Dogma and prejudice

媚中派も媚米派も同じ穴のムジナ
従属主義的思考から脱却すべし
(言っとくけど、「媚米」と「親米」は違うんだよ)

月探査機「かぐや」打ち上げ成功

2007-09-14 | その他
2007/09/14-11:29 月探査機「かぐや」打ち上げ成功=アポロ以来最大、三菱のH2Aで-種子島

 宇宙航空研究開発機構の月周回衛星「かぐや」を搭載した三菱重工業のH2Aロケット13号機が14日午前10時31分1秒、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられた。かぐやはロケットから無事分離、目標軌道に投入され、打ち上げは成功した。
 かぐやは、1972年までの米アポロ宇宙船以来、最大の月探査機。日本の月探査機では、90年打ち上げの「ひてん(飛天)」に続き2基目。2つの子衛星や多彩な観測機器により、約45億年前の月の誕生や進化過程の解明が期待される。
 H2Aは宇宙機構による技術開発が終わり、三菱重工業に民間移管されて初の打ち上げ。同社は国際的な商業衛星打ち上げ市場への参入を目指している。
 かぐやは今後、地球を大きく2周半し、20日後の10月4日ごろ、月周回軌道に投入される。子衛星分離後、親機は同月20日ごろ、高度約100キロの観測軌道に入る。
 11月以降、月の地平線上に浮かぶ青い地球の映像や、観測データが届く予定。観測期間は1年で、燃料が尽きると月面に落下する。


 日本の月探査機かぐやの打ち上げが成功しました。日本の物づくり技術というのは大したものです。

 NHKの解説委員室ブログでは、「かぐや」の解説をしています。↓

解説委員室ブログより、

時論公論 「かぐや 月の謎に迫る」

(中略)

●月探査機打ち上げへ

地球から38万キロに浮かぶ月は、太陽と並んで私たちに最もなじみのある天体です。
その美しさから、世界各国の数多くの芸術や文学作品に登場し、文化や生活に、
大きな影響を与えてきました。
しかし科学的には、月は謎に満ちた存在です。

月は地球の1/4もある大きな天体です.。
普通、惑星と比較して、これほどの大きさの衛星はまれです。
なぜこの大きな天体が地球を回っているのか。
そもそも月はどのように誕生したのか。
その月の謎を、日本の探査機かぐやが、いま解こうとしています。

●かぐやとはどんな探査機か



これが月探査機かぐやです。重さはおよそ3トン。
従来の10倍以上の精度の、
観測装置14個と子衛星2機からなっています。

(中略)

打ち上げ後、地球を2周したのち、38万キロの旅を経て、
月面上空およそ100キロの観測軌道にはいります。
そして1年間、月の探査を続けることになっています。

●なぜ今月探査か

それにしても、なぜ今月探査なのでしょうか。
今から38年前、アメリカのアポロ11号は、最初の人類を月面に送り込みました。
その後、のべ12人の宇宙飛行士が月面に立ち、月を探査し、
およそ400キロの月の石を地球に持ち帰りました。
しかし、探査した範囲は、月全体のほんの一部にすぎませんでした。



これは、今まで人類が行った月面着陸の場所です。
有人、無人に限らず、19箇所のすべてが、
地球側の面「月の表側」です。
月は、自転と公転の周期が同じため、
常に地球に同じ面を向けています。
そのため、月の表側には探査機を送り込みやすく、とくに有人探査の場合、地球と通信可能な月の表側に活動が限られます。



月の表側は、黒く見える「海」とよばれる低い土地と、白く見える「高地」とよばれる
山岳地帯からできています。
見慣れた表側に比べて、月の裏側は、ほとんどが「高地」で、表とはまったく違う世界です。
地形ばかりか、元素や鉱物、
内部構造まで違います。

月の成り立ちの謎に迫るためには、この月の裏側を調べることが、どうしても必要です。

●かぐやが迫る月の謎とは

かぐやは、どうやって月の裏側を調べるのでしょうか。
そこで重要なのが2機の子衛星です。



この子衛星は、
連携して月全体の重力分布を調べます。
重力分布を調べれば、
月のコアなどの内部の密度が分かり、
月の誕生のドラマに迫るデータが得られます。


特に、2機の子衛星の一つ、リレー衛星は、月の裏側の重力を調べるためには欠かせません。
もし、探査を衛星1機で行うと、探査機が月の裏側に回ったときは、データをリアルタイムで地球に送れず、結局、探査は月の表側に限られます。
しかし、このリレー衛星を使えば、親機が月の裏側に回ったときも、まるで手鏡のようにその信号を中継して、地球に送ることが出来ます。
この結果、かぐやは月の表と裏の重力分布を連続して観測でき、月の起源をめぐる重要なデータを手に入れることが出来るわけです。
(以下略)
 




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