加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



トヤ沢砂防事業(中魚沼郡津南町大字三箇)

この大きな構造物は何?と車を止めてみる。


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 案内板を見てこれが砂防えん堤であることを知る。

トヤ沢砂防事業(中魚沼郡津南町大字三箇)

 当現場では2011年3月12日長野県北部地震(最大震度6弱)の発生に伴い山腹斜面崩壊が発生しました。崩壊した土砂は、下流の積雪や土砂を巻き込んで土石流となって流下し、延長100mに渡って国道353号線を埋塞しました。
 2011年4月に災害関連緊急砂防事業が採択された直後に、地震によって緩んだ地山に融雪・降雨が浸透したことによる2回の拡大崩落がが発生し、国道から上流側には約16万立方メートルの土砂が最大厚15メートルで堆積しました。

 現地測量・地質調査の結果等を踏まえ構造設計や経済比較した結果、砂防えん堤本堤は構成セル式えん堤を主構造として、一部右岸地山陥入部はコンクリート重力式えん堤、左岸側造成地山は、INSEM-ダブルウオールを採用しています。
構成セル・INSEM-ダブルウオールはどちらも、鋼矢板等鋼材で外枠を構築し、土砂を中詰めする構造です。現地崩積土砂を中詰土砂として有効利用し、建設残土を抑制します。(説明板より

堰堤は鋼製セルの不透過型堰堤で長さ115m・高さ14m(新潟県庁砂防課事業サイトより)

 

そして、向かいには何やら不可解な構造物が

この角度からでは何なのか判断できないが、発電所関連の構造物であることは想像できる。

後に調べてみると信濃川発電所の導水路(管)地上に顔を出している部分詳細阿下記リンク映像にて確認できます。

西大滝ダムから信濃川発電所へと続く導水路が、一度ここで顔を出す。俯瞰して見ると調圧水槽の中に、春の雪解け水の豊富な水量が流れ行く様が大迫力。
写真:東京電力リニューアブルパワー株式会社より

  • 発電所名信濃川
  • 水系名信濃川
  • 河川名信濃川
  • 型式水路式
  • 所在地新潟県中魚沼郡津南町三箇
  • 最大出力181,000kW
  • 運転開始年月1939年11月

水力発電所ギャラリー 東京電力リニューアブルパワー信濃川発電所 - 水力ドットコム

絶景そら旅|水力発電|東京電力リニューアブルパワー株式会社

西大滝ダムで取水された用水は導水路:導水路トンネル 延長19632mと19551m、約20KM離れた信濃川発電所に送られている。

運用開始が昭和14(1939)年だから約85年前に出来た構造物、昭和初期にすでにこれだけの技術があったとは想像の域を超えている。

これらもまた土木遺産となるのだろうか・・・・・?

 

参考サイト:トヤ沢砂防堰堤と信濃川発電所連絡水槽(歩鉄の達人)

 

写真:2025.05.25 晴れ
場所:新潟県中魚沼郡津南町三箇

 



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