塩哲の空即是色

日々の徒然日記

ミュージアム巡り さくらいろいろ 吉原仲之町夜桜

2013-03-30 05:41:36 | ミュージアム巡り_2013
 歌川広重の「東都名所 吉原仲之町夜桜」(天保年間・1830~44)
は夜桜で、吉原の桜は営業時間のこともあり夜が多いのも頷ける。

 広重のもう1画「東都名所 吉原夜桜ノ図」(天保年間)は、画面手
前に仲の町のメインストリートで、この通りに沿って桜が植えられ
ていた。

 広重の「江都名所 吉原桜之図」(天保年間)には、満開の桜の中、
振袖新造やかむろを従えた花魁が客の元へ向かうところの仲の町の
シーンだ。

 次は喜多川歌麿の「吉原青楼年中行事」(文化元年・1804)で、吉
原の年中行事や独特の風俗を絵入りで紹介する、今でいうガイドブ
ック。満開の時だけに植えられる吉原の桜で“仲の町花盛之図”とし
て紹介されている。

 江戸幕府公認の遊郭「吉原」。そのメインストリートを仲の町と
いい、毎年花の美しい時期だけに観桜が催され、通りに沿って桜の
樹が根付きで植えられた。下草に山吹を添え、青竹の柵を巡らし雪
洞を立てる立派なものだったという。
(JTI:渋谷区神南1-16-8)

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