■『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2009)
原作:海堂尊 監督:中村義洋
出演:竹内結子、阿部寛、堺雅人、羽田美智子、山本太郎、正名僕蔵、高嶋政伸、尾美としのり、野際陽子 ほか
阿部寛出演作シリーズ。
田口・白鳥シリーズの3作目、映画化としては『チーム・バチスタの栄光』の続編にあたる。
病院内の物語をここまで克明に描けるのは、そもそも原作者が医師だったからか!納得。
でも、原作と映画の内容はちょっと違うって書いてある(ウィキ参照
海堂さんは、本編にも出てくる「オートプシー・イメージング」を推奨する活動も兼ねているんだ。
▼trailer
▼story
田口公子は、前回のバチスタの件からなぜか倫理委員会委員長を任されてしまっているw
その田口のもとに「救命救急センターの速水部長はメディカルアーツと癒着している」との匿名の告発文が届く。
同じ文面ながら「花房看護師長も共犯だ」という一文が抜けたものが白鳥にも届いた。
速水は以前、デパート火災
で多数の犠牲者が出た際、
ドクターヘリも飛ばせず、ベッドや人員不足のために「患者の受け入れ拒否」をせざるを得なかったことを悔やんでいたが、
周囲からは“ジェネラル・ルージュ”と呼ばれて、才能はあれど敵はわんさかいる。
そんな不穏な空気の中、メディカルアーツの磯部が病院の屋上から投身自殺した。
交通事故で脚の骨にヒビが入って入院した白鳥は、田口とともに再び事件解明に乗り出す。
阿部ちゃんの髪型がクリクリしてて変じゃない?
最初に小児病棟に入れられて、ギプスに「ガリバー」て書かれちゃってるし/爆
オチまできっちりつけてくれてグッジョブ
それに不定愁訴外来専任看護師・藤原さんは、相当な古株で情報通だってことが判明。
人が人を助けるために皆で全力を尽くす救命救急シーンは迫力があったし、泣けた。
でも、人の命が色でカンタンに優先順位が決められちゃうのは辛すぎる・・・
たしか『仁』でもあったね。
今作でも病院が日常的に抱える問題が数々取り上げられている。
まずは、救急医療現場の現状。
・人員不足でも患者は減らないから1ヶ月も自宅に帰れない医師たちの慢性的な過労。
・回復した患者もとどめて入院病床を満杯にして、救急患者を受け入れられないようにしているとか?
・救急患者の中には自殺未遂者も多く、退院しても繰り返すことが多々あるため、根本的なメンタルケアの必要性がある。
病院経営の問題。
・包帯などは消耗品で、いくら使っても病院の収入には結びつかない?
・赤字部門は切り捨てられる。
そして、精神科も取り上げられていて穏やかに観ていられなかった。
これからは心療内科、神経科はどんどん需要が増えるから、
クスリをじゃんじゃん出して患者を薬物依存させ、病院経営を潤そうってセリフには不安感が増した
「経済原理が優先されたら、日本の医療は崩壊するぞ
」
このセリフに本作のメッセージが込められている気がした。
原作:海堂尊 監督:中村義洋
出演:竹内結子、阿部寛、堺雅人、羽田美智子、山本太郎、正名僕蔵、高嶋政伸、尾美としのり、野際陽子 ほか
阿部寛出演作シリーズ。
田口・白鳥シリーズの3作目、映画化としては『チーム・バチスタの栄光』の続編にあたる。
病院内の物語をここまで克明に描けるのは、そもそも原作者が医師だったからか!納得。
でも、原作と映画の内容はちょっと違うって書いてある(ウィキ参照
海堂さんは、本編にも出てくる「オートプシー・イメージング」を推奨する活動も兼ねているんだ。
▼trailer
▼story
田口公子は、前回のバチスタの件からなぜか倫理委員会委員長を任されてしまっているw
その田口のもとに「救命救急センターの速水部長はメディカルアーツと癒着している」との匿名の告発文が届く。
同じ文面ながら「花房看護師長も共犯だ」という一文が抜けたものが白鳥にも届いた。
速水は以前、デパート火災

ドクターヘリも飛ばせず、ベッドや人員不足のために「患者の受け入れ拒否」をせざるを得なかったことを悔やんでいたが、
周囲からは“ジェネラル・ルージュ”と呼ばれて、才能はあれど敵はわんさかいる。
そんな不穏な空気の中、メディカルアーツの磯部が病院の屋上から投身自殺した。
交通事故で脚の骨にヒビが入って入院した白鳥は、田口とともに再び事件解明に乗り出す。
阿部ちゃんの髪型がクリクリしてて変じゃない?

最初に小児病棟に入れられて、ギプスに「ガリバー」て書かれちゃってるし/爆
オチまできっちりつけてくれてグッジョブ

それに不定愁訴外来専任看護師・藤原さんは、相当な古株で情報通だってことが判明。
人が人を助けるために皆で全力を尽くす救命救急シーンは迫力があったし、泣けた。
でも、人の命が色でカンタンに優先順位が決められちゃうのは辛すぎる・・・
たしか『仁』でもあったね。
今作でも病院が日常的に抱える問題が数々取り上げられている。
まずは、救急医療現場の現状。
・人員不足でも患者は減らないから1ヶ月も自宅に帰れない医師たちの慢性的な過労。
・回復した患者もとどめて入院病床を満杯にして、救急患者を受け入れられないようにしているとか?
・救急患者の中には自殺未遂者も多く、退院しても繰り返すことが多々あるため、根本的なメンタルケアの必要性がある。
病院経営の問題。
・包帯などは消耗品で、いくら使っても病院の収入には結びつかない?
・赤字部門は切り捨てられる。
そして、精神科も取り上げられていて穏やかに観ていられなかった。
これからは心療内科、神経科はどんどん需要が増えるから、
クスリをじゃんじゃん出して患者を薬物依存させ、病院経営を潤そうってセリフには不安感が増した

「経済原理が優先されたら、日本の医療は崩壊するぞ

このセリフに本作のメッセージが込められている気がした。