10年程前に、イギリスの福祉施策を研究されている有能な若手の先生から、ご質問を受けたことがある。「ケアマネジメントは制度ですか、それとも方法ですか」という唐突な質問に、返答に詰まった。とっさに、以下のような説明をさせて頂いた記憶がある。
「ケアマネジメント研究の第一人者であるオースチンは、ケアマネジメントは『実践』と『システム』から成り立つとしたことを引用し、私の場合は、主としてケアマネジメント『実践』に力点を置いて研究しているが、ケアマネジメント『システム』についても研究すべきだと思っており、それにも関心をもっています。両者がなくては、現実にケアマネジメントが円滑に実施できないからであり、あなたのおっしゃってられることからすれば、方法は実践に、制度はシステムに相当するのではないでしょうか」
あの当時、そのように応えたが、質問をされた方は、現在社会福祉政策研究の第一人者になられているが、そのことについて今彼がどのように考えているか、聞いてみたい気がする。
これについては、後日談であるが、私はケアマネジメント同様、ソーシャルワークが日本に定着しない理由の一つに、ソーシャルワーク実践の研究や人材の養成は十分ではないが、それなりに実施されているが、ソーシャルワークシステムの研究やその実践がないからうまくいっていないのではないかとの考えに至り、アメリカでソーシャルワークを研究してきた人たちに、アメリカでは『ソーシャルワークシステム』といった概念なり、キーワードはないか尋ね回ったことがある。この結果については、見たことも聞いたこともないということであった。
これは、アメリカと言うところは、専門職への信頼の厚い国であることに起因していると分析をした。日本では、ソーシャルワークのネットワークを作り上げ、それを合わせて、ソーシャルワークを制度として定着させていくことが必要であると考えたし、今もそう確信している。
ケアマネジメントは広い概念であり、狭くすれば、コーデイネーションのみであり、広くとらえれば、地域でのネットワーキングも含んでいるといえる。H.ローズは(prceeding of the confarence on evaluation of care manehement programs,1980)図(クリックすれば、大きくなります)のように、ケアマネジメントを3つに整理している。
その意味では、前回議論した、在宅介護支援センターでの研究の際に、もっと地域でのネットワーキング手法について詰めておくべきであったと反省する。それができなかったことが、その当時チャンスがあっただけに、至極残念である。
またチャンスは地域包括支援センターのもとでやってきた。このチャンスを逃さないよう努力しましょう。
「ケアマネジメント研究の第一人者であるオースチンは、ケアマネジメントは『実践』と『システム』から成り立つとしたことを引用し、私の場合は、主としてケアマネジメント『実践』に力点を置いて研究しているが、ケアマネジメント『システム』についても研究すべきだと思っており、それにも関心をもっています。両者がなくては、現実にケアマネジメントが円滑に実施できないからであり、あなたのおっしゃってられることからすれば、方法は実践に、制度はシステムに相当するのではないでしょうか」
あの当時、そのように応えたが、質問をされた方は、現在社会福祉政策研究の第一人者になられているが、そのことについて今彼がどのように考えているか、聞いてみたい気がする。
これについては、後日談であるが、私はケアマネジメント同様、ソーシャルワークが日本に定着しない理由の一つに、ソーシャルワーク実践の研究や人材の養成は十分ではないが、それなりに実施されているが、ソーシャルワークシステムの研究やその実践がないからうまくいっていないのではないかとの考えに至り、アメリカでソーシャルワークを研究してきた人たちに、アメリカでは『ソーシャルワークシステム』といった概念なり、キーワードはないか尋ね回ったことがある。この結果については、見たことも聞いたこともないということであった。
これは、アメリカと言うところは、専門職への信頼の厚い国であることに起因していると分析をした。日本では、ソーシャルワークのネットワークを作り上げ、それを合わせて、ソーシャルワークを制度として定着させていくことが必要であると考えたし、今もそう確信している。
ケアマネジメントは広い概念であり、狭くすれば、コーデイネーションのみであり、広くとらえれば、地域でのネットワーキングも含んでいるといえる。H.ローズは(prceeding of the confarence on evaluation of care manehement programs,1980)図(クリックすれば、大きくなります)のように、ケアマネジメントを3つに整理している。
その意味では、前回議論した、在宅介護支援センターでの研究の際に、もっと地域でのネットワーキング手法について詰めておくべきであったと反省する。それができなかったことが、その当時チャンスがあっただけに、至極残念である。
またチャンスは地域包括支援センターのもとでやってきた。このチャンスを逃さないよう努力しましょう。