 挿画も見たことがある
この点描画はヨーコさんの作品だろうか
詩と繋がっているような、繋がっていないような
ヨーコさんはちょっとしたユーモアがある
読んでニコッとつい笑ってしまうものもあるし
ドキッとするような哲学もある
所々、まだ理解ができない部分もある
手にすっぽり収まるくらいのちょうどいい大きさで
ページを開くごとに元気がもらえる
友人に贈りたくなる本
【内容抜粋メモ】
＜序文＞
『グレープフルーツ』（1964）は、はじめは全然売れなくて、みかん箱いっぱいに入れて
ロンドンの芸術家仲間にあげたが、今では持っていないアーティストがいないくらいになった
それから４０年以上経った今書いた、英語版の本書ははじめからたいへん評判が良いようです
今の社会に生きていくためにと思って書いた、
82年生きた経験から生まれた
インストラクションの本です
お互いに、難しい社会に生きなければならないようになりました
日本の皆さんにも、この本でなにかパワーをあげられたらと祈っています
ヨーコ
「はじめに」
本書は『グレープフルーツ』の続きのような形で
数年前にウェブイベントのために書いたものです
思考回路を刺激するために、点画を加えました
私は種を蒔いているだけです
さあ、楽しんでください
最初の「自分の作品」から参加型で書き込むスペースがある
私も心の中で考えてみた
住所（過去、現在、未来）：いっぱいあって書けない
年齢：今の自分は[４歳くらい]だ
好きなこと：自由
場所：家
時間：自分が心地よいと思っている時ならいつでも
天気：晴れ
色：暖色系（黄色、オレンジ、渋めの赤
音：癒し系
匂い：グレープフルーツ
味：チョコレート
自分から見た自分の世界とは
・中の世界：迷路
・外の世界：脅威と自然の混合
後悔していること：自分の人生を自分で決断していないこと
誇りに思うこと：内面を自由に保つこと
愛着のあるもの
・生命のあるもの：虫以外全部
・生命のないもの：悪意のないもの全部
願い事：自分もふくめ、みんなが自由で幸せなこと
＊
以下は各テーマごとにまとめられている
＜空の作品＞
第二次世界大戦の終わりにかけて、私はまるでおばけの子どものように空腹だった
ただ横になり、空を見ているほうが楽になった
空が好きになったのはその頃だと思う
自分を取り囲む世界がバラバラになっている時も
空はいつでもそこにいてくれた唯一の存在
光や稲妻のような速さで移りゆく人生の中で、あの時私は自分に言った
空がそこにあるかぎり、決して人生をあきらめたりしないと
初めて空が美しいと気づいた時のことを教えてください
空の作品 Ⅲ春
雲の姿を想像する
ゆっくりと
空を
行ったり来たり
友だちにポストカードを送る
空の作品 Ⅹ空は私たちの頭上にだけにあるのではなく
ずっと大地まで広がっている
地面から足を踏み出すたび
私たちは空を歩いている
そのことを思いながら街を歩く
今日どのくらい空を歩いたかを数える
＜地球の作品＞
地球の作品 ＩＶ最近、地平線を見たことがある？
自分が座っている場所から 地平線を測る
長さとその理由を教えてください
例：地平線は短い
二つの建物の間にあるから
その長さが自分の心にどのように働きかけているか考える
地球の作品 ＶＩいつか、タイムワープを使って、過去の任意の時間に
私たちの惑星で起きたことを記録することができる
地球の歴史上すべての真実が、その時白日の下にさらされる
私は信じている
人類の歴史は、少なくとも、私たちのＤＮＡの記憶遺伝子に
正確に詳細にわたって記録されていると
だから振り返ってはならない
前を向くことによってのみ
過去が目の前に現れるのだから
地球の作品 VIII20億の宇宙を想像する
それぞれの宇宙の惑星にいる自分を思い描く
それぞれの自分が何をし、何を思っているかを想像する
その時、それぞれの惑星で
それらの行動が、それぞれの自分と相関しているかを考える
それらの行動が、どんなふうに無限の宇宙のバランスに
影響しているかを考える
地球の作品 ＩＸ地球は友だちのようなもの
いじめたり無視したりしてきた
許しを請う
地球に どれほど大切に思っているかを伝える
地球に どれほど美しいかを伝える
地球に 愛していると伝える
＜街の作品＞
街の作品 Ⅰ落ち着く場所を探す
その場所をきれいにする
離れている時その場所のことを考える
街の作品 ＶＩ街が緑に塗り替えられてゆくところを想像する
植物やつる草、木々や野原で
街の作品 Ｘ想像する 月に１日
自転車
と徒歩だけが街の交通機関として認められる日を
２日にする
１週間にする
１か月にする
＜縁の作品＞
縁の作品 Ⅰ自分の名前を石に向かって囁く
それを友だちに渡す
自分の代わりとして
縁の作品 III夕方 日が暮れる前に
自分の住んでいるところから なるべく離れたところへ行く
家が見えなくならない程度に
しばらく家を眺める
そこで起こったすべてのことを考える
家の中を歩き回った距離を考える
ある日、引っ越すかもしれない
ある日、そこで亡くなくなるかもしれない
今夜は自分に優しくなる
縁の作品 Ｖ人との繋がりを感じるのはどういう時が一番多いですか？
その感覚は：
好奇心
興味
許しの心
憧れ
競争心
羨望
恐怖
コントロール
乖離感
拒絶
まわりの人のリストを作り、結果を見る
その繋がりに納得するか自分に問う
「みんなが好き／嫌い」と単純化しないこと
＜見る作品＞
見る作品 Ⅰ樹齢100年の木が呼吸するのを見る
心の中でその木に感謝する
どのように成長し、根を張るかを教えてくれたことに
見る作品 ⅠＶ長いあいだひとりの人と暮らす
何が広がるか見る
２年間
１０年間
２０年間
心の中に穏やかな愛情を持って
恨みと憎しみを持って
違いを観察する
＜部屋の作品＞
部屋は自分の心の延長
どちらのほうが落ち着くか考える
相補的なバランスか、対称的なバランスか
部屋の作品 Ⅱ別々の部屋で眠る
お互いにささやき合う
別々の都市で眠る
別々の国で眠る
別々の惑星で眠る
お互いにささやき合う
部屋の作品 Ｖ自分の声がこだまするだけの電話を置く
電話をかけて、文句や愚痴を言う
自分の人生や周りの人について
＜浄めの作品＞
浄めの作品 ＶＩこれまでに出会った静かな勇気ある人々へ
感謝の手紙を送る
両親、先生、店員、道路掃除人、アーティストなど
それを続ける
世界がどうなるかを見る
＜音の作品＞
音の作品 Ｖ春
友だちの笑い声を録音する
雨の日のためにとっておく
音の作品 ＶＩ夏
幼い息子の泣き声を録音する
彼にそのテープを聞かせる
大人になって辛い思いをしている時に
＜ダンスの作品＞
ダンスの作品 IIIパンツを脱ぐ
戦う前に
＜生命の作品＞
かつて白虎隊の一員として、飯盛山の戦いで生き残った老剣士の話を、子どもの頃に聞きました
「私が生き残ったのは、若すぎていい剣術家になれなかったからです
名の知れた古参剣士が敵に囲まれて、必至で戦っている姿を木の陰から見たことがあります
彼は身体をうまく移動させ、まるで優雅に踊っているように見えました
突然、彼はまったく別の体勢をとり、敵の輪から抜け出し、気づくと敵は遥か後方にいたのです
着物はボロボロに切り裂かれていましたが、身体には小さな切り傷しかなく
彼は身体を刀の下にもっていく方法を教えてくれました」
この話は、後に私が取り囲まれて、瞬時の決断と行動を余儀なくされた時に役立ちました
生命の作品 Ｖ自分の姿を想像する
母親の子宮の中で
胎児になっている
しばらくその状態でいる
外の世界に出たいかを自分に問う
これまでに起こったこと
自分自身が周りに与えた影響を
踏まえて
＜願い事の作品＞
願い事の作品 Ⅱ物を修理する
修理作業をする時に
自分の魂の中も修理する
人生や世界の「ひび」について考える
物を修理しながらそれが癒えるよう願う
願い事の作品 ＩＶ木に約束をする
他の木に伝えてもらう
＜アンケート＞
＜クイズ＞
＜啓示＞
怒りを感じるあなたに祝福を
気が立ち上がるしるしだから
自分の家族に向けず、敵のために無駄にせず
その気を万能なものに変える
すると繁栄がもたらされることでしょう
悲しむあなたに祝福を
傷つきやすさのしるしだから
家族と共有せず、自分に向けず
その希望を同情の気持ちに変える
すると愛がもたらされることでしょう
欲を持つあなたに祝福を
大きな度量のしるしだから
家族へ向けず、世界へ向けず
その気を与えることに変える
欲しいと思うのと同じだけ与える
満足を得られることでしょう
嫉妬を感じるあなたに祝福を
共感のしるしだから
家族へ向けず、友へ向けず
その気を崇拝の心に変える
すると崇拝する対象が
あなたの人生の一部となるでしょう
恐れを感じるあなたに祝福を
知恵のしるしだから
恐怖の中にとらわれず
その気を柔軟なものに変える
すると自由になれるでしょう
自分が恐れているものから
方向性を模索するあなたに祝福を
向上心のしるしだから
その気を感受性に変えると
方向性が自然と見えてくることでしょう
悪意を感じた時には祝福を
悪意は気の扱いの誤りで、自分の支えを食い物にする
そうさせなければ、自然に壊れていくでしょう
光を当てると、消えていくでしょう
愛を感じられない時には祝福を
それでも人生に心を開く
するとやがて見つかるでしょう
心の中の愛が
祝福を 祝福を 祝福を
あるがままの自分に祝福を
あなたは恵みの海で、愛の海なのです
毎日、幸せの数を数えてください
それは自分を守ってくれるものだから
あなたとあなたが望まないことの間に立って
不幸の数を数えてください
それは壁になっているから
自分と自分が望むことの間に立つ
世界には、あなたが必要とするものは何でもあるのです
そして、あなたには力がある
望むものを引き寄せる力が
健康を望みましょう
喜びを望みましょう
忘れないで
あなたが愛されていることを
愛しています
Y.O.
Happy Orbit!
＜訳者について 越膳こずえ＞
翻訳、通訳全般 メディアコーディネートを専門とする
『ポー・コミュニケーションズ』主宰
専門分野はアート、カルチャー、ファッション、音楽、ビジネスなど多岐に渡る
主な翻訳書には『ボブ・マーリーとともに』『ビートルズ売り出し中』がある
北海道札幌市生まれ ロンドン在住
ヨーコさんはこれを英語で書いたのか
それを味わい深い日本語に訳しているところも素晴らしい
