茶室を過ぎて急な階段を登ったところに三重の塔(利生塔)は建つ。
この利生塔は昭和の建立で、昭和56年から3年の歳月をかけて建てられたものらしい。
このときの棟梁は西岡常一氏であることを驚きであった。私も興味があり西岡氏の書を読んだことがある。「木に学べ」小学館、「よみがえる薬師寺西塔」草思社など。
西塔建立のときに、海外に木を買いに行ったときの話で、
「木を買うのではなく山を買うのだ、木を一本一本視て木が育った場所を知り、どこのどの場所に使用するか決める」
また、こんな話もあった。
「山に入って立っている木を視て買うのだから、その木がもしかして中が空洞になっているかもしれない。それをある物で叩いて音を聞いて調べたそうだ。」
ある物
・
「はり」?
「針」
まさか?と思ったが同行した人がそう話してくれ、驚かされた。
利生塔から長い石段を登ったところに天皇殿が建つ。
ここには、後醍醐天皇の像と、光明・後奈良天皇の像が安置されているそうだが、扉が硬く閉ざされており拝むことはできなっかった。
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