コックピットの手前に計器とデスクがあります。旅客機と違い決まったルートを飛行することが少ないので気圧、風向、風速などの情報を基地と無線で交信、分析し、ここからマイクでパイロットに連絡するとの説明がありました。
ボックスシートはテーブルをはさんで向かい合いになっています。背もたれは特別色でデラックスな雰囲気ですがベッドリクライニングにはなっていません。この時代の空の世界では、最高のおもてなし空間だったのですね。
機体には大きな日の丸が付いています。航空自衛隊でVIP輸送機として使用され、昭和天皇も搭乗されました。平成29年ラストフライトで小牧基地へ飛来、以後ここに展示されました。民間機が退役後自衛隊ではまだ働いています。
YS-11機に接近。航空機の製造を禁じられた時代があった後の国産機です。エンジンはロールスロイス社製のターボロップエジンンです。空の上ではこのプロペラとエンジンが大きな音と振動を機体に伝えながら仕事をしていました。
館の入り口は二階です。すぐに1階の実機展示フロアのYS-11機を見下ろせます。この機は国産の旅客機として華々しく登場しましたが、短期間で生産は終わりました。初めて乗った飛行機なので懐かしい思い出がよみがえります。
航空機搭乗チケットと同じデザインの入場券で館内に❝搭乗❞しますと、目の前にレオナルド・ダ・ビンチのヘリコプターの大きな模型が現れます。ANA、全日空機のロゴマークは以前このヘリコプターがデザインされていました。
来場者が100万人達成の県営名古屋空港内のミュージアムへ、飛行機好きとしては一度見ておきたいと思い足を運びました。入り口には今はもう飛んでないJASのレインボ―カラーのモデルプレーンが目を引きます(8月21日撮影)