加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



天空の城苗木城跡を訪ねて

岐阜、美濃のマチュピチュ日本の山城ランキングで一位に輝いた山城。標高432メートルの高森山の自然の地形、巨石をうまく利用した見事な城郭、石垣。

岩村城を後にして一路苗木城を目指す。本当はこちらを先にするべきだったのかもしれないが今回は19号線を南からのルートをとったため岩村城を先に訪ねる旅となった。

早朝にくれば雲海も見れたかもしれなかったが一度にあれもこれも望んでも無理だろう。今回は紅葉の残る苗木城を見れたことで良しとしよう。

雑誌・メディアなどで紹介されとても気になっていた城だ。

下調べもなく訪ねたためルートもナビだより駐車場の確認もせずに目に付いたB2駐車場に車を止める。そこから苗木城が望める場所があったためもっと近くに駐車場があることなどなど露しらずこの場所から森の中を抜けるルートで登城する。


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B2 駐車場より見る苗木城

いよいよ登城開始

駐車場横にいきなり巨岩見事な大きさだ。山全体が大きな石でできているのではないかと?

散策路入り口に案内板が

これをもっと早く見つけていれば資料館奥の駐車場A1に止めただろうと後悔。天候もよかったから散策できてよかったかもしれないと慰める。

コースにはルート標識があり安心できる天守跡まで1050m。

散策路のいたるところに巨岩

 


龍王院法印の墓碑

苗木遠山家の祈願所として龍王院と天王院とがあった。
 龍王院は、苗木城の外郭にあたる風呂屋門の西の小高い所、足軽長屋の隣地に在り、光耀山金巖寺龍王院といった。この寺は遠山家の祈禱所で真言宗であった。ここは、苗木城の鎮守龍王大権現(後高森神社)の別当が兼帯していた。
 毎年正月、五月、九月の一六日には暁七ッ時(午前四時)より城中で大般若経祈禱があるが、この時には龍王院、三井寺(坂下)、雲台寺(福岡)から城中の書院に出仕して転読して祈願般若会を修行した。
 龍王院には九石が与えられ、佛好寺と同じようであった。但し外に二人扶持が与えられ扶持渡にて渡された。また日比野村皇太神宮(神明神社)の隣地円生寺分一石四斗定納の場所が与えられ、永代引免になっていた。


Ⅷ-38 苗木 高森神社

樹木が途切れ視界が開けるとそこからは苗木城を見ることが出来る。人為的に樹木を伐採して眺望をよくしたものだろうか?廃城となって150年以上たつのでその間に茂った木々だろう。

 

 

散策道は再び木立の中に入りこの辺りから孟宗竹が目立ちだす。

ここを抜けるとビューポイントが現れる。苗木城の借景に恵那山を見ることが出来る。

そして、恵那山を見ながら生あるうちにこの山を登ることが出来るだろうかと考える。再び苗木城と恵那山

高森神社

【由緒】高森神社の創建年代等は不詳ですが、江戸時代ここには龍王権現が祀られ、龍王院の法印(遠山氏の祈祷所)が管理していました。慶応4年(1868)3月に神仏分離令が発令され、苗木藩は7月末龍王院を廃し龍王権現を高森神社に

高森神社を過ぎてやっとA1駐車場横の足軽長屋跡に着く。ここ足軽長屋跡は苗木城を望むビューポイントになっている。


足軽長屋跡から見る苗木城


城に向かう石畳

大きな自然石を利用した石垣(説によると小さな石の上に大きな石を乗せたのでは無く大きな自然石の下の空洞に小さな石を詰めたとのことだ、機械も無い時代に大きな石を移動、吊り上げなど至難の業だ)

紅葉と苗木城

日差しが当たり紅葉は一段と鮮やかに

風吹門(天然石を門の石垣に利用している)

門の左上が大矢倉跡

大矢倉を上方向から見る。何段にも積み上げられた石垣天然の岩山を石垣で積み上げたためこのような複雑な形になったのだろう?

大矢倉右側に大手門に降りる坂道がある大手門からつづら折りの坂道が30ほど曲がるため四十八曲りと呼ばれているとのことだ。

今回は訪ねることが出来なかったが。

大手門と四十八曲り 地図
大手門と四十八曲り(宝暦の図)中津川市苗木遠山史料館サイトより

大手門                         

「大手」とは、城の表側つまり正面を意味し、その位置にある門を大手門と言います。

多くは、街道や城下町に通じています。苗木城の場合は、四十八曲りを下りきった木曽川の手前にありました。

川を渡ればやがて中山道に通じます。ここが苗木城の、あるいは苗木藩の正面玄関だったのです。

江戸に参勤交代に行くときも帰ってきたときも、殿をはじめ家臣たちが大手門を潜りました。廃城の際取り払われ、今は礎石が残っています

矢倉門を後にしていよいよ天守へと

 

この先は後日に

 

つづく

 



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