思考の圧力

通勤中、地下鉄から外に出た。
外は雨模様だったので傘を差した。
雨は降っていなかった。
傘をしまおうかと思ったが、面倒くさいのでそのままさして歩いた。

傘をさすだけで、なんだか外界から遮断されてるような気がした。
外から入ってくる情報が少ないのだ。
おかげで考え事がまとまった。

外部からの入力情報を制限すると、
自己の思考がまとまるものだと思った。
日本が鎖国時代に独自の文化を生み出したように。

それはあたかも千路に乱れたベクトルの方向が
同じ向きを向いて、思考が前に進むイメージだ。

水をポンプ車で放水するときのように、
「絞る」ことにより圧力は高まり、推進力を生む。

乱れを整えることは、思考の圧力を高め、考えがまとまる気がする。