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なぜ「傷だらけの男たち」がこんなにも愛おしいのでしょうか。

王家衛の「恋する惑星」から12年、あのかなりユニークで心やさしく傷つきやすい二人の失恋警官は、この12年を経てもなおそのピュアで美しい心根を奇跡のように保っていたことに軽いめまいさえ覚えそう。。。。。

家族も家も名前も失い、ついに愛しい妻さえ破壊してしまう不条理な悲劇に何度も涙してしまいます。
緻密で情け容赦のない復讐を重ねながら、なお人間性を失わない。愛しい妻にまで手をかけながら、でも愛する心は失っていない。そんな難しい心情のボスを、有り余る説得力を持って演じているトニーさんには、やっぱり120%「可哀想」と涙してしまいます。

さらにもうひとつ、そして絶対的にユニーク、これだけは王家衛もかなわないボスと阿邦の間にある不思議で素晴らしい関係がこの映画をどこにもないものにしていると思うのです。
阿邦はスクツァンに対するボスの罪を許しがたいと思っていても、なおボスを心の底では信頼し、愛して、彼が自ら決着を付けることをつゆほども疑わない。
この信じがたいあり得ないような信頼関係を、みている金城ファンの私が嫉妬するまでに表現した二人の間の化学反応、これこそこの映画を何度でも(嫉妬しながらでも)観たいと思わせるのだと。。。。。
金城君のその子犬眼が健在であることもまた奇跡のようです♪

女性週刊誌といえば。。。。やはりお友達の留衣さんに頂いたこれが最高傑作ですよね!


←この流し目~~~~!
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