けっさくWorks

森魚工房作品の展示サイトです。
しはんのお手本と、歴代生徒さんたちが生み出した名品の数々をごらんあれ。

花を生ける器

2022-03-25 08:43:46 | 日記

春なので、お花でも愛でましょう。
花生け選。


まずは、単純筒型から。
新人の緑川さんが、はじめてのヒモ積み技法でつくったものです。
初々しいこのラインがたまりません。


達人がろくろで挽くと、こうなります。
黒田さんの。


これが展開すると、こうなります。
黒田さんのハニワは、筒に挽いてから逆さにして造形したもの。


こちらはろくろの労作。
横山くんの、粉引きかき落としにゃんこ花生け・・・


俵形にろくろ挽きして、横倒しにし、口と脚をつけました。
そこにニアリズムの猫とは・・・非凡にもほどがあります。


同じく横山くんの、コケシ形の一輪挿し。


これも横倒しにしちゃいました。
非凡・・・


創造性なら負けていません、古賀さんです。
謎の海洋生物のような・・・


こちらも古賀さんの作品。
ハンドルをつけたことで、背丈のある花も安定しますね。


一方の横山くんです。
シブい面取り花器。


んー・・・生け方の正解がわかりませんが、とにかくかっこいい。


ついでに、これも横山くん。


これもです。
どの作品にも美意識を感じます・・・が、融通無碍すぎな作風。


これも横山くん。
ちなみに、この手の自然釉タイプは、薪窯で焼かれたものです。


逆サイドには、この景色。
なんとも風情がありますね。


兒玉さんの、薪窯花器。
清新・・・


かと思いきや、側面はこんな感じ。


灰かぶりの正面は、ごらんの風格(一枚目は、実は裏面だったのです)。
火おもてに灰と熾がたっぷりと積もり、融け、一方で火裏では炎が通り抜けるため、ひとつの作品の中に、こうした多面的な風景が生まれます。
ちなみにこれ、おっぱいツボなのですが、すさまじい侘び寂びを獲得しましたな。


「なんちゃって薪窯技法」と言える、還元の炭化焼成。
宮下さんの筒は、穏やかな表情。


こちらもなんちゃって技法、緋だすきです。
作品にワラを巻いてるのは、河口さん。


還元で焼くと、こんな風景になります。
ガラス質なワラが、土の中から鉄の成分を析出して定着させるのですね。


同じタタラづくりの、平野さんのヨーロピアンタイプ。
焼成で、ずいぶんと雰囲気が変わるものですね。


アニャさんの作品は、あまりにも一輪挿し。


このサイズでした。
みなさんも、自作の器にいろんなお花を生けましょ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園


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