「問題と解説」を解いていますが、書き取り6-2に次のような問題があります。
次の文中の( )に適する語句を左記の□から選び、漢字に直して記せ。
(4)道楽者で( )な性格の男だった。
(9)その頃は( )な生活に浸りきっていた。
選択肢 ほうらつ らんだ
解答は、(4)放埒16-2K,19-3K(9)懶(嬾)惰20-2Kですが、私は、逆にしました。
放埒も懶惰も「辞典」の見出し語にあります。なお、嬾惰は「辞典」の見出し語になく、嬾の唯一の見出し語【嬾(ものう)い】=懶いですので、嬾は、読めればよく、書けなくてもいい漢字でしょう。
放埒と懶惰の見出し語の意味について、問題に関係する範囲で「辞典」を引用しますと、
【放埒】
①=【放逸】(勝手気儘でしまりの無い事。)≒【放縦】11-2K
②酒や色欲に耽ること。「―な生活を送る」
【懶惰】
おこたること。なまけてぶらぶらしていること。無精な様。「―な生活を送る」
両者は意味は異なりますが、用例に孰れも「―な生活」とありますから、(9)は放埒でも懶惰でもいいでしょう。また、(4)は、「―な性格」という問題で、懶惰≒怠惰でしょうから、懶惰な性格とも使うでしょう。従って、放埒と懶惰が逆でも正解だと思います。
問題集を解いていると、解答欄に載っていない答えでも正解と思うものが時々あります。そういうのを意見交換すれば学習に資するとは思いますが、ブログであまり書くと、重箱の隅をつついているみたいになるので、たまにします。
尚、この書き取り6-2には、懶惰の他、20-2Kで出題された いちる(一縷)も載っています。12問の内、2問が20-2で出題されました。残り10問の内、「辞典」の見出し語にないのは、暗窖だけで、他の9問は全て見出し語です。しかも、その内、7問は既に過去問に出題されており、まだ出題されていないのは、次の2問です。
ばっしょう(跋渉)
ふゆう(蜉蝣)の一期
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