昼食時、グレゴリー・ハードリーさんと有楽町の外人記者クラブで会う。10月11日の本ブログに、オラは彼の著書のことを記した。
敗戦直前、新潟を空襲したB29の一機が墜落し、パイロット12人が死傷した。それから何が起こったか。捕まった人間と、捕まえた村人たちを徹底取材した労作だ。
パイロットたちはアメリカ中西部の田舎から出てきた「Bampkin(カボチャ野郎)」たちだった。迎え撃ったのは越後の「イモ百姓」だったわけだ。戦争の悲劇は、田舎者同士が殺し合う理不尽にある。
その悲劇は今も、これからも起こりうることだ、という彼の説に普遍的な新しさを感じる。今までの旧世代ジャーナリズムやアカデミズムが見落とした視点だ。
1965年生まれの彼は今、新潟の大学でアメリカ文化を日本語で教えている。自分自身をテキサス出身の「田舎モノ」と呼ぶ。だからこそ感じ得た、新潟とテキサスの、風景や気質の共通性が取材のきっかけとなった。
そうやって「気付いたこと」を核にして物語を紡ぐことは、ミサイル防衛網よりも意味のある、未来に向けた「安全保障」ではないか。有楽町電気ビルの高層階から、東京のビル群を見下ろしながら、オラが感じたことである。
妻とともにクラブを辞去し、日生劇場のカフェでシガーを吸う。誕生日に頂いた、キューバ産「コヒーバ」の超高級品。
横浜に移動して、妻の経営学教室クラスメートたちの「飲み会」に出る。今夜、本当は阿佐ヶ谷の杉並第一小学校クラス会に重なってしまった。65歳のおじさん・おばさんが集う会より、若い女性たちで華やぐ会の方を選んだ。
回春や人生の秋の宴かな
敗戦直前、新潟を空襲したB29の一機が墜落し、パイロット12人が死傷した。それから何が起こったか。捕まった人間と、捕まえた村人たちを徹底取材した労作だ。
パイロットたちはアメリカ中西部の田舎から出てきた「Bampkin(カボチャ野郎)」たちだった。迎え撃ったのは越後の「イモ百姓」だったわけだ。戦争の悲劇は、田舎者同士が殺し合う理不尽にある。
その悲劇は今も、これからも起こりうることだ、という彼の説に普遍的な新しさを感じる。今までの旧世代ジャーナリズムやアカデミズムが見落とした視点だ。
1965年生まれの彼は今、新潟の大学でアメリカ文化を日本語で教えている。自分自身をテキサス出身の「田舎モノ」と呼ぶ。だからこそ感じ得た、新潟とテキサスの、風景や気質の共通性が取材のきっかけとなった。
そうやって「気付いたこと」を核にして物語を紡ぐことは、ミサイル防衛網よりも意味のある、未来に向けた「安全保障」ではないか。有楽町電気ビルの高層階から、東京のビル群を見下ろしながら、オラが感じたことである。
妻とともにクラブを辞去し、日生劇場のカフェでシガーを吸う。誕生日に頂いた、キューバ産「コヒーバ」の超高級品。
横浜に移動して、妻の経営学教室クラスメートたちの「飲み会」に出る。今夜、本当は阿佐ヶ谷の杉並第一小学校クラス会に重なってしまった。65歳のおじさん・おばさんが集う会より、若い女性たちで華やぐ会の方を選んだ。
回春や人生の秋の宴かな