石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

「三丁目」を懐かしがる

2007-11-08 21:12:12 | 雑談
 夕方、図書館に本を返却、その足で、鎌倉駅近くの「との山」で妻とヤキトリを食う。絵に描いたような「赤提灯」で、昭和30年代の雰囲気そのままだ。

 30年代と言えば、大ヒット映画「三丁目の夕日」の続編が公開されようとしている。あの頃が懐かしい、あの頃は良かった、日本に希望があった・・・。

「そうじゃない、あの頃から日本がダメになり始めたんじゃないの?」妻の説である。

 その通り! 八海山の熱燗を飲みながら、オラは思わず手を打った。何でもカネが大事で、人情が薄くなり、コミュニティが崩壊し始めたのは昭和30年代からだった。

 質素で、温かいつきあいがあった、というのは一部は本当だけど、それらは前の時代からの惰性がまだ残っていただけの話だ。だから「夕日」と言うんだよ。