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★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

マイナスの者でもなんでも人はすべて死んではならぬという科学的な何か

2019-04-04 23:16:07 | 文学


「死ねば一番いいのだ。いや、僕だけじゃない。少くとも社会の進歩にマイナスの働きをなしている奴等は全部、死ねばいいのだ。それとも君、マイナスの者でもなんでも人はすべて死んではならぬという科学的な何か理由があるのかね」

――太宰治「葉」


太宰治はきわめて優しいおとこで、勇気を出して自分を殺すことばかり考えていた。職場に行くと、その逆で、部下を殺そうとする人によく出会う。