27日に必殺2014が放送されたわけですが。
視聴前は、実は不安だったんですよね。
「幕府が復讐請負業を認可するという制度を設けた。つまり、公の仕事人が出現したのだ。どうする本家仕事人!?」
って触れ込みだったんで。予告サイト見に行ったら。
おいおい、公の仕事人だって?政府が私刑を認めるってわけ?
そんなメチャクチャなことやったら、社会崩壊するやんか。
……ひょっとして、悪夢の平成仕事人ゼロの再来じゃなかろうな?
脚本家が私刑を認めることの危険性を把握していない=仕事人は人間のクズではなく、世のため人のために働く闇の天使と勘違いしている
なんて思ったんですよ。最初は。
しかし、実際に見てみると、今回も面白かったね。
全体のテーマとして「復讐は否定されるものだが、それでもやっぱりこれは絶対許せない。そんなことはこの世にある」という、仕事人の原点的なものを感じました。
不安だった「幕府認可の復讐屋」
普通に考えると「そんなメチャクチャな法律が出るわけ無い」って脊髄反射で否定してしまいそうですが。
そこを「かつて、生類憐みの令っていう、わけのわからないお触れが出たことがあった」という史実で、説得力を持たせる。
なるほど。
ジッサイそんな法律が出たことあったんだから、これだって絶対出ないとはいえないだろ?と。
こういうのは、物語に視聴者を引き込むためには要りますよな。
しかしなんでまた幕府がそんなもん認めるのよ?ってことですが。
目的は「涙に暮れる庶民の恨みを晴らしやすくしてあげよう」なんて幼稚な善意じゃなくてですね。
作中の幕府の重鎮たちは「とっとと開国し、諸外国と自由競争による貿易を開始して、国を富ませよう」と考えてまして。
TPPかw
で、同時に外国人の観光客も呼び込んで、そこでお金を落としてもらい、さらに儲けようと。
オリンピックだなw
しかし、そうするにはちょっと江戸には良くない輩が多過ぎて、海外のお客様を呼ぶには少々みっともない。
なので、復讐屋を認可して、手っ取り早く他人の恨みを買うような良くない輩に全滅していただこうと。
そういう企みなのですわ。
で、スタートした公の仕事人。
リーダーは、前々回のスペシャルでターゲットとなって仕置きされた「貧しい人々を使い捨ての人足にし、怪我で働けなくなったら殺して土嚢にするという悪鬼のような土建屋」
その双子の兄。
(善人では無いけど、弟のような悪鬼では無い、というキャラ付け)
しかしやってみると、功を焦って人違いで殺したり、殺した相手の仲間に待ち伏せされて全滅の憂き目にあったり。
色々問題が起きて、色々ややこしくなってくる。
で。
そこに田舎から一組の男女がやってきてですね。
彼らが江戸にやってきたのは「故郷で理不尽な理由で育ての親を殺した相手を追ってきた。そいつに報いを与えてやりたい」って理由でして。
復讐に燃えているのは主に男の方で。(義理の息子なのね)
女の方(その男の恋人。結婚の約束をしている)は、死んだ育ての親(職業は僧侶)の死に際の「復讐などは考えるな」という言葉をずっと心に持ってまして。
もし実力行使で復讐を果たそうとしたなら、なんとしてでも止めさせようと思って江戸まで一緒にやってきた。
そして江戸で仇を探すんですが。
なんとそいつ、復讐屋の兵隊の一人になっている!
故郷で育ての親をふざけた理由で殺したくせに。
江戸で正義の使者気取りで、復讐屋の兵隊をやってるそいつ。
これは悔しい。許せない。
すぐにでもその命で償わせてやりたいと思うも、愛しい恋人の存在もあってか、あくまで「奉行所に自首しろ」と言いに行く程度でグッと堪えるのですが。
自分の故郷での悪行を知ってる若い二人がやってきたことに気づいたその人殺しが、そのクチを封じようと刃物を取り出して暴れだして。
それでも殺し返そうとはせずに「自首しろ」という姿勢を変えず。
あくまで公の裁きにかけようとするんだけど。
その様子を見ていて「俺の事業で働いている兵隊が犯罪者だと?俺の仕事にケチをつけるつもりか!」と思った、「公の仕事人」という事業の発起人の侍に、恋人を斬り捨てられてしまう。
その後、瀕死の恋人を背負って男が歩くんですけどね。
「これでも『復讐は止めろ。殺されたからといって殺し返すのはダメだ』って言うのか」と、その姿で言ってましたね。
言葉ではなく姿で語る。
これがグッとくるのよ。
悪夢の平成仕事人ゼロでは、いちいち言葉で語ってたからな。
他にも見所いっぱいで、面白かったんですが。
一番印象に残ってるのはこのシーンでしたね。
視聴前は、実は不安だったんですよね。
「幕府が復讐請負業を認可するという制度を設けた。つまり、公の仕事人が出現したのだ。どうする本家仕事人!?」
って触れ込みだったんで。予告サイト見に行ったら。
おいおい、公の仕事人だって?政府が私刑を認めるってわけ?
そんなメチャクチャなことやったら、社会崩壊するやんか。
……ひょっとして、悪夢の平成仕事人ゼロの再来じゃなかろうな?
脚本家が私刑を認めることの危険性を把握していない=仕事人は人間のクズではなく、世のため人のために働く闇の天使と勘違いしている
なんて思ったんですよ。最初は。
しかし、実際に見てみると、今回も面白かったね。
全体のテーマとして「復讐は否定されるものだが、それでもやっぱりこれは絶対許せない。そんなことはこの世にある」という、仕事人の原点的なものを感じました。
不安だった「幕府認可の復讐屋」
普通に考えると「そんなメチャクチャな法律が出るわけ無い」って脊髄反射で否定してしまいそうですが。
そこを「かつて、生類憐みの令っていう、わけのわからないお触れが出たことがあった」という史実で、説得力を持たせる。
なるほど。
ジッサイそんな法律が出たことあったんだから、これだって絶対出ないとはいえないだろ?と。
こういうのは、物語に視聴者を引き込むためには要りますよな。
しかしなんでまた幕府がそんなもん認めるのよ?ってことですが。
目的は「涙に暮れる庶民の恨みを晴らしやすくしてあげよう」なんて幼稚な善意じゃなくてですね。
作中の幕府の重鎮たちは「とっとと開国し、諸外国と自由競争による貿易を開始して、国を富ませよう」と考えてまして。
TPPかw
で、同時に外国人の観光客も呼び込んで、そこでお金を落としてもらい、さらに儲けようと。
オリンピックだなw
しかし、そうするにはちょっと江戸には良くない輩が多過ぎて、海外のお客様を呼ぶには少々みっともない。
なので、復讐屋を認可して、手っ取り早く他人の恨みを買うような良くない輩に全滅していただこうと。
そういう企みなのですわ。
で、スタートした公の仕事人。
リーダーは、前々回のスペシャルでターゲットとなって仕置きされた「貧しい人々を使い捨ての人足にし、怪我で働けなくなったら殺して土嚢にするという悪鬼のような土建屋」
その双子の兄。
(善人では無いけど、弟のような悪鬼では無い、というキャラ付け)
しかしやってみると、功を焦って人違いで殺したり、殺した相手の仲間に待ち伏せされて全滅の憂き目にあったり。
色々問題が起きて、色々ややこしくなってくる。
で。
そこに田舎から一組の男女がやってきてですね。
彼らが江戸にやってきたのは「故郷で理不尽な理由で育ての親を殺した相手を追ってきた。そいつに報いを与えてやりたい」って理由でして。
復讐に燃えているのは主に男の方で。(義理の息子なのね)
女の方(その男の恋人。結婚の約束をしている)は、死んだ育ての親(職業は僧侶)の死に際の「復讐などは考えるな」という言葉をずっと心に持ってまして。
もし実力行使で復讐を果たそうとしたなら、なんとしてでも止めさせようと思って江戸まで一緒にやってきた。
そして江戸で仇を探すんですが。
なんとそいつ、復讐屋の兵隊の一人になっている!
故郷で育ての親をふざけた理由で殺したくせに。
江戸で正義の使者気取りで、復讐屋の兵隊をやってるそいつ。
これは悔しい。許せない。
すぐにでもその命で償わせてやりたいと思うも、愛しい恋人の存在もあってか、あくまで「奉行所に自首しろ」と言いに行く程度でグッと堪えるのですが。
自分の故郷での悪行を知ってる若い二人がやってきたことに気づいたその人殺しが、そのクチを封じようと刃物を取り出して暴れだして。
それでも殺し返そうとはせずに「自首しろ」という姿勢を変えず。
あくまで公の裁きにかけようとするんだけど。
その様子を見ていて「俺の事業で働いている兵隊が犯罪者だと?俺の仕事にケチをつけるつもりか!」と思った、「公の仕事人」という事業の発起人の侍に、恋人を斬り捨てられてしまう。
その後、瀕死の恋人を背負って男が歩くんですけどね。
「これでも『復讐は止めろ。殺されたからといって殺し返すのはダメだ』って言うのか」と、その姿で言ってましたね。
言葉ではなく姿で語る。
これがグッとくるのよ。
悪夢の平成仕事人ゼロでは、いちいち言葉で語ってたからな。
他にも見所いっぱいで、面白かったんですが。
一番印象に残ってるのはこのシーンでしたね。