鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

「問題と解説」解き終えた

2008年12月29日 | 参考書・問題集

(21.1.11 「私自身の三点セット」へのリンク追加等)

 対義語・類義語のところから、点数を付けて、短評を付しました。修正点は、私自身の三点セットに拠ります。なお、解答に触れるところもありますので、まだ解いていない方はネタバレご注意。

           解いた日付 点数→修正点

対義語・類義語1 20.10.31 174点/200点(87%)→174点/185点(94%)

対義語・類義語2 20.10.31 158点/200点(79%)→158点/171点(92%)

対義語・類義語3 20.11.8 146点/200点(73%) →146点/175点(83%)
 
 私の持っている旧版 1-(19)帷幄―帳幕 は解答では対義語とありますが、「辞典」には類義語とありますので、間違っています。尤も、最新版では、類義語と訂正されています。問題は変更はないようですが、微修正はされているようで好感が持てます。ただ、帯に「漢検この一冊で合格」とあるのはどうでしょうか。「完全征服」という名前と同じく眉唾です。

対義語・類義語4 20.11.15 176点/199点(88%)→176点/178点(98%)

 2(13)に「頌る」という選択肢がありますが、「辞典」も「必携」も「頌(ほ)める」となっています。ほめるは、下一段活用ですから、「め」が活用語尾であり、活用語尾から送り仮名を振るのが通則1本則です。(「辞典」1635頁)。例外的に許容されるのかもわかりませんが、誤りと思います。

 また、6(3)に肥沃の対義語が、荒(蕉)となっていますが、「荒蕉」という熟語は、「大漢和」にもなく、荒蕪の誤りと思います。肥沃⇔荒蕪は、15-3K 17-3Kに出題されています。上記2点は、最新版でも訂正されていないようです。

常用漢字と旧字体 14-3以降、旧字体は出題されていないので解きません。この部分を削除して薄くすれば、少しは安くなるのでは。

書き取り1 20.11.22 169/200(84%)→169/188(89%)

 解答では、3の7刹那の那の横棒が二本とも突き出ている。縷と螻の間違いで突き出るかどうかは神経質になっているため、「辞典」や「必携」を確認したところ突き出ていない。字体は、漢検準拠にして欲しいなと思う。尤も、4-9婀娜の娜は、突き出るものと突き出ないものとが解答にあり、「辞典」も「必携」もどちらでもよさそう。那もどちらでもいいのかなあ。

書き取り2 20.11.29 137/200(68%)→137/168(81%)

 猊下(仏教語)、瘰癧(医学用語)、茯苓(植物名)とかは、「辞典」の見出し語にありますが、専門的過ぎて殆ど一般的には使われないでしょう。また、これらの熟語は、四字熟語や故事諺でも使われないと思うので、書き取りでは出題される可能性が少ないと考え、無視することにしました。仏教語や植物名等の過去問出題例は調べてみる必要があるなあ。

書き取り3 20.12.5 146/200(73%)→146/176(82%)

 3に動植物名(多くは熟字訓)の誤字訂正問題があります。字形に注意するとの観点では有意義かもわかりませんが、熟字訓の書き取りはあまり出題されないので出来なくてもいいでしょう。寧ろ、式神様が仰有るように、正しい表記を書いて、読み問題として解いた方がいいでしょう。

書き取り4 20.12.13 117/200(58%)→117/153(76%)

 だんだん点数が下がってくるのは、あまりいいものじゃあないなあ。3は、5点、5は、6点しか取れませんでした。ただ、「辞典」と照合すると、「辞典」の見出し語にない熟語が多かったです。「辞典」の見出し語にない熟語の書き取りは出題可能性が低いので、書けなくても良いと考え無視することにしています。

 一方、6は、「辞典」の見出し語の熟語が多く、過去問にも出題されている問題が結構あります。以前も書いたように、「問題と解説」は、本試験に出ないだろうと思う問題と、本試験準拠の問題が、混交しています。

書き取り5 20.12.20 133/200(66%)→133/167(79%)

 修正点でも8割取れないということは、「辞典」の見出し語でも書けないものが沢山あります。まだ語彙として定着しておらず、漢字が全く浮かんでいないものもあります。また、あんたん(暗澹17-1K、かんか干戈)を交える。18-1Y 20-1Kのように以前は書けたと思われるものも間違います。

書き取り6 20.12.27 131/200(66%)→131/165(79%)

 4の畳語は半分しかできなかった。なんとなく最近の問題傾向と違うなあと思って、畳語の過去問出題を調べてみました。一方、2は、過去問準拠で これも記事にしました
 この問題集を解いていると、過去問との対比がしたくなる。ただ、過去問を全部解いたからこう思うので、過去問を解かずにこの問題集を解くと、薮に入ってしまうような気がします。

書き取り7 20.12.28 104/200(52%)→104/126(82%)

 最後は約5割しか出来ませんでした。この問題集は、最近の1級本試験よりも可成り難易度が高いと思います。ただ、漢字は一字一語ずつ憶えるしかないので、難易度の高い問題を解いたから、それより簡単な問題が解けるという訳ではありません。本試験準拠の問題もあり、また、これからもここから少しは出題されそうな気がしますが、1級合格に必要な知識を身に付けるという点では私には隔靴掻痒の感があります。

模擬試験問題は、以前解きました



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