春なので、お花でも愛でましょう。
花生け選。
まずは、単純筒型から。
新人の緑川さんが、はじめてのヒモ積み技法でつくったものです。
初々しいこのラインがたまりません。
達人がろくろで挽くと、こうなります。
黒田さんの。
これが展開すると、こうなります。
黒田さんのハニワは、筒に挽いてから逆さにして造形したもの。
こちらはろくろの労作。
横山くんの、粉引きかき落としにゃんこ花生け・・・
俵形にろくろ挽きして、横倒しにし、口と脚をつけました。
そこにニアリズムの猫とは・・・非凡にもほどがあります。
同じく横山くんの、コケシ形の一輪挿し。
これも横倒しにしちゃいました。
非凡・・・
創造性なら負けていません、古賀さんです。
謎の海洋生物のような・・・
こちらも古賀さんの作品。
ハンドルをつけたことで、背丈のある花も安定しますね。
一方の横山くんです。
シブい面取り花器。
んー・・・生け方の正解がわかりませんが、とにかくかっこいい。
ついでに、これも横山くん。
これもです。
どの作品にも美意識を感じます・・・が、融通無碍すぎな作風。
これも横山くん。
ちなみに、この手の自然釉タイプは、薪窯で焼かれたものです。
逆サイドには、この景色。
なんとも風情がありますね。
兒玉さんの、薪窯花器。
清新・・・
かと思いきや、側面はこんな感じ。
灰かぶりの正面は、ごらんの風格(一枚目は、実は裏面だったのです)。
火おもてに灰と熾がたっぷりと積もり、融け、一方で火裏では炎が通り抜けるため、ひとつの作品の中に、こうした多面的な風景が生まれます。
ちなみにこれ、おっぱいツボなのですが、すさまじい侘び寂びを獲得しましたな。
「なんちゃって薪窯技法」と言える、還元の炭化焼成。
宮下さんの筒は、穏やかな表情。
こちらもなんちゃって技法、緋だすきです。
作品にワラを巻いてるのは、河口さん。
還元で焼くと、こんな風景になります。
ガラス質なワラが、土の中から鉄の成分を析出して定着させるのですね。
同じタタラづくりの、平野さんのヨーロピアンタイプ。
焼成で、ずいぶんと雰囲気が変わるものですね。
アニャさんの作品は、あまりにも一輪挿し。
このサイズでした。
みなさんも、自作の器にいろんなお花を生けましょ。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園