塩哲の空即是色

日々の徒然日記

Weekdayの麺処巡り らめんぬ で 桜海老塩

2012-02-29 20:40:56 | 麺_2012
 こちらの方のHPを拝見したところ、すぐにでも伺いたくなった
ので、京橋での打ち合わせを終えて訪れた麺処が、もんじゃ焼き
でも有名な勝どきにある「らー麺+cafe らめんぬ」。変わった屋
号なので店主さんに伺うことにしよう。

 入店するとご主人は休憩なのか、女将さんとその大女将さんなの
か、厨房でサブを務められている。なんかほほえましい光景だ。

 さて、どれもそそられるメニューが並ぶ中、注文したのは「桜海
老塩拉麺」750円。厨房の女将さんは手慣れたもんで、作業もテキ
パキ、眺めていても心強いパワーが感じられる。今年の2月8日に
オープンした新店とは思えぬ貫禄が伝わってくる。その雰囲気は、
店を後にする時に判った。

 登場した一杯、海老の香る塩スープが旨い。幾分、“化”の味が
舌に残るが、美味しければ問題ない。軽くウェーブのかかった麺は
実家が拉麺店てのことで、そこから仕入れておられる麺だとか。
 「檸檬拉麺」なんてのもあるので、再訪したい麺処だ。ご馳走様。
 あ、屋号の由来を伺うのを忘れていた。

らー麺+cafe らめんぬ
中央区勝どき1-7-1 勝どきサンスクエア1F 03-3531-1620
11:30~21:00 日・祝日定休日
らめんぬBlog

ミュージアム巡り 近代工芸の名品 波千鳥編盛籃_渓流

2012-02-29 05:55:04 | ミュージアム巡り_2012
 竹で編んだ緩やかな曲線の籠があった。勝城蒼鳳さん(1934
~ )作品の「波千鳥編盛籃_渓流」(1983年)。
 勝城さんは、生まれた栃木県で竹製の農具の制作に携わり、八
木沢啓造や斉藤文石に師事、創作竹工芸家の道を進む。2005年
に人間国宝に認定。
 写真は東京都知事賞を受賞された作品で、楕円形の造形美や束
ねた竹の流水文も美しい。タイトルどおり渓流を思わせる作品だ。
(TKKB工芸館:千代田区北の丸公園1-1)


ミュージアム巡り 近代工芸の名品 暈繝錦

2012-02-28 05:55:18 | ミュージアム巡り_2012
 京都・西陣の老舗「俵屋」の十七代当主であった喜多川平朗さ
ん(1899~1988)の染織作品である「暈繝錦」(うんげんにしき、
1961年)が展示されていた。
 喜多川さんは正倉院裂(ぎれ)などの古代染織の研究と、その
復元に務めて、平安時代の貴族の装束や調度に用いられた有職織
物の技法を蘇らせた方である。1960年に人間国宝に認定。
 作品は、複雑な織りの構造がでこぼこと光の加減によっていろ
んな表情を生み、錦がまるで呼吸をしているようにみえた。
(TKKB工芸館:千代田区北の丸公園1-1)


ミュージアム巡り 近代工芸の名品 せっ器面筒

2012-02-27 05:56:34 | ミュージアム巡り_2012
 49歳の若さで亡くなられた陶芸作家・加守田章二さん(1933~
83)の作品「せっ器面筒」(せっ:火に石、1969年)があった。
加守田さんは大阪・岸和田の生まれで、高校時代に描いた油彩が新
聞社主催の展覧会で最優秀賞を受賞し画家を目指すものの、父親の
たっての要望で陶芸の世界へ。
 富本憲吉さんに師事し、独自の造形を追求。益子で本格的な作陶
をスタート。灰釉の技法が有名。
 この作品は“本焼土器”と名付けられたもので、素焼きした器の全
面に耐火性の泥を塗り、これに石灰釉をかけて高い温度で焼成する。
その泥を剥がすと、柔らかくて光沢のない土器のような自然な膚が
現れてくる。
(TKKB工芸館:千代田区北の丸公園1-1)


Weekendの麺処巡り がんこ総本家で貝柱脂の塩

2012-02-26 13:07:42 | 麺_2012
 がんこ総本家の一条安雪家元は凄いんだね、これが。なぜ凄いか
というと、拉麺をこよなく愛するフリークな方を、煽るのがね。毎
回、ご自分のBlogで煽る煽る。あれだけアピールすれば、お店に訪
れないとイケないような責任感が押しつけられるようで、ズルイや
ね。ま、そんな煽りを、こちらでは洒落で受け止めて伺うんだけど。
 さて、昨日はいつにも増してSPな麺が振る舞われたようで、その
余韻を駆って、本日は牡蠣と貝柱脂の塩拉麺1,000円だとか。これ
は頂いておかないと。池袋の悪魔をパスして新宿・舟町へGO。

 本日知り合った、がんこフリークな方と開店を待っていると、店
内からフレーバーな香りが漂ってくるので一条家元に頼み込み、貝
柱の脂作りを見せてもらった。この旨味の詰まったオイルが垂らさ
れた一杯を想像するだけで、垂涎もの。それに牡蠣が大量に入った
寸胴のメインスープも拝見できた。これだけで、満足。

 で、登場した塩拉麺、黄金色に輝いたスープが旨い。貝柱脂の垂
らしてもらったところをすすると、芳醇な旨味が広がり、これは旨
い。シンプルな中にも奥の深い塩を頂いた、ご馳走様。

 帰りに自家製「食べる辣油」をお土産に頂いた、ありがとうござ
います。今晩の晩酌が愉しみだ。